起:今週一週間、節約生活を頑張ったから、自分へのご褒美買ってあげないとな。自然とスキップになるくらい歩みは跳ねて、手には離さないぞと五百円をギュッと握りしめる。クレープ屋さんの店の近くまで行くと、クラスのマドンナがいた。
承:ラッキー!クレープで心の保養が出来て、かつクラスのマドンナで目の保養が出来るとは何と役得なことか!まあ、今は一人分のお金しかないから、できる限り接触は避けたいな。そう思い歩道の向かいの彼女から視線を避けて他人のふりをする。
転:「お疲れ~~、今何しているの?」甘い香りが目と鼻の先。可愛い、でも見つかってしまった。「今からクレープ買いに行こうと思って」私も行く~~と、あとをついてくる。お金一人分しかないんですけど?
結:お店の前でじ~~~と、俺の方を見てくる彼女。俺はこういうしかない……「何が欲しいの?」待ってましたと、彼女が苺クレープを指さす。そんな彼女は俺にお礼だけを言い残し、彼氏の元に向かうのだった。俺の金…………。
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