『ん〜…ねむ』
そう独り言を洩らす女は烏野高校へと歩いていた。
モデルのようなスラッとした身長に、さらりと短い白髪が春風になびく。
深い紅色の瞳は涼やかで、まさに絵に描いたような美青年。
(女だけど……)
女子1「あっ!夜宵ちゃん来た!///」
一人の女子が彼女に気付くとその声を皮切りに、
「「キャァァァァァ!!////」」
と黄色い声援をあげる。
今日もめちゃくちゃイケメン!
眼福よねっ!
夜宵先輩を朝から見れたなんて幸せ~
堂々と歩く美少女を横目に、顔を赤くして話をする女子生徒たち。
『私、男にモテたいんだけど………』
縁下「おはよ夜宵、今日も騒がれてるね」
『おはよぉ。縁下〜、朝から耳が痛いんだけど』
下駄箱に行くと上履きに履き替えていたチームメイトと出会う。
去年も同じクラスだった縁下だ
因みに夜宵も特進クラスなので今年も同じクラス
縁下「昨日、日向と影山また喧嘩してた」
『へ〜』
縁下「もう、少しは興味もって」
廊下を歩いている今も、どこからが「今日もカッコイイ///」とふやけた声が聞こえた。
なのに興味を示さずツンとしていて、全く…この女はあまりにも周りに関心が無さすぎる
黄金比に整ったイケメンフェイスはお人形のようで、縁下は高い位置にあるそれを見つめて思った。
「(ガラガラッ)」
男子1「お!おはようテライケメン!」
『黙れ』
男子2「否定する気は?」
『無い、事実だし』
「「腹立つぅ~www」」
コメント
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面白かったです!続き楽しみにしてます!頑張ってください!応援してます!