テラーノベル
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kzlr
年上×年下
いちゃいちゃしております
地雷さんは回れ右
口調がちょっと狂ってるかもです
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「ひ… …っ、あ、ヤぁ… …!」
ざぁざぁと流れるシャワーの音に紛れて、自分のものとは思えない程甘い声が喉を震わせる。壁についた両手をひとまとめに上から押さえ付けながら、葛葉の空いた手の指は、俺の中を散々掻き回し続けていた。
「おぉ、結構出てくるもんだな」
「ばっ、バカぁ… ..ッ! う、ああっ、んっ!」
掻き出すように動く指が中でくの字に折り曲げられて、その度にびくり、と腰が跳ねる。聞いている方が赤面してしまいそうな、濡れた音と共に内股を伝い落ちる感触が、ますます躯を震わせて、俺はぎり… …とタイルに爪を立てた。
時折、一番弱いところを指の腹が掠めるのが、どうにもちりちりと躯を焼く。既に俺より俺の躯に詳しくなった葛葉が、そこに触れられると俺がどうなってしまうのか解らないはずがねぇんだから、これはワザとだ! 絶対そうに決まってる!
「おい動くなって。じっとしてろ」
どうしても無意識に揺らめいてしまう腰を押さえ付けて、葛葉が耳の後ろに唇を押し当てながら低く笑いを滲ませて囁いてくる。熱の所為なのか、この緩い快感の所為なのか、潤んだ目を何度も瞬きながら、俺はじろりと背後から顔を覗き込んでくる葛葉を睨み付けた。
「… …こ・のっ、ヘンタイ… …!」
「ふぅん。… …ココ、こんなにしといて良く言うね」
言いながら、俺の手を押さえ付けていた葛葉の手は、やんわりと熱を持ち始めていた俺自身を柔らかく握り込んできた。
「ひぁ… …っ! あ、や… …嫌… !」
ぞくん、と背筋を電気にも似た痺れが脳天に向けて突っ走った。くちゅりと小さな音が、シャワーの流れる音に負けずに耳に飛び込んでくる。前と後ろと、弱い部分を同時に攻められて、膝が震えた。不意にずるり、と指が引き抜かれるまま、俺の膝は自分の躯を支えきれずに後ろへと倒れそうになる。
「.. …っと、大丈夫か?」
その躯をいとも簡単に抱き留めて、葛葉は上から俺の顔を覗き込んできた。降り注ぐシャワーの雫が、葛葉の髪を、躯をしとどに濡らして流れていく。整った顔立ちにも、それを見つめる俺の顔にも、葛葉の腕に支えられている俺の躯にも、シャワーの雫が我が物顔で降り注いでは落ちていく。葛葉の髪が濡れた頬に貼り付いているその姿は、俺の情欲をそそるに足る色気に満ちた姿だった。
「イイ顔だな」
思わず熱っぽい呼気を吐いて、葛葉の頬に手を滑らせた俺を見下ろしていた葛葉は、不意にふわりと柔らかく目を細めると、くるんと俺を反転させる。そのまま壁に俺の背中を押し付けて、ゆっくりと唇を重ねてきた。大人しく目を閉じて、葛葉の首に腕を回して縋り付く。
「… …そうやって、素直に俺に抱かれてぇって顔する時が、お前の一番イイ顔だな」
そう囁いて、再び口付け。
下半身に感じる葛葉の熱を帯びている欲に、くらくらするような興奮を抑え切れないまま、俺は至近距離から葛葉を見上げて薄く唇を開いた。
「… …なぁ、も、きて… …?」
他には何にもいらない。今はただ、葛葉が俺を求める証が欲しい。俺は葛葉の首に回していた腕を下ろして、時折啄ばむように口付けながら、葛葉のジーンズのボタンを外す。そのまま下着の中に手を入れて、ゆるやかに熱を持ち始めている葛葉自身を手に包み込んだ。
「… …っ、嫌がってた割に、積極的じゃねぇか?」
込み上げる快感にかすかに眉を寄せて、でも嬉しそうに笑う葛葉に、俺も同じように笑って見せる。
「散々弱いトコ掠めて誘っといて、それだけで終わるつもりな訳?」
「まさか」
ちゅ、と音を立てて額に唇を押し当てて、葛葉は俺の足を抱え上げた。
「滅多に会えねぇんだから、会ったらいつでも、二四時間ずっと抱きてぇって思うな」
耳元で囁かれる言葉が、何より俺を深い快感に突き落としてくれる。
言い終えると同時に、指で散々掻き回されていたところに、葛葉がぐぐっと入ってきた。
「… … … …ッッ!!」
指とは比べ物にならない熱と質量に、声にならずに大きく躯を反らして喉を震わせた俺の躯を抱き締め直すと、葛葉はそのまま強引に突き上げてくる。肌が密着する感触に、くぅ、と喉が鳴った。
「あ、あぁっ! … …っ、ひぁ… …!」
いつもとは違って、性急過ぎる程性急に追い上げられる。揺さ振られて、突き上げられながら、涙で滲む目を開いて葛葉を見上げると、じっと俺を見下ろしている目とかち合った。がくがくと揺さ振られながら、小さく喉を鳴らして、薄く口を開く。
「… …俺、っぁ… …、俺も、二四時間、ずっと抱かれたい… …、抱かれて… …んぁっ! たいよ…?」
だって、葛葉が好きなんだもん。
続けようとした言葉は、重ねられた唇に全部吸い取られてしまった。シャワーの流れる音よりも、繋がったところから溢れる音の方が耳に響く。互いの腹で擦られる俺自身が、どんどん限界に近付いていく。
「… …っ、ふ、っ… …!」
掠れた声も、意地の悪いな振る舞いも、俺がずっと欲しかったもの。
意外と寂しがりで、甘えたで、実のところ構って欲しがりの俺が、「寂しさ」を紛らわすのが上手くなったのは、偏にこうして会えて抱かれる喜びを知っているから。
…… 葛葉 が、好きだからだ。
「あ、あっ、あっ! … …っ、も、もぉ… ..! イく… …!」
「ああ、イッてもいいぞ… ….っよ。… …ふ…顔、見せろよ… …!」
快感に葛葉の顔が歪む。そんな顔を、俺がさせてるんだって思った瞬間、一気に限界はやって来た。
「っ、ひ、あ、や…. ….! ―――― ッッ!!」
声にならない悲鳴を上げて、俺はそのまま互いの腹に欲をブチまける。その瞬間、掠れた声が耳を掠めて、葛葉の熱を体内で受け止めた俺は、そのまま壁に背を預けたまま大きく躯を震わせて、深いため息をついた。
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コメント
1件
最高でした✨️lrさん可愛すぎます✨️