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ヴォックス「チッ・・・・・・ヴァル、ヴェルヴェット。他の連中を片付けろ」
低い声で、一言だけ指令が飛ぶ。
ヴェルヴェット「あ~、はいはい」
ヴァレンティノ「大事なゲストからのラブコールじゃあ、仕方ないよな」
他の2人が部屋を出て行き、ヴォックスはアラスターのいるメインフロアへと進む。
その半歩後ろをついていきながら、震える手をグッと握り締めた。
暗がりのロビーを進むと、佇んでいるアラスターと真正面から対峙する。
ヴォックス「やあ、ミスターラジオデーモン」
ヴォックス「アポイントも無しに我が社を探索とは、随分不作法だなあ!」
アラスター「おやおや、それはどうも」
アラスター「今日は我がホテルの従業員を返して頂きに来たんですよ」
アラスター「彼女は非常に優秀な人材でしてねぇ・・・運営に支障が出ているのです」
アラスター「特に、彼女の料理を切望する声が多いものですので・・・ねぇ?」
おどけた様子でそう語るアラスターの姿を見て、ふと違和感を覚える。
笑顔を絶やさない口元とは裏腹に、その視線は普段見せるものよりも数段鋭い。
(アラスター・・・・・・怒っているの・・・?)
ヴォックス「ハッハァ、そうか!まさかお前がそこまで物分かりが悪いとはなあ!」
ヴォックス「まだ分からないなら・・・もう一度本人から答えを聞いてみるか?」
ヴォックス「なあ・・・・・・〇〇?」
私を振り返ったヴォックスは、凶悪な笑みを浮かべて口を開く。
―――――――“この不躾な客を、叩き出せ”
一際低い声で、そう命令が下った。