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今回は日本愛されだぜ(。 ・`ω・´) ☆
ドロドロ系にする予定
ワンク
・日本愛され
・地雷注意
・政治的意図なし
・ドロドロ系?
・米日?
・仏日
・独日
日本視点
満月の夜だった。
雲ひとつない空に、白く張りついたような月が浮かんでいる。
街灯よりも明るいその光が、アスファルトを冷たく照らしていた。
その日は、なぜか胸がざわついていた。
理由はわからない。ただ、何かが起きる――そんな予感だけが、足音のように後ろからついてくる。
風が止み、世界が一瞬だけ息を止めた。
虫の声も、遠くの車の音も、すべてが薄れていく。
そのときだった。
背後で、かすかな音がした。
振り返ると、月明かりの中に、見覚えのある影が立っていた。
ずっと会っていなかったはずの人。
お父様が恐れていた相手、アイツだけには気をつけろ。と言って亡くなってしまった
忘れたふりをして、心の奥に沈めたはずの存在。
言葉は出なかった。
代わりに、胸の奥が静かに、でも確かに痛んだ。
満月は何も語らない。
ただ、すべてを見ているかのように、等しく光を注いでいる。
?「……やっぱり、ここにいた」
その一言で、時間が動き出した。
止まっていた感情が、堰を切ったようにあふれ出す。
この夜に起きたことは、きっと忘れられない。
満月の光に照らされたその瞬間が、
これから先の人生を、ほんの少し――でも確実に変えてしまったのだから。
満月の光が、静かに降りていた。
夜は不思議なほど明るく、影さえも逃げ場を失っている。
最初は、ただの人影だと思った。
距離もあったし、逆光で輪郭しか見えなかったから。
でも――一歩、近づいた瞬間。
月明かりが、相手の顔を容赦なく照らした。
息が止まった。
喉がきゅっと縮まり、心臓が一拍、遅れて跳ねる。
忘れたはずの記憶が、音もなく一気に押し寄せてきた。
一生、会いたくなかった人。
夢に出てきては、目を覚ました後もしばらく胸に残る顔。
思い出さないように、何度も心の奥へ押し込めた存在。
お父様を殺した存在。憎い存在。
それが、今、目の前にいる。
月の光は残酷だった。
隠していたはずの表情も、視線の癖も、
記憶の中と寸分違わず、はっきりと映し出している。
逃げたいのに、足が動かない。
声を出したら壊れてしまいそうで、呼吸すら浅くなる。
相手が、こちらを見た。
その瞬間、確信した。
――間違いない。アメリカだ。サングラスが光に照らさせてピカピカと光る
世界が遠のいて、音が消える。
残ったのは、満月の冷たい光と、
心の奥を正確にえぐる、その顔だけだった。
この夜は、
忘れたくても、きっと忘れられない。
月が、すべてを照らしてしまったから。
月明かりの下、逃げ場はなかった。
背後に一歩、足音が近づく。
砂利がわずかに鳴っただけなのに、胸の奥まで響いた。
🇺🇸「……やっと見つけた」
低い声だった。
怒鳴っているわけでも、感情をぶつけてくるわけでもない。
それが、余計に怖かった。
私は後ずさる。
でも背中が、冷たい壁に当たって止まった。
🇺🇸「どうして黙ってた?」
一歩、また一歩。
月の光に照らされて、その顔がはっきりと迫ってくる。
🇺🇸「何も知らないふりして、全部忘れたつもりか?」
喉が震える。
言葉を探そうとするほど、頭の中が白くなる。
🇺🇸「答えろよ」
距離が、もう逃げられないほど縮まった。
視線が絡みつき、離れない。
🇺🇸「俺がどれだけ探したと思ってる」
「あのとき、なにを見た?」
「誰に、何を言った?」
「なんで逃げる?」
「誰に話した?誰にその顔を見せた?」
問いが、刃物みたいに次々と突きつけられる。
どれも、心の奥で封をしたはずの記憶を正確に抉ってくる。
