【zm side】
謝りに行こう。
そう思ったのは翌日の昼だった。
ロボロを助けたい、その気持ちは全くもって変わらないのだが、その俺のエゴがあいつを傷つけてしまったかもしれない。
そう思うと、行動せずにはいられなかった。
ロボロの部屋の前。
息を整えて、ノックする。だが、反応はない。
zm「ロボロ、?開けるで、?」
反応がないから開けた。でもそこにロボロの姿はなかった。
zm「ろ、ロボロ…?」
外出中か?でも午前中ダクトに入って色んなところまわってみたがどこにもロボロの姿はなかった。入れ違いか…?
とりあえずロボロが居そうなところをもう一度回ることにした。
ut「ロボロ?いや、来とらんで?」
zm「そうか…」
ut「でもそやな…あと10分で交代やのに、この時間に来てないは珍しいな…」
zm「トントンのとこも行ってみるわ。来たら教えて」
ut「OK〜」
tn「ロボロ?今日は1度も来てへんで?」
zm「1度も?」
tn「おう」
zm「そうなんか…」
gr[あ〜、聞こえるか?]
tn[聞こえとるで]
gr[B国から宣戦布告が来た。作戦を決めるとともに大事な話もある。今すぐ集合してくれ。]
tn[了解]
「ゾム行くで」
zm「おう!」
【rbr side】
目を開けると、そこは石レンガに囲まれた部屋にいた。自分の部屋じゃない事に焦る。
あれ、?俺、過呼吸起こしてその後…確か倒れたんやっけ。ここはどこなんや…
コツコツ…
誰か来る。そう思った俺はそっと息を潜めた。
モブ幹部「やっと起きたか」
『あの…』
喋ろうとした瞬間…
『っ!?』
モブ幹部「帰ってくるの遅すぎなんだよ、この無能!!」
「スパイの仕事もできねぇなんて相変わらず約立たずだな!!!」
ボコッドコッガスッ
『いっ…っぅ……』
モブ幹部「wrwr国に宣戦布告した。」
『!?』
モブ幹部「お前は最前線だ。幹部と戦え。」
「期待はしていないが、幹部3人やったらいいところだろう。」
最前線…しかも幹部3人?
wrwr国の最前線って言ったらコネシマとシャオロンと…あとゾムやな。
俺があの3人に勝てるはずない。
『…無理です、最前線で幹部3人は…』
モブ幹部「は?」
『ビクッ』
モブ幹部「お前、無能の癖に俺らに指図するのか?出来ないんじゃねぇ、やれ!!」
「てめぇの命なんてどうでもいい、爆弾大量に持って幹部に近づいたところで爆破すりゃ1人は持っていけるだろ」
「てめぇに拒否権なんてねぇ、発言権もねぇ、俺らの言うことを聞いてりゃいいんだよ、この出来損ない!!!」
ゴスッボコッドコッドコッ
『っ…』
モブ幹部「脱走なんて考えんなよ。お前が寝てる間に腕輪をつけた。その腕輪にはGPSがついてて、お前が脱走した時にセンサーで音が鳴る仕組みになってる。」
「戦争は1週間後だ。それまでの間、ここに監禁だ、いいな。」
ガチャンッ
『……』
『っ……』ポロポロ
あいつらと戦争なんて嫌や。殺すなんて嫌や。
宣戦布告をしたって事はあいつらは今頃、会議でもしとるんちゃうか…て事は俺がおらん事にも気づいとるか…
もっと素直になってりゃ良かったのかな…あの時…ゾムと話した時に「助けて」って言ってたら何か変わっとったんかな
でもこの戦争で俺がスパイだったって事はバレる。
バレたら、助けるも何もないか…
でもやっぱりあいつらの事好きだったしものすごく信用してたよ…
『……ゾム……シャオロン……皆…』ポロポロ
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はぅっっっ つら