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ニューヨーク中心にある街は、地獄と化していた。ビルは倒壊しており、あちこちから炎が上がっている。
オリバー「例の軍隊がアメリカにきたのは2時間前……てことはたった2時間でこんなになってるのか!?」
驚くオリバー。瓦礫を乗り越え、引っかかった倒木の下をくぐり抜けて進む。と、爆発音が聞こえた。音の方向を見る。音の主は、装甲や砲台を身に着け、空中を浮遊しているトイレから首が生えた化け物。トイレは辺りを見渡している。
オリバー「奴も偵察か?」
スカル「オリバー、あれ!」
振り返ると、これまた大きなトイレの大群がこちらに向かってきている。どれも装甲や細長い大砲、ロケランで武装している。
オリバーは焦る。このままでは挟み撃ちだ。しかし、予想外なことが始まる。
空を飛ぶトイレと別のトイレの大群が戦闘を始めたのだ。ミサイルやレーザー、エネルギー弾が飛び交う……!
スカル「どういくこと!?仲間じゃないのか?」
と、アストロトイレの後ろからバレルを身に着けたトイレが飛んできて、アストロトイレに体当たりする。アストロトイレは墜落。その顔面にレーザーが放たれる。レーザーが消えたときにはアストロトイレの頭部がなくなっていた。だが、
「よくも抵抗してくれたな!」
この声とともに新手のアストロトイレが出現。4つの砲台からエネルギー弾を放ち、側面の機材からレーザーを放ち、スキビディトイレ達を一掃した。
オリバーはまずいと感じた。
スカル「逃げよう!巻き込まれる!」
スカルも同じことを考えていたらしい。
オリバー「俺もこれは無理だと思う。」
2人は来た道を戻り出した。
スカル「安易に偵察に来るんじゃ無かった……」
あちこちで爆発音がなる。遠くに戦闘機が見える。戦闘機は監視カメラの形をしたヘリコプターを撃ち落としていた。
と、目の前にでてきたのは、金属の便器に装甲やロケランを付けたトイレ。弾切れしたロケランを側面に付け、こっちをみている。
オリバー「なんだお前!敵か!」
オリバーは反射的に手持ちのロケランを向ける。
トイレ「待ってください!僕は敵ではないです!」
そう弁明するトイレ。その横から何かが突っ込んできた。トイレは体当たりで死んでしまったようだ。
オリバー「なんだコイツ!これでも喰らえ!」
オリバーはロケランを直撃させる。しかし、黒煙がはれたところには少し機械が燃えただけの新手のトイレがいた。敵はオリバーにエネルギー弾を放つ。オリバーは間一髪で避ける。スカルは後ろから散弾銃で攻撃しているが効いている様子はない。と、敵は体当たりをしてきた。咄嗟の防御で盾にしたロケランが粉々に壊れる。敵は至近距離からエネルギー弾を放とうとする。
トゥループアストロトイレ「死時だ。」
しかし、次の瞬間、その頭は吹き飛ばされていた。
「全く、歩兵が調子にのって……」
振り返ると3mはある人型のトイレの女性が立っている。オリバーは差し出された手をつかみ起こしてもらった。身体は機械のようで、硬い。
後ろから頭部がカメラになった男が降りて来る。
左手には銃口が青く光るガトリング砲が握られている。
カメラマン「お姉さん、その子たちは…?」
ヒロインミュータント「逃げ遅れね。ラージテレビマンのところへ連れていきましょう。」
2人の会話を遮るように爆発音がなる。通りの奥からオリバーと戦ったのと同じタイプの敵が5体ほど出てきた。ミュータントは肩のレーザー砲で1体を仕留める。カメラマンもガトリング砲からプラズマ弾を連射し、ダメージを与えていた。しかし、敵も一斉攻撃。すると、ミュータントは右腕から機械を取り出し、設置する。機械は半透明な壁を作り出した。
スカル「すげえ……」
スカルが感嘆する横で、オリバーはさっき倒した敵の残骸を調べ、側面のブラスターを引きちぎる。まるで銃のようだった。
しつこく攻撃する歩兵の1体にオリバーはエネルギー弾を当てる。敵は墜落した。 勝機が見えてくる。しかし……
奥から何かがスライドしてきた。4つのいかつい脚と大砲を便器前面に付けたトイレだ。そいつの砲撃は機械を倒し、壁をなくしてしまった!
ヒロインミュータント「これはマズイ!」
カメラマンはガトリング砲で応戦するが、もう一発飛んでくる!すんでのところで避けた。と、ストライダーアストロトイレの後方に別のトイレ。そいつは……アストロトイレたちに黄色のレーザーを放った。大破する音が聞こえる。このチャンスを逃すわけもなく、カメラマンとミュータントは攻撃に向かう。決着はあっという間、こちらの勝ちだ。やってきたのはラージサイズのトイレ。そいつは、慌てていた。
トイレ「乗れ!ここから脱出するぞ!」
こうしてオリバーたちはニューヨーク脱出に乗り出すのであった。