⚠️過呼吸注意
太宰さん冷徹です怖いです
銃声あります
地雷さん帰って寝てね
バタンッ
琥珀は家に着くなり座り込んだ
琥珀「ハアッッ」
顔面蒼白で手足が震えている
琥珀「ハッハッハッハッッカヒゥッ」
過呼吸。苦しいのか横へ倒れ込んだ
琥珀「ハッもっいがなっヒュッいとっカヒュゥッゴホッゴホッヒュゥッヒュッ」
涙が滲む
だが誰も来ない
琥珀「ッヒュアッグヒュッゴホッゴホッヒューカゴヒュッ」
息ができない
苦しい
“あの日”の事を思い出してしまう…
琥珀「っハァッハァッ」
琥珀は何かから逃げていた
琥珀の齢は10に行くかいかないかくらいだ
そして、狐の面をつけていない
琥珀「逃げっないっとっハアッはあっ」
其処は森。暗い森だ
その中を幼い琥珀が素足で走る
それを追いかけるのは黒い人影、太宰治だった
太宰「僕から逃げられるとでも思ってるの?」
琥珀「はあっはぁっ!に、げるのっ、!」
その思いも儚く、崩れてしまう
琥珀「っあっ!」
バタッ
木の根に足を引っ掛け転んでしまった
琥珀「っあ…」
琥珀の見つめる先にはどこまでも冷徹で恐ろしい太宰がいた
琥珀「にげっゔっ」
逃げようとするも足を捻ったのか立てない
琥珀は絶望しか無かった
太宰「帰るよ、逃げるなんて。帰ったらもう一度教えないと駄目かな 」
琥珀「いや…」
バンッ
辺りに銃声が響いた
琥珀「カハッ?!いだいっ!」
太宰が琥珀の肩を撃った
まだ幼い琥珀はその痛みに呻いた
太宰「帰るよ。これだけ言っても聞かない?はぁ君はほんとに駄目だね」
太宰は痛みに意識が朦朧としている琥珀の頬を叩き、言った
太宰「”立て”」
琥珀は黙って立つしか無かった
次回
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