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アテンション
・BL
・一次創作
それでは、どぞ‼️
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今日は高校の卒業式、みんなは最後のチャンスだーって言って、好きな人に告白したり連絡先を交換したりする。
そんな特別な日に、俺と彼は真反対のことをしていた。
「あの公園行こーよ」
『なんで?』
彼は口角を片方だけ、少しあげる。
困惑しているような表情にも見える。
「最後の日だから」
困惑しているように見えるのは当たり前。
別れた俺たちが今行こうとしている公園は、霧斗が俺に告白してくれた公園だから。
「なっつ」
『なついなー』
2人とも笑って、ベンチに座って、あのときの話しをする。
あのときあーなったよね、告白してるとき手震えてたね、告白されたあと大号泣した。
そんな話。
そんな昔話に花を咲かせている、そしたら、時間なんてあっという間にすぎていく。
「あー、もう1時間たってる」
『はや!』
卒業式が終わって、公園来て、1時間ずっと話してて、本当に別れようとしているカップルなのかとツッコまれそうな雰囲気だった。
『…あのさ、詩音』
ああきた。この時間が。
「どうしたの」
いやだな、言われたくないな。そう思っているだけなのに、胸がキューってなる。
『俺、詩音に幸せになってほしいんだ』
「うん」
今のままでも幸せって言えればいいのにな。
『だから、こんな俺と別れてさ、普通に生きて欲しいんだ、もっとかっこいい人とか可愛い人とか 』
『そんな人の方が、詩音にお似合いだよ』
_全てを諦めたように笑う彼は、見ていて苦しかった。
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おかえりなさい!
見て下さりありがとうございました🙏
それではまた次のお話で‼️