開幕戦
「はい。無断で使用しました」下を向きながら
小さな声でポツリと話した。
「そうか」森岡は眉一つ動かさず何か納得したように部下に指示する。一通りの指示が終わると俺達の方を向いて深刻な顔をし、喉が枯れる
ほど勢いよく怒鳴った。「何か!何かクリムゾンを止める方法はないのか!!俺はポツリポツリとクリムゾンにについて話し始めた。「クリムゾンは収容物に対して悪意や憎悪などの感情を向けると攻撃してくる性質がある」俺が話し終えると森岡は疑い深く聞いてきた。「その根拠は?」森岡は相当焦っているらしいようだ。
俺は研究所で起きた事件について話し始めた。「12月5日その日に事件は起きた。その日俺と研究員2人でクリムゾンの観察をしてる時だった。部下の1人が収容物なんてめんどくさいですね。と言った途端にクリムゾンが収容室から出てきてその研究員の首を跳ねだ。すぐに俺は急いで所長室に戻った」俺が話し終えると森岡が疑問系で問いかける。「死体は?」
俺は一瞬頭が真っ白になった。「え?」
「死体はどうしたんだ?」俺は声を小さくして言った。「クリムゾンが収容室に戻ったことを確認して死体を回収して森で燃やしました。」
森岡は頭を抱え、大きなため息をついた。そのまましばし数秒固まっていた。しばらくして動きだすと、マイクに向かってこう言った。「コリンを用いたクリムゾン収容または破壊作戦を実行する!!」
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