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⚠︎ オリキャラ 男夢主
⚠︎ 原作改造
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悟side
『おっはよ〜ございま〜す!』
場を盛り上げようと、挨拶をしながら教室に入る。
すると、扉に1番近いパンダに声を掛けられた。
「おう、遅刻だぞ、悟。」
遅刻とはなんだ。まだ10分しか過ぎていないのに。
「おかか…。」
可笑しいな。棘にため息をつかれた。
「顔に出てんぞ。」
『え、だって10分だよ?たったの、』
「アホか。10分も待たされてんだよ、こっちは。」
あら、真希に怒られちゃった。
それにしても…
『要(かなめ)は?』
真希の隣が空いていることに気づいて、他の3人に尋ねる。
「…知らね。どっかで寝てんじゃねぇ?今日、天気いいし。」
そういう問題じゃないんだよなぁ…。
残り2人を見てみれば、分かりやすいほどに目を逸らしている。…しょうがない。
『んじゃあ、要、連れて来るから。テキトーに自習しといて〜』
教室に呆れた空気が漂っているのが分かる。それを見て見ぬふりして、外に出た。
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さて、どうしようか。
要の性格からして、今までに隠れたことのある場所には、まず行かないだろうし。かといって、めんどくさがりだからそう遠くへは行かないだろうし。
術式を使えば、何処までも行けそうだけど。使ったら、すぐ分かるし。
要が隠れそうな場所を消去法で消していく。
今日は天気がいい。でも、まだ春だからか、そこまで暑くない。
と、ある場所を思いだす。木々がいっぱいで、風通しが良く、要が好んでいた場所。
気付いたら、考え終わる前に足が動いてた。
>>>>>>
木々の爽やかな空気の中で、それとは違う重みのある呪力を感じ、そちらへ向かう。
少しあけた、休むにはとっておきの場所で足を止める。葉っぱの音と一緒に、規則正しい寝息が聞こえてきた。
『…まったく、』
周りに比べたら少しだけ大きい木の根元に、寄りかかりながら寝ている要を見つけた。
風が吹き抜けるたびに、カフェブラウン色の髪が揺れる。綺麗だと思いつつ、切ればいいのに、とも思う。
この辺りではあまりいない、項が隠れるくらいのショートウルフヘア。前髪は薄く、目にかかるか、かからないくらいで。
それに、緑黄色の瞳が凄く際立つ。俺の六眼ほどではないけど。
でも、すごく綺麗なんだ。
呪力を放出して辺りを警戒しているくせに、俺が来ている事には全く気が付いていない。俺が上手いだけか。
綺麗な要を見ていたいという気持ちを閉まって、要に声を掛ける。早くしないと、授業の時間が終わってしまう。
何度か名前を呼ぶと、瞼が上がった。俺を見て、少し驚いてた。
何回目か分からない、同じような会話をしながら、退屈にしているであろう3人の元へ戻った。
>>>>>>
任務が終わって、早く寝ようと思いながら伸びている時だった。
いきなり、圧迫されるような呪力が体全体に降りかかった。
呪力をここまで放出できるのは、俺の知っている限りで1人しかいない。俺は足速に、呪力が流れてくる方へ向かった。
そして、何処か上の空で歩いている要を見つけた。
肩を触ると、驚いたように体が跳ねた。可笑しい。
「珍しいね。この時間に」
珍しい?今日の要の方がずっと珍しいよ。
と声には出さなかったが、きっと顔に出ていたと思う。
『呪力、漏れてるよ。』
伝えると、要は慌てたように呪力を閉まった。
なにかあったのかと聞いたら、“ 夢を見ただけ。” と話を区切られた。要が逃げるように歩き出したから、それ以上は何も聞けなかった。
いや、聞かなかった。
要が部屋に入ったのを見て、気持ちを落ち着かせた。
大丈夫、要は居なくならない。大丈夫。
そう思いながらも、疑問は消えない。
ねぇ、要。
君は、何を待っているの?
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❤️&💬&👤+
ヨロシク。