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250919


5話!過去を語ります!


🔞は作品を通して少ないと思います!伏字ございません!


色んなものに注意!!


口調の改変あります!


⚠️ttが全体的に可哀想(前作に引き続き大変申し訳ございませんという気持ちで書いています。)


後半は割とギャグテイスト強め。wnがかなり素になってきています。




それではどうぞ!!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜











rb「初めまして。ようこそお越しくださいました。私、殿下に仕えておりますショウと申します。慣れないことがたくさんあって大変でしょうが、何かありましたら遠慮なく申し付けください」


tt「はい、ありがとうございます。」


rb「殿下も間もなくおいでになりますのでそれまではゆるりとお過ごしください。 」


tt「…」


大人しい方だな、と思った。深窓の姫君と言うやつだろうか。物静かで、初めて訪れた場所に対して興味もなさげである。


紫水晶の瞳はぼんやりと窓の外を見ていた。



その姿はまるで親を失った雛鳥のようだった









ru「…」


rb「殿下のお越しです。」


tt「…」


ああ、この人が僕の旦那様になる人か。


お父様とは違って、若くて、自信に満ち溢れた人だった。


ru「…」


rb「ほら、殿下。何か話して差し上げないとイッテツ様も困ってしまいますよ」


ru「あ”ー…。んん”…よ、よろしく?」


tt「あ、よ、よろしくお願い致します?」


rb「…」


ロウ様はひんやりとした雰囲気をしていて、彼とは全然違うけれど優しい。


婚約の儀までに着替えと準備を済ませて、二人で待っている間に好きなものや互いの国の話をした。


ru「…俺さ、妃できたの初めて」


tt「っえ!?ぼ、僕なんかでよかったんですか…?」


ru「別に誰だって変わんねえよ。でもイッテツでよかったわ、上手く言えんけど」


tt「ほんと?嬉しいです…!」


ru「てか敬語じゃなくていいよ。俺ら身分的には一緒だし…殿下呼びも好きじゃねぇ」


tt「ん…と…わ、わかった。ロウくん、?」


ru「はは、よろしく。イッテツ」



僕らは幸いにも気があって、多分二人とも『この人が相手で良かった』と思っていた。



でも、それと同時に、僕はせめて彼が最低最悪で、僕の身体にしか興味が無い人なら良かったのに、とも思ってしまった。



ロウくんの優しさは彼を思い出させる。



彼は太陽みたいだけどロウくんは月みたい。



全然違うふたりなのに僕に微笑んでくれる顔とか、優しい手つきとか重なって見えるときがあって、彼が僕の頭にこびりついて離れなくなっていることを否が応でも自覚した。




tt「今さら、遅いよ」













ああ



怖い



まって



ちがう



この人は‪_____じゃない



怖くない


怖い


助けて


違うのに






彼じゃない






『イッテツ、かわいいイッテツ』






tt「ッッいやッ!」


ガリッッ


ru「っ…!」


tt「ぁ、、、ご、ごめんなさい、ごめんなさい……」


ru「…」


イッテツを責められる訳がなかった。こんなにも怯えきった哀れな彼にどうして酷いことができようか。


俺の頬からは赤い雫がたらりと垂れた。


イッテツはそれをこの世の終わりみたいな顔して見ていた。


ru「わるい、急すぎだよな。今日はゆっくり休め。じゃあ、おやすみ」


tt「あ…」



バタン









僕らの初夜はそうやって失敗に終わった。


役目を果たせない妃なんて、役立たずにも程がある。ロウくんは僕に「大丈夫か」って何回も聞いてくれて、僕はそれに頷いた。


なのに、拒否してしまった。


ロウくんは彼みたいに優しいから。だから大丈夫だ、って、そう思っていた。


きっと嫌われてしまった。


こいつは役に立たない。そう思っただろう。


子を産めない妃がどうなるかなんて、東で嫌という程見てきた。


でも僕はそれをどうにかするために動くことなんてできなくて。


ロウくんを避けて部屋に引きこもることしかできなくて。


ごめんね。ロウくん。


ごめんなさい。_____。











ru「…そんな感じだ。俺が世継ぎ云々とかでイッテツが責められるのが嫌で焦ったから、怖い思いさせた。だから、イッテツは俺と会ってくれないんだ。ショウに月に一度部屋を尋ねさせて色々訊いてるけど…」