私は首を振る。
否定したかった。
でも、声が出ない。
沈黙を、相手は“答え”として受け取ったようだった。
🇺🇸「やっぱりな」
満月が、二人の影をくっきりと地面に落とす。
逃げても、隠れても、照らされてしまう。
🇺🇸「もう終わりにしようぜ」
静かな声で、そう言われた瞬間、
私は理解した。
この問い詰めは、
答えるためのものじゃない。
追い詰めるためのものだ、と。
月はただ、無言で見下ろしていた。
すべてが暴かれる、その瞬間を。
月明かりが、鈍く光るものを照らした。
相手の手が、ゆっくりとコートの内側へ伸びる。
次の瞬間、冷たい音を立ててナイフが現れた。
刃が満月の光を反射し、白く瞬いた。
息をのむ。
逃げる余裕も、声を出す余裕もなかった。
🇺🇸「……これで全部終わりだ」
その言葉と同時に、一歩踏み出される。
距離が詰まり、恐怖が喉元までせり上がった――その瞬間。
?「アメリカやめろ!!」
鋭い声が、夜を裂いた。
横から強い衝撃が走り、体が大きく揺れる。
ナイフを持った腕が弾かれ、刃が地面に落ちて乾いた音を立てた。
🇺🇸「離せ……っ!」
アメリカは暴れるが、背後から回された腕がしっかりと押さえ込む。
月明かりの中、もう一つの影が必死に踏ん張っていた。
?「日本、大丈夫か…?」
聞き覚えのある声だった。
🇯🇵「ドイツさん…?」
🇩🇪「あぁ」
震える視界の先で、ドイツさんがアメリカさんを押さえつけている。
私は、その場に崩れ落ちそうになるのを必死でこらえた。
足が震え、心臓が暴れている。
🇩🇪「もう終わりだ」
押さえつける声は、震えながらもはっきりしていた。
🇩🇪「これ以上、何もさせない」
🇺🇸「はっ!wそうか?」
満月は変わらず空に浮かび、
静かに、すべてを照らしている。
恐怖が完全に消えたわけじゃない。
でも、
確かに、救われた。
数十分後、、、、
アメリカが気絶あいだにドイツさんとカフェに逃げた
カフェの中は、穏やかな音で満ちていた。
カップが置かれる音、低く流れる音楽、誰かの笑い声。
あの夜とは、あまりにも違う世界。
私は、両手でマグカップを包み込んでいた。
温かいはずなのに、指先はまだ少し冷たい。
🇯🇵「……あのとき」
ぽつりと、言葉を落とす。
向かいに座る相手――あのとき助けてくれたドイツさんは、黙ってうなずいた。
🇯🇵「最初、夢だと思ったんだ。満月がやけに明るくて、現実感がなくて」
カップの中の水面が、わずかに揺れる。
🇯🇵「でも、顔が見えた瞬間に……全部戻ってきたんですよ…忘れたつもりでいたこと、見ないふりしてた記憶が…」
一度、言葉を切った。
喉の奥が詰まる。
🇯🇵「アメリカさんが…ナイフを出したとき、頭が真っ白になって。声も出なくて、逃げることもできなくて……
あ、これで終わるんだって、思ったってたんですよ」
ドイツさんは何も言わず、ただ真剣に聞いている。
その沈黙が、私を少しだけ落ち着かせた。
🇯🇵「だから……」
視線を上げる。
🇯🇵「来てくれたとき、本当に信じられなかった。
助かったって実感するまで、時間かかった…」
しばらくして、ドイツさんが静かに口を開いた。
🇩🇪「無事でよかった」
短い言葉だけど、まっすぐだった。
🇩🇪「話してくれて、ありがとう」
私は、少しだけ笑った。
まだ怖さは残っている。
だがドイツさんは不気味な笑みを浮かべていた。
次の日、、、
まだ空が青くなりきらない時間、目覚ましの音がやけに遠くで鳴っている気がした。
昨日の出来事のせいで睡眠は浅く、夢の名残だけがまぶたの裏に貼りついている。
身体を起こすと、頭の奥が鈍く脈打った。
洗面台の冷たい水で顔を洗う。
鏡に映る自分は、目の下に影を抱えたまま、でもどこか覚悟の表情をしていた。
