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⚠︎ オリキャラ 男夢主
⚠︎ 原作改造
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朝日が入りこむ部屋に、着信音が響き渡る。
『……だれ、?』
「僕だよ〜!僕!」
寝起きの頭にデカい声が響く。うるさい。
『…なに、眠い、』
一応、返事はしているが、脳はほとんど機能していない。無言になったら寝る。確実に。
「要(かなめ)〜?ちょっと〜寝ないでよ!」
多分こいつじゃなかったら、とっくに寝てる。言わないけど。
「今日は新しいクラスメイトが来るんだよ!だから…何時もより少し早めに来てくれない…?」
「あ、無理のない範囲でいいんだけど!」
『……』
なんで悟は、
『…気が向いたらね』
「お!リョーカイ!」
こういうときだけ、弱気になるんだろうか。
>>>>>>
何時もより賑わっている教室に、どういう状況か少し察して、扉を開けた。
「……え?」
『……?』
俺の顔を見て、何故か困惑している。なんだこの人。
と、一歩踏み出した直後、今までに感じたことのない憎悪感と吐き気が俺を襲った。
気付けば、
「あ……ぇ、?」
この人を殺す1秒前。
「わ〜、さっきも見たな〜(笑)」
横を見れば、悟がケラケラと笑っている。
「明太子…、」
「なんかデジャブ。」
「私らもさっきしただろ。」
何か変だ。この見たことない奴はなんか怯えてるし、そもそも人間だよな?
『…!』
既視感を感じた。あの人と。
感じた瞬間に、術式を解いて距離を置く。そいつは不思議そうな顔をしてた。
「要、紹介するよ。新入りの乙骨憂太くんでーす!」
気持ち悪い。吐き気がする。
「そして!こちらが噂のかn…」
あまり使わない、後ろの扉を開けたせいか、音が響いた。
「…?要?」
パンダが近寄って来る。俺の所に着く前に言った。
『…ごめん、帰る、』
「え、おい⁉︎」
引き止める声を無視して、教室から出た。耐えられなかった。今にも逃げ出したかった。
後ろは一度も振り返らず、ただ走った。誰も知らない場所に、行きたかった。
>>>>>>
悟side
憂太を紹介しようとしたら、要が飛び出していった。
「あの…五条先生…。」
憂太が心配そうに聞いてくる。
「さっきの人は、?」
『要のこと?…ごめんね〜、憂太を嫌ってるわけじゃないから…』
「違います。」
てっきり、嫌いなのかと聞かれると思ったのに、食い気味に否定された。
「その、要、くん?…。リカちゃんに気付いてました、」
「気付いてから、凄く…なんというか…」
途切れ途切れに話している憂太を見つめる。
少しずつ、疑問のピースが揃って、当てはまっていく。
「リカちゃんに気付いて…、」
「凄く、苦しそうな顔をしてました。」
カチッと、ピースがはまった気がした。
>>>>>>
たまにくる咳と、息を整えながら、木々の中を歩いていた。
さっき感じた憎悪感がまだ消えない。
『はぁ…。』
教室での出来事を思いだす。完全にやらかした。
あの人と術式が同じわけでもないのに。
“ 呪霊を操作する ” という所しか同じじゃないのに。
無性に、
あの人に会いたくなった。
その場にしゃがみ込む。今日も、鳥がいなかった。
無性に、
泣きたくなった。
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ヨロシク。
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