wn「そうだったんですね…」



…うぅん、拗れてる。


きっと互いに互いのことを大切に思っているからこそこうなってしまったのだろう。


漠然とだけど、二人に仲直りして欲しいと思った。このまんまだと僕の居心地が悪いから。それに、ロウ様に沢山愛をもらって大切にしてもらったから、僕は恩返ししたい。


それに、唯一の妃であるイッテツ様に御挨拶もしないと言うのは後から来た妃として外聞がよろしくないのではなかろうか。


wn「僕、イッテツ様とお話してみたいです!」


ru「え、俺は構わんけどイッテツがなんて言うか…」


wn「僕たちにはこれがありますから!」


そういって現れたのは猫の首輪。イッテツ様の飼い猫のものだ。


wn「僕、これ渡しに行ってきます!」


ru「ちょ、っと待て!話を、!」


言い終わる前にウェンは駆けていってしまった。


ru「あいつがあんなふうに動くの初めて見たな…。まさかイッテツのこと好きなのか?」


rb「ッブフッッッ」


ru「う”お”っ!?おま、ショウいたんかい」


rb「タイミングが悪かったんですよ、俺だって。というか、それは無いから安心なさってください。傍から見ても貴方達はお互いにベタ惚れなので。」


ru「そうかよ。というか、イッテツは大丈夫か?」


rb「それがぁ、たぶん今庭で散歩されてるので…ウェン様と出会う可能性は非常に高いかと…」


ru「…はぁ!?それを早く言え!イッテツは人見知りするから…!」


rb「るべちは悪くないです〜!聞かなかったロウ様が悪いんですぅ〜!!」


二人で言い合いながら、ウェンを追いかけるように庭へ向かった。









tt「君、どこに首輪落としちゃった訳…?」


返答は、にゃあん、だそうだ。


tt「困ったなぁ、ロウくんから貰った大事なものなのに。んー、こっちの方かなあ」


がさがさがさ


tt「なに?なんの音…!?」


wn「あ、」


tt「へ?」


wn「いた!!!」


tt「え”!?」


反射的に逃げ腰になり、一歩後退りする。


wn「ま、まってください!!」


あまりの気迫に気圧され、人見知りの僕は申し訳ないと思いつつ逃げることにした。


tt「ご、ごめんなさい!!」


wn「あ!!まってぇ!!」


後ろから彼が追いかけてくる。さっきは草まみれで分からなかったがあの特徴的な瞳、目に眩しい髪色。ロウくんの新しいお妃様だ。


それを理解した途端、脳が混沌を窮めた。


wn「う、ま!!まてえええ!!!てか、はやすぎ!!!!」


tt「ぎゃあああああ!!!!」


ボスッッッ


tt「わあっ!?」


何かにぶつかった感触がして顔を上げるとそこには、 久しぶりに見たロウくんの姿があった。


tt「ひぇ…はぅ…」


終わった。そう思った僕の脳は考えることをやめて、暗闇の中に堕ちていった。




wn「はにゃ!?ロウ様!?ショウさん!?」


ru「お前ら、一旦落ち着け…て、イッテツ!?おい!?」


rb「あら、気絶しちゃってますね」


ru「しちゃってますね、じゃねぇんだよ!運ぶから寝かせるところ用意しろ!ウェン!着いてこい!」


wn「ひえっ、ごめんなさい…」


僕は間違えてしまったのだ。ロウ様を怒らせてしまった。


自己嫌悪に陥りそうになっているとイッテツ様を抱えたロウ様にそっと頭を撫でられる。


ru「お前の気持ちは嬉しいよ。ただ、物事には順序があるし、お前は突っ走りすぎ。」


wn「うぅ…ごめんなさい。」


ru「ふ、分かればいいよ。」


額に優しく口付けされて、そこに熱が残る。


なんだかむず痒くて、そこを撫でながらロウ様の背中を追いかけた。











『イッテツ様は、何がお好きですか?』


『うーん、分からないや。そんなこと考えたこともなかったよ。』


『そうですか、じゃあ西では新しい出会いがあるでしょうしきっと好きなものが見つかりますよ 』


『ふーん…例えばどんなものがあるの?』


『生き物なら猫でしょうか。東は犬が多いけれど 猫は稀だと聞きますので。』


『ねこ?』


『はい、高貴な雰囲気を纏っていて、硝子玉のような瞳が特徴です。少しイッテツ様に似ています。』


頬を優しく撫でられて、応えるように手に擦り付く。


『へぇー…見てみたいなあ』


『では、国に戻ったら猫を送ります。俺だと思って可愛がってやってください。』


『本当?それは楽しみだなあ』






…にゃあん








tt「ん…」


wn「あ!」


ru「イッテツ、起きたか?」


tt「へ、ロウくん…?あれ、なん、で」


ru「覚えてっか?さっきのこと」


tt「…あ、あわ、あわわわわわわ」


ru「っは、落ち着けって。何もとって食ったりねぇから。」


wn「イッテツ様!さっきはごめんなさい!僕焦りすぎちゃって…!」


tt「いえ!僕こそ逃げちゃって…」


rb「まーまー、皆様落ち着いてください!ウェン様は二人を仲直りさせたかっただけ、イッテツ様はロウ様にこれ以上嫌われたくなくて避け続けてただけ、ロウ様はイッテツ様をまた傷つけたくなくて距離を置いてただけ、それだけなんですから。」