ネクタイを結ぶ指先が少し震える。
コーヒーを一口流し込み、苦味で意識を無理やり前に引き寄せる。
外に出ると、朝の空気が肺に刺さった。
駅へ向かう足取りは重いのに、時計の針だけが容赦なく進む。
電車の中、窓に映る自分の顔は疲れている。それでも、会社の最寄り駅に着く頃には、背筋を伸ばしていた。
まだ人の少ないオフィス。
蛍光灯の白い光が静かに灯る。椅子に腰を下ろし、パソコンを立ち上げる音がやけに大きく響いた。
眠気は消えない。けれど、今日も始まる。
その事実だけを胸に、深く一息ついて、仕事に向き合った。
アメリカさんもこの会社で働いているためどのような感じに接してしていいのかわからない。
時間が経てばどんどん人がやってくる。キーボードを叩く音だけが、フロアに規則正しく響いていた。
不意に、背中越しに声が落ちてきた。
?「日本、Guten Morgen」
びくりと肩が揺れ、反射的に振り返る。
そこには、いつもより少し早く来たらしいドイツさんが立っていた
コーヒーの紙カップを片手に、眠そうに、でも柔らかく笑っている。
🇯🇵「あ、ドイツさんおはようございます」
自分の声が、思ったより低くて、少しだけ照れくさかった。
さっきまで張り詰めていた空気が、ふっと緩む。
🇩🇪「昨日は大丈夫か?隈凄いが…」
🇯🇵「はい!昨日はありがとうございました(ニコッ」
ドイツさんは私の顔をみて何故か顔を赤くした
🇩🇪「まぁ…今日も仕事頑張ろうか」
🇯🇵「ですね!」
そう言われて、画面に戻る。
いつものデスク、いつもの朝。
でも、たった一言で、今日が少しだけ違う日に変わった気がした。
数分後、、、
🇮🇹「Buongiorno〜!!」
🇫🇷「Bonjour〜」
フランスさんとイタリアさんがやってきた
画面に向かって作業していると、背後で椅子が引かれる気配がした。
🇮🇹「日本ー!Buongiorno!」
🇯🇵「おはようございます(ニコッ」
さっきの「おはよう」から、少し間が空いている。
イタリアさんが去ったあとフランスさんが急に話しかけてきた
🇫🇷「…日本昨日は大丈夫だった?」
手が止まった。
何のことか、聞き返す前にわかってしまった自分がいて、嫌な予感が胸に広がる。
🇯🇵「……何が?」
振り返らずにそう返すと、相手は一瞬黙った。
それから、言葉を選ぶように続ける。
🇫🇷「昨日、帰り道で……嫌なこと、あったって」
椅子の背に、指がかすかに触れる。
ぞくり、と背中を冷たいものが走った。
🇯🇵「……なんで、それを?」
声が掠れる。
誰にも話していない。ここでは、絶対に。
相手は視線を逸らし、曖昧に笑った。
🇫🇷「噂、っていうか……ちょっと聞いただけ」
でも、その言い方は、どう考えても「ちょっと」じゃなかった。
知っている人の距離感だった。
胸の奥がざわつく。
昨日の記憶が、無理やり引き戻されそうになる。
🇫🇷「無理して仕事しなくていいから」
その一言が、優しさなのか、
それとも――何かを知っている人の言葉なのか。
私は、画面を見つめたまま、小さく息を吐いた。
🇫🇷「……本当に、大丈夫?」
相手はそう言いながら、私の机の端を指で軽く叩いた。
そのリズムが、なぜか昨日の鼓動と重なる。
🇫🇷「カフェ、混んでたんだってね」
息が止まった。
🇫🇷「窓際の席。雨の音がうるさくて、最初は気づかなかった」
キーボードの上に置いた指が、微かに震える。
そこまで話した覚えはない。
誰にも――警察にも、同僚にも。
いや…ドイツさんは知っている。
🇯🇵「……誰から聞いたんですか…?」
やっとの思いで絞り出すと、相手は一瞬だけ、言葉に詰まった。
その沈黙が、答えよりも雄弁だった。
…
🇫🇷「ナイフ、出されたときさ」
その言葉で、視界が一瞬、白くなる。
🇫🇷「左手、庇うみたいに上げてたよね」
