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42 - 第31.5話「フラプロ潜入!」

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2025年03月14日

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第31.5話「フラプロ潜入!」




🚀 シーン1:フラプロへの道


ゼインはナヴィスと共に、**隠れ里の奥深くにある施設「フラプロ」へ向かっていた。

月明かりの下、森の中に浮かび上がる巨大なドーム状の建物——それがフラクタープログラム学校(フラプロ)**だった。


「ここが……」


ゼインが驚きの眼差しで見上げる。

ドームの表面には碧素のエネルギーが流れる紋様が浮かび、まるで生きているように脈打っていた。


「まぁな。ここは、碧族の中でも“プログラムを極める者”が集まる場所だ」


ナヴィスが青い瞳を光らせながら、手をポケットに突っ込む。


「お前の“雑な”フラクタル、ここでちょっと鍛え直した方がいいと思ってな」


「……余計なお世話だ」


ゼインは不機嫌そうに言いながらも、内心では興味を隠せなかった。


この場所で、自分のフラクタルをもっと洗練できるかもしれない——。





🚀 シーン2:フラプロの内部


施設の扉が静かに開くと、ゼインの目の前には近未来的な訓練空間が広がっていた。

壁や床には、デジタルフラクタルのコードが光となって浮かび上がる。


天井からは碧素のホログラムスクリーンが映し出され、無数のフラクタル演算式が流れている。


「すげぇ……」


ゼインが思わず呟くと、奥から一人の人物が姿を現した。


白衣を纏い、鋭い目をした壮年の碧族——フラプロの指導者・カインが立っていた。


「君がゼインか。ナヴィスから話は聞いている」


彼の黒い髪には碧色の光が帯び、理知的な印象を与える。


「お前は“才能”があるが、フラクタルを無駄に使いすぎている」


カインは腕を組みながら、ゼインを鋭く見据える。


「……ふん、それは認める」


ゼインは腕を組み返す。


「なら、試してみるか?」


「試す……?」


カインは微笑を浮かべ、手をかざす。


「“フラクタル・コード戦”で、お前の能力を見せてもらおう」





🚀 シーン3:フラクタル・コード戦


ゼインとカインは訓練場の中央に立った。

床には光のリングが浮かび、戦闘開始の合図を告げる。


「ルールは簡単。自分のフラクタルを最適化し、どちらがより強いコードを使えるか競う」


カインが片手を上げると、彼の周囲に碧色のフラクタルリングが展開された。


「——来い」


ゼインは拳を握ると、すかさず**《オーバーライド》**を発動!

腕に刻まれた碧色の模様が光り、目の前の空間にコードの文字列が浮かび上がる。


『IF (ENEMY_ATTACK) THEN MODIFY (FORCE +10)』


「……単純だが、悪くない」


カインが軽く指を動かす。


その瞬間——


ゼインのコードが歪み、変化し始めた。


『IF (ENEMY_ATTACK) THEN MODIFY (FORCE -5)』


「なっ……!」


ゼインの攻撃強化コードが、逆に弱体化している。


「俺の《コードリライト》は、相手のフラクタルを強制的に書き換える」


カインが微笑みながら、ゼインの動きを封じる。


「これが“最適化”されたフラクタル技術だ」


「……チッ!」


ゼインは再びコードを修正し、カウンターを狙う。


『IF (ENEMY_MODIFY) THEN REVERSE (CHANGE)』


「ふむ、考えたな」


カインが満足そうに頷く。


ゼインは瞬時にコードを逆転させ、再び《オーバーライド》を発動!


「なら……俺のターンだ!」





🚀 シーン4:最適化の壁


ゼインは攻撃コードを簡潔に削り、100文字以内に収めることに集中する。


『IF (ENEMY_ATTACK) THEN REFLECT (FORCE +10)』


「……コードが最適化され始めたな」


カインの目が光る。


ゼインは直感的に理解した。


無駄な処理を削ぎ落とし、最もシンプルな形で発動させることが強さに直結する——。


「……なんとなく、掴めてきたぜ」


ゼインは呼吸を整え、さらに最適化を進める。


その時——


カインが手を振り、戦闘を止めた。


「ここまでだ。よくやった」


ゼインは汗を拭いながら、カインを見つめる。


「……どういうことだ?」


「君はすでに、最適化の本質を理解し始めている」


カインは満足げに頷いた。


「お前はこれから、さらに速く、強くなれる」


「……そうか」


ゼインは少し息をつきながら、拳を握る。


「ま、悪くねぇ経験だった」


ナヴィスがニヤリと笑いながらゼインの肩を叩く。


「ほらよ、お前のフラクタルもだいぶ洗練されたんじゃねぇの?」


ゼインは無言で頷き、新たな力を実感する。





🚀 シーン5:次なる戦いへ


ゼインは施設を出て、夜空を見上げた。


「……次の戦い、楽しみになってきたな」


ナヴィスが隣で笑う。


「お前、だんだん戦闘狂になってきてねぇか?」


「……さぁな」


ゼインは碧色の光を纏う腕を見つめながら、次なる戦場に向けて歩みを進めた——。

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