テラーノベル
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mn×gn
gn視点
『問ちゃん、また別れたの?』
問「うん、まぁね」
いつからこうなってしまったのか。
僕らはずっと2人で一緒に生きてきた。
お互いの思考も共有するくらい。
でもいつからか問は変わってしまった。
彼女を取っ替え引っ替えするようになった。
付き合って、数ヶ月くらいで別れる。
僕はその度に
『これで、何人目?』
問「…十人目。」
『何ヶ月続くかな』
問「さぁね」
みたいな会話をする。
高校生の時はクイズに明け暮れていたのに。
大学生になってからだった。
それから僕は問の恋愛を一番近い場所からずっと見ていた。
そんな僕には趣味がある。
問の恋愛をデータ化することだ。
相手の名前、交際期間、別れた理由、その後の反応、全て記録している。
そして、分析している。
好きなタイプ。
誰が一番長く続いたか。
なんでそんなことをするか?
僕が問のことが好きだからだ。
僕のことも少しは見てくれたっていいのに。
mn視点
僕がいろんな人と付き合ってるのは、言ちゃんに振り向いてもらうため。
でも言ちゃんはそれに気づいてないみたい。
だから、いつもあえて「可愛い子」とか「こういう子がタイプ」とか言ってるのに。
それで言ちゃんの反応を見てる。
嫉妬するのか、無関心なのか、それとも呆れるのか。
僕はとっくに言ちゃんが僕の恋愛記録をまとめてるのは知ってるのに。
どうしたら、僕のことを見てくれるの?
gn視点
交際人数が両手の指で数えられなくなった時。
僕は今までまとめたノートを見返した。
どんなタイプが好みなのか、これだけいたら分かるだろうと思ったのだ。
でも見ていくうちに、違和感が芽生えた。
多くの相手が、料理好きだったり、月が好きだったり、頭が良かったり。
なんとなく僕に似ているような気がしてきたのだ。
それなのに、問は僕を選ばなかった。
でもそのとき、ふと思った。
問はなぜ、僕に全て話してくれるのだろう。
僕に全て話す必要はないはずだ。
僕がまとめているのは、mnから聞いた話がほとんど。
交際期間や性格、別れた理由。
なぜすべて僕に話したのだろうか。
ふと、視界が暗くなる。
問が後ろから手元を覗き込んでいた。
『…問?』
問「言ちゃん、ずっとこれ、つけてるよね」
『なんで知ってるの』
問は僕の問いに答えず話し続ける。
問「選択バイアスって知ってる?」
「集めたデータが最初から偏った集団になっているせいで、結論も偏ってしまうってこと。」
『…』
問「言ちゃんは、僕の好きなタイプがこうだと思ったんでしょ?」
問がペンで僕がメモしたところをぺちぺち叩く。
問「僕が無意識に言ちゃんと似た人を選んでるからなんだよ」
「だから、みんな似たようなタイプになるの」
問「僕がずっといろんな人と付き合ってた理由は、ずっと一つだったんだよ?」
『それって…』
声が震える。
問が後ろから抱きつくようにして覆い被さる。
問「言ちゃんに振り向いて欲しかった。」
「でも、言ちゃんが僕と同じ気持ちか分からなかったから。」
「怖かったから。」
「代わりを探した。」
「でもダメだった。」
「僕には言ちゃんしかいなかった。」
問の心臓の鼓動が伝わる。
僕も、きっと同じように速く鳴っているんだろう。
『僕も。』
『僕も問からは離れられなかった。』
問が嬉しそうに微笑む。
問「良かった、」
僕からペンを取ると、ノートの新しいページに何か書いた。
『何、書いたの?』
問「続き。」
そこには。
言 交際期間:∞
と書かれていた。
『∞?』
問「うん。」
「だって、僕らの関係に終わりはないでしょ?」
#9k
暇人
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あお
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コメント
2件
最高です😭😭
はるです!第十四話読んだよ〜。 お互いがお互いを想い合ってるのに、すれ違ってたのが切なくて、でも最後の「∞」のところで一気に報われた感じがした。gnがデータ分析してたのも、mnがわざと違う人と付き合ってたのも、全部「相手に振り向いてほしい」って一心だったんだなって思うと胸が熱くなった。選択バイアスの話も上手いなあ。二人の関係がようやく動き出した感じがして、続きが気になる!