椅子が軋む音。
私は、ゆっくりと振り返った。
相手はもう笑っていなかった。
まるで、昨日の光景をそのまま思い出しているような目をしている。
🇯🇵「……見てたんですか?」
問いかける声は、震えていた。
相手は、少しだけ目を伏せてから、低く答えた。
🇫🇷「見てた、っていうか……
あの距離にいたの、俺だけだったから」
フロアの雑音が、急に遠くなる。
沈黙が落ちたまま、相手は私の横の椅子に腰を下ろした。
フロアのざわめきが、やけに遠い。
🇯🇵「偶然じゃない……」
ぽつりと、独り言みたいに言う。
🇫🇷「昨日、日本とドイツがあのカフェに入るのを……見てた」
胸の奥が、きしむ。
助けられた記憶と、今の言葉が、うまく噛み合わない。
🇫🇷「最近、帰り道が同じだろ」
私は何も答えられない。
確かに、何度か視線を感じたことはあった。でも、それを“気のせい”で片づけてきた。
🇫🇷「残業が続いてたからさ。遅くなる日、だいたい決まってた」
声は穏やかなままだ。
だからこそ、言葉の一つ一つが、深く刺さる。
🇫🇷「念のため、後ろを歩いてたの!」
念のため。
その言葉が、やけに軽く聞こえた。
🇯🇵「……それって」
問いかけようとした声を、相手は遮る。
🇫🇷「勘違いしないで。君に何かするつもりはなかったから」
一拍置いて、続ける。
🇫🇷「“何か起きそうな気がした”だけ」
私は、デスクの縁を強く握った。
🇫🇷「昨日のことが起きる前から、ずっと見てたんだ」
相手はそう言って、ようやくこちらを見た。
その目は、後悔しているようにも、安堵しているようにも見えた、
――それだけ。
その言葉を、どう受け取ればいいのか、私にはまだわからなかった。
その言葉の直後、電話が鳴った。
隣の席。
相手のスマートフォンだった。
彼は画面を見て、すぐに伏せる。
その仕草が、昨日の“直前”と同じだったことに、私だけが気づく。
フロアには人がいる。
上司も、同僚も、コピー機の音もある。
なのに――さっきから、ここだけが切り取られたみたいに静かだった。
🇫🇷「……昨日さ」
彼は、声をさらに落とす。
🇫🇷「日本、入口側の席に座ったよね」
心臓が強く跳ねた。
🇫🇷「あそこ、外から中がよく見えるんだ」
私は、ゆっくりと椅子を引いた。
無意識に、距離を取ろうとしている。
🇫🇷「会社でも、同じ席だ」
彼の視線が、デスク、椅子、モニターへと流れる。
🇫🇷「背後、壁がなくて。後ろ、空いてる」
その瞬間、
“おはよう”と声をかけられたときの距離が、頭に蘇った。
近すぎた。
気配に気づく前に、声がした。
🇯🇵「……やめてくださいっ」
小さく言うと、彼は初めて戸惑った顔をした。
🇫🇷「怖がらせるつもりはなかった」
でも、その言葉はもう遅い。
会社は、安全な場所だった。
人がいて、明るくて、昨日のこととは切り離された空間のはずだった。
なのに今は、
どこから見られているかわからない場所に変わってしまっている。
私は立ち上がり、資料を抱えた。
🇯🇵「席、移ります」
そう言うと、彼は何も止めなかった。
ただ、小さく息を吐いて言った。
一番、危険だった。
席を移ったはずなのに、落ち着かなかった。
モニターを見ているのに、文字が頭に入ってこない。
――どうして、あそこまで知っていた?
昨日のカフェ。
座った席。
雨の音に気づくまでの、ほんのわずかな時間。
偶然で片づけられる情報じゃない。
私は、ペンを持つ手を止めた。
机に映る蛍光灯の光が、やけに白い。
(後ろを歩いてた、って言ってた)
🇯🇵「念のため」
その言葉が、何度も頭の中で反響する。
残業の日。
帰り道。
入る店。
ひとつひとつは、誰にでも見える行動だ。
でも、それを全部つなげられる距離にいた人間は、限られている。
(いつから?)
