テラーノベル
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レーザードリフタースキビディトイレはどんどん加速していく。
橋に差し掛かった。いかに素早く切り抜けられるか……
トイレ「振り落とされるなよ!」
正面から強い風圧がかかる。
スカルは不安そうに周囲を見回している。
スカル「追手は……来るだろうな。」
予感は的中。トゥループアストロトイレが追ってくる。ミュータントとオリバーがすぐに振り向き、ブラスターからエネルギー弾を放つ。スカルもあの武器をいつの間にか手に入れてたようだ。敵は深手を負い逃げた。今は敵を倒すことではなく、脱出が目的なのだ。
前方からもブラスター攻撃がかかってくる。またトゥループだ。スカルはエネルギー弾を撃つが外してしまった。カメラマンがガトリング砲からプラズマ弾を撃つ。敵の動きが鈍くなった。スカルはもう一度撃つ。今後は直撃。墜落していった。と、目の前にもう一体。しかし、赤い何かが叩き落した。味方トイレのタンクに打ち付けられたにもかかわらず、それはピンピンしている。
カメラマン「スピーカーマン!ありがとう!」
スピーカーマンと呼ばれたそれは確かに頭部がスピーカーになっていた。
トイレ「橋を過ぎたぞ!」
全員が歓喜の声を上げた。その束の間、道路の奥から何か降ってきた。大きなストライダーアストロトイレだ。オリバー達を乗せたトイレは左に急転換する。直後、真後ろで、大爆発が起こった。
スカル「あんなのをモロに受けたら……」
ゾッとした。
トイレ「あのガレージに隠れるぞ!」
静まり返ったガレージの中、息を潜めている。遠くからインパクターアストロトイレがこちらを探している。しかし、あきらめたようで、どこかにジャンプで飛んでいってしまった。
市街地を走る一行。と、タブレットをみていたカメラマンが手をレンズに当てる。
カメラマン「まじかよ。おいてかれた。」
スピーカーマン「遅かったか……」
レーザードリフタースキビディトイレは、こう提案する。
トイレ「じゃあまたどこかに息を潜めるしかないですね……」
と、上から戦闘機がキャノンで攻撃してきた。レーザードリフタースキビディトイレは大きく損傷する。
スカル「マズイ。」
人間2人とミュータント、カメラマン、スピーカーマン1人ずつが戦う。レーザーを当てたりしているが、回転でダメージを軽減されてしまう。
インターセプター「これで終わりだ!」
そう言われ狙われたのはスカルだった。
………その時、
???「誰が終わりって?」
スカルに聞き覚えのある声。見ると、戦闘機のタンクにルビーがいる。
インターセプター「おい、それは…!やめろ!!」
ルビー「流れろ!!!」
ルビーがタンクからレバーを引き抜くと、インターセプターの頭は水洗されてしまった。制御を失った残骸が建物に衝突し、大爆発を起こす。
ルビー「いつも思ってたんだけど、なんでみんなは破壊に固執するのかしら?」
決め台詞を決めたあと、ルビーはこちらに駆け寄る。
ルビーは紫色の剣とテレビ側面のスピーカー、ジェッパ、肩のレーザーキャノンで武装していた。
ルビー「スカル!?オリバーも!?なんでここに…」
と、レーザードリフタースキビディトイレが負傷していることに気づく。
ルビー「大変!手当てするから。とりあえず避難しましょう。」
ルビーはトイレに触れ、しばらくすると、周囲は黒い煙に包まれる。
やがて、煙が晴れた。米軍基地に着く。
教官たちは銃を構えこっちを見る。
サークル「なんだそいつら!」
しかし、サークルの大声を押しのけるような 怒号が響いた。
ルビー「クソ野郎どもが!!!よくも2人をあんな危ない場所に連れてったわね!?早く逃げろってあれほど言ったでしょうが!奴らが来てないのはもはや奇跡よ!今からでも撤退準備をして!」
ブルーミー「は!?立場をわきまえなさいよ!」
ルビー「お前らは誰一人この戦争について知らないんだ。黙って言うこと聞け!」
流石にここまでされたら仕方がない。グレースはそう感じたのだろう。
グレース軍曹「わかりました。撤退準備をしましょう。そのかわりあなたの持っている情報は全部共有させてもらいます。」
ルビー「ええ、いいわ。」
こうして撤退が始まる。しばらくたった頃だった。オリバーの無線にジップから連絡が入る。
ジップ「アリスが学校から出てきてどっか行っちゃった!」
オリバー「嘘だろ!?」
ジップ「ホント!オリバーが危ないとか言ってた。」
迂闊だ。もし彼女が奴らに襲われでもしたら……と、その時、 地面に黒い染みができる。でてきたのは、ボロボロのアリスだった。
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