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ブラックは悪びれるようすもなくニコニコしている、彼女の事が欲しいのだから、その気持ちをごまかしたりはしない
「お・・・おしゃれな・・カフェ・・ぐらいなら」
「やった!それじゃline教えて!」
「それは駄目よ!あなたの電話番号を教えて、都合の良い時にこちらからかけます!」
ぴしゃりと言う、今日の所はここまでにしといてやろう、ブラックはそう思った
「今から楽しみだわ、調べとくわね、お洒落な所」
ブラックは鼻歌を歌いながら彼女に電話番号を教え、外で待つ友人達の元に彼女を送り届けた
麗奈は待っていた女性達に向かって約束を果たしたことを証明するかのように、空の手を掲げて見せた
ビラを配り切ったことに感心した女性達が、わっと駆け寄り、祝福の言葉を麗奈にかけてきた
ストレートロングの髪の細身の女が、まるで戦場から帰ってきた人間を守ろうとするかのように、麗奈に近づき小声でなにやら話している
しばらく短く会話を交わしたのち、彼女達はブラックに笑顔をむけた
ニコニコと笑顔を返してくる、ストレートロング髪の彼女の友人は、なかなか可愛かった
「色々とお世話になったみたいで、感謝しますわ、ブラックさん!私!山下久美子です 」
「何も大した事はしてないけど、お役に立てたならよかったわ、山下さん 」
麗奈が久美子の後ろでソワソワした視線を向けてきたのを見て、ブラックはますます彼女の事が愛おしくなった、彼女は何も言わず、赤くなってうつむいている