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下書き/没 集
あまりにも
没になったりやる気が出なくて
本書きまでいかなかった下書きが
メモに沢山あったので
軽く出せるレベルに手直しした下書きを
この短編集で出してこうと思います。
(クオリティは保証できません)
髪
#赤青 #微 黄青 #微 桃赤 #微 桃青
青元嫌われ
※没にしてた話の下書きそのままなので
表現被りや空白など細かい修正はしてないです
ー
オール明けの朝。
小腹が空いたのと
何よりエナドリが飲みたくて
誰も居ないであろう早朝を狙って
普段は来ないリビングへ来てみた。
カーテンから日差しが差し込んでいて
穏やかで心地よい。
軽く伸びをして
ゲームをしていた所為で凝った身体中を解す。
その後
なるべく音を立てないように
ゆっくりと冷蔵庫を開けて
幾つかの缶と
昨日の夕食の残りを取り出し
冷えきった皿ごとレンジに突っ込んで
適当にダイヤルを回した。
少しの時間暇になって
なんとなくソファに目をやる。
背もたれに肘を付いて
此方を見ている兄と目が合って
思わず叫びそうになった。
なんでこっち見て……?
というか何故真顔、、
疑問は次々と湧いてくる中で
なんとか声を殺して
ぎこちなく挨拶をしてみる。
青)お、おはよう……?
赤)おはよ
笑顔で笑顔を返される。
どうやらこれで正解だったらしい。
少しほっとしていると
レンジのタイマーがタイミング良く鳴った。
赤にぃとは全くと言って良い程
話した事が無い。
最も、唯一他の兄弟とは違って
嫌なことを何もしてこなかったのも
赤にぃではあるのだけど。
でもだからこそ
関わり方も距離感も人間性も
何もかもよく分からない。
未だに視線を感じる所為で
少し変な汗をかいてきて
誤魔化す様に唾を飲み込む。
様子を伺う為軽く視線を上げると
珍しく話し掛けられた。
赤)青ちゃん
赤)ちょっとおいで
青)ぇ、うん…
誰であろうと
兄弟から話し掛けられるのは未だ慣れない。
どくん、という音がして
少し息が苦しくなる。
赤)そこ座って
断る理由も無く、
五月蝿い鼓動を無視して
指された椅子に座る。
青)…っわ、
軽く髪を触られて
櫛で解かされる。
ー
桃)なんか珍しい光景
元の癖毛が寝癖でより跳ねている髪を
無造作にかき上げ、
その辺に置いてあった菓子パンの袋を開ける。
流れる様な仕草はかなり手馴れていて、
きっと僕が見ていないだけで
彼の毎日のルーティンなんだろう。
そんな事をぼんやりと考え乍
ふわっと欠伸をした。
数分もしたら鼓動も落ち着いて、
緊張から解放された所為か
徹夜明けの眠気が瞼を重くする。
赤)おはよ
桃)はよ
桃)あとで俺もやって
赤)自分でやれ
桃)辛辣、っ
微睡みの中で
2階の部屋まで聞こえてくる
何時ものやり取りが鼓膜を揺らす。
この2人は仲が良いのか悪いのか
よく分からない。
ー
赤)はいおしまい
青)ありがと..
桃)えめっちゃいい
そう言い乍
内カメにしたスマホを手渡される。
自分の顔はあんま好きじゃないけれど
渡されたからには不可抗力で
なるべく髪を写すように
高めにスマホを持つ。
青)すごい、
綺麗に横の髪が編み込まれて
普段ストレートな髪は緩く巻かれている。
頭に手をやると
ほんのりと甘い香りが漂い、
触った髪は何時に無く潤っていた。
此処迄セットされた事が
今迄あっただろうか。
記憶を辿るけど
一向に思い当たる節は無い。
赤)でしょ
得意げな笑顔が向けられ
反射的に笑顔を返す。
赤にぃってこういう顔もするんだ、
桃)せっかくだから服もやろうぜ
赤)桃ちゃんの服だと大きいんじゃない
桃)じゃ服貸して
赤)俺の使うの
桃)うん
赤)ま、いーけど
赤)汚すなよ
桃)任せろって
二人で盛り上がって
僕が口を開く前に
話が纏まってしまったらしい。
ドタドタと足音を立てて
服を取りに行く桃にぃの背中を眺め乍
一応、苦言を呈してみる。
青)僕出掛ける予定無いんだけど、
黄)じゃ僕と出掛けます?
青)…びっくりした、
ソファの背もたれから
急に現れる弟に
思わず声を漏らしてしまう。
黄)さっきから居ましたよ
驚いている僕とは逆に
平然とそう言って立ち上がる。
青)気づかなかった
此方に歩いてくる姿を
追い乍適当に言葉を振る。
黄)青にぃ髪かっこいいですね
聞こえなかったのか
自由人なのか
それとも髪に夢中だったのか。
どちらにせよ唐突に顔を近付けて
髪を見られる。
青)赤にぃにやってもらった
そう言い乍
当たりそうな顔を仰け反り、避ける。
黄)いいなぁ、
避けられたのに気が付いたのか
丁度良い距離感に体制を直し
数秒僕を見た後
横に居た赤にぃの方へと視線が移る。
黄)赤にぃ僕にもやってください
赤)いーよ
桃)え俺は?
いつの間にか大量の服を抱えた
桃にぃが後ろに立っていて
また少し驚いてしまう。
赤)めんどいからむり
桃)えー、
拗ねた顔をして
ソファに服を下ろす。
黄)青にぃとお揃いにしたいです
赤)りょーかい
今度は弟の髪を弄り始めた赤にぃと
服を物色し始めた桃にぃ。
逃げるには今しかない、と
なるべく気配を消して部屋に戻る。
音を立てないようにドアを閉めて
やっと一息吐く。
顔を上げると、ドアの横に置いた
鏡が目に入った。
青)……
普段と違って綺麗にセットされて
ケアされた髪。
服で気分が上がる人の気持ちが
少しはわかる気がする。
青)たまには…散歩にでも、
ハンガーに掛けた薄手のパーカーを羽織り
スマホと鍵を片手に
また部屋のドアを開けた。
コメント
1件
お久しぶりの投稿嬉しいです.ᐟ.ᐟ 没とは思えないクオリティですね😳