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互いの距離が遠く離れてようやく、絵斗は、これで本当に諦められると思ったのだった。
(なのに、情けないよね……)
らだ男がいなくなって4年以上経った今でも、絵斗は、初恋を忘れられずにいた。
インターネットが普及した現在、どれだけ遠く離れても、今の彼を知ることができるし、
どんどんすごく、恰好良くなっていく姿を見る度、悔しいけれど、胸が高鳴った。
今や世界にその名を馳せる社長となった彼は、もう雲の上の人だ。
幼馴染という関係だって、そのうち消えてなくなるに違いない。
分かっているのに、忘れるためだと自分に言い聞かせて何度かチャンレンジした新しい恋へのステップは、
いつも途中で踏み外し、彼女いない歴〇年をひたすら更新し続けている自分に、
いっそらだ男の隣に住んでなきゃ、こんなことにはならなかったのにと詮無い恨み言を呟く始末だった。
(向こうはもう、美女モデルの彼女とかいるかもしれないのにさ)
社長行きが恋の妨げとなったのか、バレンタインの時の本命とは、結局何もなく終わったようだが、
今はもう彼女がいてもおかしくも何ともないだろう。
むしろ、いない方がおかしい。自分が知らないだけで、絶対いるはず…..
だんだんと家に近付く間にも、そんなことをずっと考えながら歩いていると、
ふいに、「ぺいんと」という声が降ってきた。絵斗が、驚いて顔を上げる。
「ぇ……ら、らっだぁ!?」
何で、ここに。目の前に立つ長身の男を、まじまじと見つめる。
「待って、嘘、ほんとにらっだぁ?何でここにいるの?え?俺、夢見てるの……!?」
「そんなびっくりすることないよwぺいんとの大好きならっだぁだよ」
「いや、びっくりするに決まってるでしょ。いつ帰ってきたの……」
「2時間くらい前?」
って、ついさっきじゃん。
「そうなんだ……でも、どうして今頃」
目の前のらっだぁは、昔を思い出すような
(青ニット帽に、赤色の市松模様のマフラー、青の布地に黄色の裾や袖の上着の)
服を着ている。全体的なイケメンオーラが漂っている。
思わず、誰かにバレて追いかけ回されないかと辺りを見回してしまう絵斗だったが、
当の本人は、周囲のことなど、何も気にしていないようだった。
「久しぶりにぺいんとの顔が見たくて帰ってきた!ついでに家族に顔を見せるために。」
ついでに家族?ん?
「元気そうだね!」
「あ、ぅ、うん……おかげ様で」
あまりに急すぎて頭が追い付かない。最後に会ったのは、、
いつだろう。去年の……いや、もっと前か?すぐには思い出せない程度には、時間が経っているということだ。
「どうしたの?そんなによそよそしく、愛しのらだ男だよ!」
「あと、バイト帰りなんでしょ?おばさんに聞いたよ」
「お母さんに?」
「うん。バイト終わったなら、ヒマだよね。少し付き合って」
「え?どこ行くの?」
暇って勝手に決めるなと思いつつも、足は自然とらだ男に付いていく。
家の近所の道を並んで歩くなんて、高校の時以来かもしれない。
そうやって辿り着いたのは、小さい頃に二人でよく遊んだ公園だった。
「家族にはまだ会ってないんだよね?喜ぶだろうなぁ……」
「ただ顔見せるだけだし、長話はしないよ」
「嘘でしょ。親泣くよ」
「www」
「まぁ、今回は、ぺいんとに用があって来たんだから」
「え?」
どういう、意味だろう。
公園の入り口にある自販機で立ち止まると、らだ男が、「どれにする?」と聞いてくる。
「ぇ、あぁ、じゃあカフェオレで……」
ガコン、と音がして落ちて来たそれを、らだ男が、「はい」と渡してくれた。
「ありがとう」
自分は飲まないのか、絵斗を傍のベンチへと促し、二人でそこに腰掛ける。
夕方のこの時間は、子どもが遊ぶ姿もない。昔を思い出しながら、絵斗が「懐かしいね、ここ」と言うと、
らだ男は、「うん」と頷いた。
「よく、ぺいんとがすっ転んで怪我してた」
「そうだっけ?」
「そうだよw面白かったな~w」
(なに?煽ってんのか?ムカつく、なんでこんなやつ好きなんだろう)
「らっだぁはいつも変な笑い方で気持ち悪かったよぉーだ!」
すると、らだ男は少し目を大きくした。そして、
「気づいてたの……」
と、小さな声でつぶやいた
「ところで、話って何?」
少しらだ男の反応が気になったが、それよりも俺に話があることが気になった
わざわざこんな所まで来て話すなんて、何か重大なこと?聞くのが怖いな――
そう思いつつ尋ねると、らだ男は一瞬押し黙り――「ぺいんと」と言った。
「今、付き合ってる人とかいる?」
「はぁ?」
急に、何を。
横目で自分を見てくるらだ男と視線が合って、絵斗は、グッと唇を噛み締める。
「い、ま、せ、ん、け、どぉー!」
それが何か?カフェオレの缶を力任せに開け、中身をグイとあおって言う。
「いないんだ。なら、――俺と結婚して」
ブ――――――――――ッ
はい!
見てくださりありがとうございました!
自分陰キャなんですけどよく陽キャの人がダルがらみをしてくるんで
その対処法を教えてください!
最近の悩みがそれなので!!
こんな自分の愚痴を聞いてくださりありがとうございました…