テラーノベル
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――事務所のドアが、ノックされた。
ドアを開けば、胸にスポーツバッグを抱いた少女が、あなたを見つめている。
「ここで怖い話の相談できるって本当ですか?」
「私、どうしても知りたい事があって。
友達が、地獄に落ちたのか、知りたいんです」
クトゥルフ神話TRPG
「あの子は地獄に落ちましたか?」
警察官ですが今回の条件により何でも屋やるか?まぁそしたらパートナー出せないから人数不足による交番勤務でいいか。本来は2人とも刑事とかしてそう
名前 絆
機体番号 4EVA-8374
警官アンドロイド、飛燕の仕事パートナー。定期的にメンテナンスや全身の交換を行っている、結構脳筋、自称高性能アンドロイド。実際最新型アンドロイド
⚙️ 飛燕
🔗 絆
🔗)業務執行妨害では?
⚙️)まぁ、困ってる感じだからさ…話聞くだけでもしない?暇なんだし
とりあえず…椅子用意するから座ってくれ聞くよ
室内に招き入れれば、少女はあなたの対面に腰を下ろした。
「地獄に落ちたかもしれない理由は、これです」
少女が机の上に差し出したのは、一枚の写真だ。
真っ白い壁を背景に、三人の少女が並んで映っている。
右側の少女は、今この場にいる少女だ。
左側の少女は、見知らぬ少女だが特に異変はない。
だが中央の少女。
ミイラのように痩せこけ、不気味な様相だ。
死人かと思えるほど、異常な痩せ方である。
「ミイラみたいでしょう? 写真を撮影した時は、痩せてはいたけど、そんなんじゃなかっ たんです。現像したら、そんな風になってたそうです」
「その子は愛華って言います。身体を壊して入院中でした。その写真は愛華のお母さんが撮 ってくれました」
「おばさんが写真を霊能者の人に見せたら、『残念ですがあなたの娘さんは地獄に落ちまし た。この写真はその証拠です』って言われたそうです」
「……この前、形見分けに行った時に、それ聞いて、私、すごく驚いて。地獄に落ちるなん て可哀想じゃないですか」
「ここで怖い話についての相談ができるって聞きました。愛華は、地獄に落ちたのですか?」
🔗)…専門外です。このような事象は人間である貴方が得意かと、遠くで見ています
⚙️)高性能アンドロイドって何!?
⚙️)…情報が少ないからなぁ、地獄に落ちたかどうか…ってのはわからないや。
・あなたはいつでも「この子は地獄に落ちていない/地獄に落ちた」と依頼者に明言する事
ができる。
その時点でこの物語は終了となる。少女に結論を伝えるのがこの物語の目的となる。
・明言を避けた場合、少女から話を聞くなり、調査を続行する事ができる。
⚙️)一応、他の話も聞いても良い?そこから判断するよ
写真…少し詳しく見ても良い?
「構いません、どうぞ」
■写真
真っ白い壁を背景に、少女が三人並んで映っている。
中央の少女はベッドにおり、ヘッドボードに背を預けているようだ。
その左右に、それぞれ少女がひとりずつ、座っている。
右側の少女は目の前にいる少女だ。
左側の少女には見覚えがない。
そして、中央の少女。
痩せこけた顔、干からびた肌、黒いだけの眼窩。
ミイラにしか見えない顔で、それでも少女は目を細め、笑っていた。
『三人で写真を撮ると中央の人間が早死にする』と言う話を思い出した。
写真は魂を抜いて映し出しすものだ……と言う迷信からスタートしたオカルト話である。
写真に纏わる怪異譚は多いものの、ミイラの姿で撮影される話は聞いた事がない
⚙️)写真は魂を抜くって話があったね、そういうのって君は信じる?
「いえ、普段は信じません…」
⚙️)この写真はどうしてこうなったの?
