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〜希望,信じる者の幸福〜
退院した後からもう彼は倒れなくなった。
本当に何もなかったのかな。
何もなくて欲しいな。
それなら好きでいられるのに。___
『とやさーん?』
「え?なに?」
『もう〜!w聞いててくださいよ〜!』
「ごめん」
『本当に俺でよかったんっすか?』
いいんだよ。もう。嫌いになれなくなっちゃったもん。
例え男同士でも。
例え“がっくん”が僕より先に死んじゃうとしても。
『あ!俺忘れ物したんで一回取りに帰ります!』
「えー!wもう急いでね〜?」
『はい!』
__
___
__
『ゲホッ..う゛ッ..ゲホッゲホッッ…』
『血が…….』
『もう…潮時なのかな…』
__
___
__
『すみませーん!w』
「遅い!」
『えへへw』
「…顔色悪くない….?」
『え〜?元気いっぱいっすよ?w』
「ふーん。」
「じゃぁいっか。」
その時僕は知りもしなかった。
“がっくん”の体調の変化に。
「なんか、お花のいい匂いする。」
「がっk…貴方の方から匂う気がする..」
『がっくんでいっすよ』
「…うん///」
話逸れちゃった
まあいっか。
《いらっしゃいませ〜!》
「がっく..伏見さん..//あの席で待ってて」
『はいw』
「_____ふぅぅ…ただいm…..」
「伏見さん…?」
「___伏見さん!!!返事して!!!!」
「がっくん!!!!!!」
その時やっと気づいたんだ。
伏見さんの体調に。
《伏見さんは“一輪花病”という不治の病ですね。》
《その名の通り、最期、一輪の花が心臓の部分に咲くのです。約1億人に一人が持つ病気ですね。》
《もって約一週間でしょう。》
「____なんで…言ってくれなかったんだよ。」
「バカ。」
『___おはよございます!とやさん!』
『…あら…寝てる。』
何となく髪を触ってみる。
『サラサラしてる♡』
『チュッ』
「ん…?」
『おはようございます。とやさん。』
「….!」
僕はあの時と同じようにまたがっくんの胸に抱きつき泣いてしまった。
『泣き虫っすねぇw』
「っるっさい。ばか..//」
______
コメント
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((^ω^≡^ω<ギャアアアアアアアスキッッッッ((