テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
そんなある日、奇空先輩がいる二年三組へ届け物を僕が届けることになった。奇空先輩がいるわけないじゃん……
でも、違った。そう、奇空先輩がいたんだ。
「え?!」
思わず声が出てしまった。みるみる恥ずかしくなっていく。
恥ずかしくなったけど、無事に届け物を届けれた。
恥ずかしくなったから、二年三組へ行かないことにした。でも……
本当は行きたい。緊張しているだけで、”緊張”というものがなかったら、行けたはずなのに。
誰か、見られてる感じがする。廊下の方を見る。
なんとあの、奇空先輩がいたんだ。うれしい……!
廊下に行ってみると、やっぱり奇空先輩がいた。間違ってはいなかったんだ。
「どうしたん、ですか……?」
奇空先輩の久しぶりの声が聞こえた。
「ごめんね。風邪引いちゃって、学校休んじゃった。」
なんだ……よかった!病気とかだったら嫌だったよ。待ってた!
「今は、大丈夫、ですか? 」
「うん!大丈夫だよ!」
「それなら、よかった……です。」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!