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(ドカァァァァァァン)
また失敗した。これで何回試しただろうか。
俺が誰かになるために、誰かが度々犠牲になる。なんて皮肉なのだろうか。
エラーの言う通りなのかもしれない。俺たちは誰にもなれないのか?
でも、1つだけ、わかったことがある。
通常のモンスターやニンゲンのソウルや血がインクと混ざるには、俺のインクのケツイの純度が高すぎるということ。俺のインクは、俺と変わらないようなもの。インクのソウルみたいな感じだ。…そうだ。
「ここに、プレイヤーのソウル。そしてその血と…フレッシュ、クロス、オメガ、ドリーム、ガスター、ナイトメア、そしてキャラ。それぞれのソウルと血を集めた。」
『…何をする気だ。』
「エラーならもうわかるだろう。プレイヤーのソウルと血、俺の元親友のソウルと血なら、俺のインクに耐えられると思った。どちらとも、完全ではないが、ケツイの純度が高いからだ。」
『どうなっても知らない。どうせ、失敗するだけだ。仮に、成功したとしても、誰かに変われる理想の高すぎる魔法薬にはならない。』
「…別に、信じなくていい。」
〜??年後〜
「できた…ようやくできたぞ!」
『…マジでできるとは思わなかったな。』
「やっぱり俺は間違っていなかった!」
完成したインクは、プレイヤーに変われるインクではなく、俺の元親友に変われるインクだった。
「このインクは、自動で補充される。夢のインクだ。」
『へぇ、どういう構造なんだ?』
「瓶の底に、増殖装置がついてる。インクが完全に無くなる前に、自動で補充される構造だ。」
『そりゃおもしれぇ。よくやったな。』
「ああ。でも、変われるだけじゃねえぞ?」
『はぁ?』
「俺はいつも自分のインクを使うが、このインクを使って絵を描くと…ほら、AUを召喚することだってできる。」
『ふーん、やっぱ、お前やよくやるよ。いつも俺の想像の先を越してくる。』
「だろ。…早速、試してみるか。」
(ゴキュッ…ゴキュッ…ぷはぁ。)