今回はのろけなしでw
お題は
吐き気
です
どうぞ
人が嫌い
いい人たちばかりが苦しんで
悪い人たちは楽に生きている
この世界には何がある?
世界は人間にどんどん壊されてく
動物たちは住処を奪われ
人間たちの住む場所に降りてこようものなら
都合好く命を奪う
可愛いと一目惚れした動物を飼い
興味を失い要らなくなったら捨てられ
殺処分される
挙句の果てに
同じ人であるというのに
国境という壁を作り
人間同士で争う
どこまでも醜くて
吐き気を覚える
私は家から出られない
人を見るだけで逃げたくなる
触れられようものなら
全て戻してしまう
でも君がいたから
前に進めたんだ
彼も人同士で争い合うことに
違和感を覚えていたらしい
それでも
彼はこういったのだ
いい人も
悪い人も
ほんとはどこか、
誰も見ていないところで
頑張ってるんだよ
自分が生きていくために
何が出来るのかを考えて行動してるんだよ
まぁ
君みたいに
自分より周りの人が大切って人もいるよ
「そんなこと…」
ううん
争わないでほしいのは
もう誰も死なせたくないからでしょ?
「…」
神様はいないのかもしれないけど
願っちゃうんだ
もう誰の命も奪わないで
って
寿命で死んじゃうとか
そういう死に方をしたなら
いいかもしれない
でも
自殺して死んじゃうのが正しいのか僕にはわからない
正しいのかもしれないし
正しくないのかもしれない
病気や事故や他殺とかで死ぬのは
正しいのかもしれないし
正しくないのかもしれない
結局さ人も動物も植物もいつかは死んでいく
それを止めることなんてできないのに
願っちゃう
君もだ
君にも生きててほしい
君が人が嫌いで吐いてしまうのも
嫌いという感情があるのも全て
生きてるから
このまま人が嫌いなまま死ぬのが良いのか
人を素直に愛せてから死ぬのが良いのか
僕にはわからないけど
僕は
君の思う
正しい
死に方
じゃなくて
生き方
してほしいんだ
「正しい、生き方…?」
そう言うと彼はにこっと笑って頷いた
久しぶりに外に出た
すると
いつも濁って見えた世界が
こんなにも澄んで見えた
でも人混みに入るとやっぱり駄目だったみたいで
吐き気がして戻してしまった
みんなの視線が怖くてずっと下を向いていると
「大丈夫?」
という可愛い声が聞こえてきてそちらを見ると
私と同い年くらいの女の子が手を差し伸べてくれていた
君のお陰で私は変われた
しかも
なんでも話せる仲のいい友達もできた
嫌いな人間を
好きになるのはまだ少しかかりそうだけど
自分なりの生き方、
見つけられたよ
今年も遅くなってごめんね
真っ白で太陽の光をたくさん吸収したような
可愛いアネモネの花束を君に送る
「ここ置いとくから」
いつもありがとう
と優しく微笑んで抱きしめてくれた
暖かいものが頬をつたった
意味分かった人は凄いです
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