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「おい、森陰」
夏休み前の最後の日、私に声をかけてきた人がいた。
それは、クラス一の、いや学校一の陽キャ、南沢陽翔だ。
「…なんですか」
「そんな硬くなんなくてもいいぞ、でさ、お前LINEとか持ってんの?」
「一応」
「交換しね?」
「いいけど」
平然として答えてるつもりだけど全然そんなことない。
やばいくらい、死にそうなくらい心臓がバクバクしてる。
なんでこいつが私に?てかお前呼びだし。
そんな疑問を抱えつつもLINE交換をした。
僕は夏休み前の最後の日、クラス一の陰キャ、森陰雫に声をかけた。
別に意地悪したいとかじゃない。
あいつってよく見ると目は大きくて、小顔で、なんというか顔が整ってて、勉強はできる。
悪いやつでもなさそうだから仲良くしてみたいなーなんて。
そう思いながらLINEを交換する。
なんか誘ってみたいな。って思いながら。