昨日だけじゃない。
もっと前から、視線を感じた夜があった。
振り返っても、誰もいなかった夜。
それを「疲れてるから」で済ませてきた自分。
(会社でも……)
朝、背後から声をかけられた距離。
気配を感じる前に、名前を呼ばれた声。
“見ていないと、あの距離では呼べない”
その考えに辿り着いた瞬間、喉がひくりと鳴った。
知る必要のないことまで、知っていた。
私は、ゆっくりと周囲を見回す。
同僚たちは仕事をしている。
いつも通りの会社。
いつも通りの昼前。
なのに、頭の中だけが、昨日と今を一本の線で結び続けている。
(把握していたんじゃない)
息を吸う。
(把握しようとしてた)
その違いに気づいた瞬間、
会社の空気が、さらに一段、重くなった。
昼休みを告げるチャイムが鳴って、フロアの空気が一斉に緩んだ。
椅子を引く音、雑談、コンビニ袋の擦れる音。
私は、モニターから目を離したまま動けずにいた。
?「……日本さん?」
隣から、控えめな声がする。
?「顔色、悪くないですか?」
はっとして視線を向けると、イギリスさんが心配そうに覗き込んでいた。
距離が近い。
反射的に、少しだけ身を引いてしまう。
🇬🇧「大丈夫ですか?」
続けて、中国さんも声をかけてくる。
🇨🇳「朝からずっと顔青いアルヨ。ちゃんと寝てるアル?」
自分の頬に、そんなに色がなかったなんて。
私は、慌てて口元を緩める。
🇯🇵「……ちょっと、寝不足で」
声は出た。
でも、うまく嘘になっているかはわからない。
🇨🇳「それ、寝不足の顔じゃないアルヨ…!」
冗談めかして言われたのに、胸がきゅっと縮む。
🇬🇧「無理しないでくださいね。お昼、何か食べます?」
弁当を持ち上げる音。
気遣いの言葉。
それらが全部、ありがたいはずなのに――
(言えない)
昨日のことも。
今朝の違和感も。
ここで口にしたら、何かが決定的に壊れてしまいそうで。
🇯🇵「ありがとうございます。でも、ちょっと外の空気吸ってきます…」
そう言って立ち上がると、イギリスさんたちは顔を見合わせた。
🇬🇧「本当に大丈夫です?」
背中越しに投げられたその言葉に、私は小さく頷く。
通路を歩きながら、ガラスに映った自分の顔を見る。
確かに、血の気が引いていた。
――心配されるほど、もう表に出てしまっている。
会社の中に人はいる。
優しい声もある。
それでも、
安心していい理由が、どこにも見つからなかった。
数分後、、、、
私はイギリスさんたちと連れ立って、休憩スペースのテーブルに座っていた。
弁当の蓋が開く音。
割り箸が袋から出される音。
電子レンジの「チン」という間の抜けた音。
「いただきます」
誰かが言って、みんながそれに続く。
いつもの昼。いつもの流れ。
私も箸を持ち、口に運ぶ。
味は、わかる。
でも、噛んでいる感覚だけが、少し遠い。
🇬🇧「ほんとに無理しないで下さいね?」
向かいのイギリスさんが、味噌汁を飲みながら言った。
🇨🇳「朝から様子おかしかったアルシ…」
🇨🇳「あ、そうそう、フラカスに声かけたとき一瞬びっくりしてたあるよネw」
軽い調子。
責める感じじゃない。
だからこそ、胸が痛む。
🇯🇵「……そんなことないよ」
そう返しながら、私は視線を下げる。
箸先が、ほんの少し震えているのが自分でもわかった。
🇬🇧「最近、変な人とかいなかったですか?」
冗談半分の一言。
でも、その言葉に、心臓が跳ねる。
🇬🇧「夜道とか、物騒ですし」
私は、一拍遅れて首を振った。
🇯🇵「大丈夫ですよ」
短く。
それ以上、話題が膨らまないように。
イギリスさんたちは「ならいいけど」と言って、別の話に移る。
テレビの話。
週末の予定。
どうでもいい、平和な話題。
その輪の中にいながら、私は思う。
(今、ここにいる私は――ちゃんと“ここ”にいる?)
人の声がある。
笑い声もある。
温かいごはんもある。
それなのに、
背中のどこかが、ずっと警戒したままだった。
箸を置いて、深く息を吐く。
イギリスさんたちとごはんを食べている。
それだけの、当たり前の時間。
――なのに、その当たり前を、必死に噛みしめないと崩れてしまいそうだった。
はい、、、、
凄いヘンテコだな笑
続きがあるからな!
コメント
9件
わ…わぁ……わぁ…とりま文才を分けろ(?) これからどうなるんだにほさん…というか、ほんとに、神すぎる…
なんか…すごい…情景って書こうとしても私書けないからめちゃくちゃ憧れる!一人一人のセリフも奥が深い…!考察の脳が働く!(?) いい人に出会えた…
わぁぁ(語彙力の低下)あまりに文章能力が高くてボールペン投げた 尊敬すぎるッ✨