ru.wn.tt「…!?」


rb「皆様はきちんとお話する必要があります、ちゃんと逃げずに互いを見て下さい。」


ru「…イッテツ、すまんかった。俺、お前が世継ぎ云々で周りの奴らに何か言われるのが嫌で、焦った。嫌だったよな」


tt「違う!ロウくんは何回も大丈夫かって言ってくれてたのに僕が、僕が…!」


ru「いや、俺が」


tt「違う僕が!」


「「…」」


wn「はにゃ…」


tt「…あは、僕たちってば会話下手だね」


ru「ふっ…だな」


二人は顔を合わせて微笑んだ。それは、長い間二人の間にあった壁が雪が溶けるように消えていくのが分かるような、柔らかい微笑みだった。


wn「…よかったあ」


僕も二人につられて笑った。何にもしてないけど、仲直り出来て良かった。


rb「…ウェン様が動かなかったら二人はずっとあのままでしたよ。何も出来なかったなんて思わないでくださいね」


この人、読心術でも持ってるのかな。


wn「んへ、ありがとうございます」


rb「ふふ、いえいえ。ウェン様は素晴らしい方ですよ…」


そう言いながらショウさんが頭を撫でてきて、くすぐったいけど嬉しくて頬が緩んでしまう。


ru「おい」


声のする方を向くと不機嫌を隠しもしないロウ様が居た。


ru「お前誰の許可得てウェンに触ってんだ」


ショウさんは僕からパッと手を離して降参するように手を上にあげた。


wn「あ…」


もうちょっと撫でて欲しかったな、と思ってるとロウ様がちょっと乱暴に頭を撫でてくる。


ru「…頭なら俺が何時でも撫でてやるから。」


wn「えへ…ありがとうございます」


そのままロウ様の手と顔が下に下がってきて、口付けされる。


wn「ん、、ろ、しゃま、、」


ru「なーに、うぇん」













胃もたれしそうな甘い雰囲気を放つ二人に僕とるべくんは完全に置いていかれていた。


rb「…戻りましょうか。」


tt「うん…そうだね…」


これ以上は僕らが耐えられない。そそくさとその場を後にして、るべくんと中庭を歩く。


rb「イッテツ様とロウ様が仲直り出来て良かったです。」


tt「二人だから、敬語なんていいのに。でも、それはその通りだね。」


rb「誰がいるか分からないのに失礼な真似は出来ませんよ。それにそんなところ見られたらリトに怒られちゃう。上下関係めっちゃ厳しいからね、リト。」


tt「ふふ、そうなんだあ…。ねぇ、彼は今度いつここに来るの?」


rb「そうですねぇ…。あぁ、一週間後にある神事は貴族に出席義務があるから、その時だと思いますよ。」


tt「…そっか。」


僕らはあの日から一度も言葉を交わしていない。身体に触れるなんて以ての外だ。


でも僕だけが一方的に彼のことを見ている。ここに訪れる時に、凛とした姿で宮殿に入って行くのを見るだけ。それだけでいいの。それ以上は、なんにも望まないから。


tt「早くその日が来ればいいなあ」


rb「…そうですね。」















wn「うぅ…ろうさま…」


ru「んー?なに?」


wn「あの、僕もう限界…です…」


ru「おん、そか」


先ほどまで口付けされまくっていたウェンは今、ロウの膝の上に座り、ひたすら頭や耳、首などを撫でられ、噛まれ、吸われていた。


wn「うぅ…ひゃ、、ッ///」


ru「ここなぞられんの好きなん? 」


wn「ちあ…ひぅ♡」


ru「はー、かわい…ほら耳きもちいな」


wn「んゃ、にゃッ///」


wn「ろうさ、みゃあッッ♡♡」


ru「…」






今度イッテツに猫の飼い方を聞こう。


ロウはそう思った。





〜〜〜〜〜〜終〜〜〜〜〜〜〜





長すぎんだろ…!!実は一話ごとに文字数が伸びております。毎回4.5千字くらいで収めてたはずだったのに🥹




閲覧ありがとうございました🙏✨️


また次回👋



めちゃつ🅰️長編パロディ

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