「さぁ…」
「愛華が死んだあと、現像したらこんな風になってたそうです」
「愛華の形見を渡したいからと呼ばれて行ったら、写真を見せられました。霊能者の話もそ こで聞きました」
「調べたいから写真を焼き増しして貰いました。焼き増ししても、愛華は、ミイラでした」
⚙️)…そっか、まだよくわからないなぁ
からからと、微かな音が聞こえた。
音の発生源を探るなら、それは写真から聞こえるようだった。
少女もじっと写真を見ている。
写真に視線を落とせば、その画が変わっているのに気づく。
一面真っ赤な画の中央に、ミイラ化した少女が立っている。
その身体を貫通する巨大な棘によって支えられ、立っているのだ。
写真が変わると言う奇妙さに、そしてその内容のおぞましさに
<SANc 0/1d3>
からから、と、微かな音がした。
【Secretdice】
針の山と呼ばれる地獄を思い出した。
少女はあなたを見る。
鞄を抱く腕に力が入る。
期待に満ちた顔で、彼女は言う。
「愛華は地獄に落ちたんですか?」
⚙️)…何故君がそこまで地獄に執着するのかがわからないが、そうだろうね
⚙️)調査不足とは感じるが、こういうのは警官よりも専門家に頼むのが良い
少なくとも、今の幻覚で…僕は彼女が地獄に落ちたと判断しよう。
あなたはこの子は地獄に落ちたと、目の前の少女に伝える。
途端、少女は表情を消した。
虚ろとも言える顔で、じっとあなたを見つめている。
「――それ、本当ですか?
本当にこの子は地獄に落ちたんですか?」
再度の問いかけに、あなたはどう答える?
⚙️)さっきも言ったさ、僕も幻覚を見る理由が無い。もし写真の彼女が僕達ごと地獄に招いているんだろうね。
僕は、彼女が地獄に落ちたと判断する
返答を受け、少女は視線を彷徨わせた。
鞄を胸に抱き、ぶつぶつと小さな声で呟く。
見開いた瞳には狂気じみた怯えが現れている。
「それじゃあ、私のせいになっちゃうじゃない。
それどころじゃない。私も、地獄に落ちちゃうじゃない。
いや。地獄になんて、落ちたくない」
怯えの表情が一転――笑う。
破顔。文字通り顔が壊れたような、歪な笑みが、あなたに向けられる。
「ねぇ、怖い話に詳しいんですよね。私は地獄に落ちたくない。どうすればいいんですか?
ねぇ、どうすれば、地獄に落ちずに済むんですか?」
あなたは少女に問いかけようとするだろう。
地獄に落ちると言う意味を、問おうとするだろう。
だが、それより先に、からからと音が鳴る。
少女は耳を塞いだ。
「待って。まだ待って。私は地獄になんて落ちたくない。
そんなつもりはなかったの。だって――愛華が死ぬなんて思っていなかったんだもの!」
少女は叫び、立ち上がる。
そのまま身を翻し、駆けだした
⚙️)…専門外でも頑張った方だと思うけどね。絆、追いかけよっか
🔗)ここに人が居なくなりますが、よろしいですか?
⚙️)後で一緒に怒られようね!!
🔗)はぁ……
あなたも少女を追うために立ち上がる。
しかし、踏んだ床が妙に柔らかい。
ずぶり、と、足首まで埋まる。
己の足下が赤い池になっている。
それはいまだ湧き続け、あなたの足首よりさらに上まで沈みつつある。
まるでの血の池のようだ。
からから。
鳴る音が――遠く、響き、そして、消えて行った。
瞬間。
足下は見慣れた床へと変わる。
血の池など存在しない。
少女の姿も、もうない。
ただ写真だけが残されている。
ミイラ化した少女。
そして、その横で笑う、ふたりの少女。
あなたが少女たちの物語を知る機会は、すでに、ない。
ED4『あの子も地獄に落ちますか?』
⚙️)人選ミスだと思うな、もう少ししっかりやっておけば良かったか…
🔗)刑事の僕達に心霊相談は無理があると思います。専門家を呼べば解決だったのでは?
⚙️)確かにそうだねぇ…
作者のコメント
シナリオ見たけどさ、結構oh……って感じだった。怖いねぇ人間って…
あのカラカラって音、実際は何だったのか…本人は知る由もないだろうね。
人を呪わば穴二つ、私から感じた事はこれぐらいかなぁ…
次回は恋歌でハルニレ通りの呪術師へ、です。END次第によってはこの世に帰ってきませんし神話生物(または神格)化する可能性もあるそう。
「あの世界では■■■だった者が、この世界では人を呪った罪人になりました。」
コメント
10件
中人)高性能は大抵ポン兀 ……これはどんなエンドなんだ……?バッドか……?
凄い関係ないけどさ 主様守れなくてタヒにいくのをただ泣きながら主様を抱えて眺める事しか出来ないウェイイサンくんが好き、まずウェイイサンの見た目好き メソメソしてるウェイイサンくん尊い…