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お正月の仕度が出来上がって来た。
山富士女史は、ハリネズミの世話を苦手としていた。食事の餌の時間のたびに、針で刺されそうになる。しかし、亜漕が来ると総毛立っていた針を引っ込める。「ちょっと臭いからお風呂に入れてあげて…」と言われ手洗いにぬるま湯をため、軍手でムハンマドを持ち、シャンプーをかけ、歯ブラシでゴシゴシ洗った。彼は気持ち良さげに目を細めている。最後にシャワーをかけて洗い流した。タオルに包みドライヤーでガーっと乾かす。オリを掃除し、彼を入れる。慣れれば楽しんで出来そうだが、全く世話がやけ、一日に数時間は時間を取られそうだった。山富士女史は、ふと(例えば、ネコとか、他の動物を一緒にゲージに入れるとどうなるのかしら?)と思った。彼女はネコを飼っており、長時間家を離れている為、一緒に飼えないか亜漕に聴いて見ることにした。