地面が冷たい……何故に。
さっき掃除したからか、単に自分の温度感覚がバグってるのか。
掃除したからかぁ〜、つるつるだしね。
「……アレ、エマちゃん?どうしたの、部屋に戻らないノ?」
「あ、オーロラ!地面が冷たいなぁ……って思って。」
「掃除したからヨ、さっき掃除したでショ?」
「まぁね〜。」
良かった〜、うちがバグった訳じゃなかった。
「オーロラは帰っとくわネ、また明日ネ。」
「うん、また明日〜。」
オーロラは結構特徴的な喋り方するんだよね、話しかけられても一瞬でわかるし。
なんて言うか、発音の差かな?
声じゃわかんない子は多いけど、オーロラは一瞬でわかるんだよねぇ。
「エマ、戻らないの?」
「あぁエバレット、もうそろそろ戻ろうかなぁ。」
「そうした方がいいよ、明日から47日目だし、君も疲れてるでしょ。」
「はーい、戻りまーす。」
帰ったら何しよう?
すぐご飯かな〜、どうせならオーロラ誘う?
一緒にいると楽しいんだよね、そうしよう!
今日も1日お疲れ様でした!
あぁあ、疲れた。
今日は別に何にもなかった……いや、脱走はあったけど。
「はぁ……何しよう。」
「絵でも描けば?エバレットって絵好きでしょ?」
「マキ?好きな訳じゃないよ。母さんが絵が好きだったってだけ。 」
「へぇ〜、よく描いてたから、てっきり好きなのかと。 」
「残念ながら、違うんだよね。」
母さんは絵を毎日描いてたから自分も描くようになっただけで、好きってわけじゃない。むしろ嫌いだった。
「……絵を描くのもな……。いっその事寝ようかな。」
「えっ、もう?晩御飯も食べに行かないの?」
「めんどくさくて……。」
「珍しいねぇ、めんどくさいなんて。」
それに関してはそう、自分でも意外。
いっつもめんどくさいとは言わないし。
「あれ、ていうか約束してたじゃん。マックスウェルと。」
「……そうだったっけ……。」
「そうだよ!呼んでくるね〜。」
え、呼んでくるの?
完全に寝ようと思ってたんだけど。
「… …時間じゃないって。」
「寝ようとしてたんだもん!仕方がないでしょ!」
「まあそうか……?」
ほんとに呼んで来てる……。
「寝るな〜、行くぞ〜。」
「はーいはい……。 」
「っつーか、なんで何にも食わずに寝ようとしてたんだよ。」
「めんどくさくて……。」
めんどくさくて、って……。
めんどくさいで栄養摂らんはダメじゃねぇか?
「……お腹空いた。」
「だろうな。今日何も食べてねぇじゃん。」
「そうだよ……。」
そうだよじゃないんだよな。何がそうだよだ。
それで済ませるな、普通に最低2食は食えよ。
「沢山食べとけ、2食分。」
「少食なんだよ……そんなに食べれないってば。」
「知るか、食っておかない方が悪い。」
「う……確かにそうだけど。」
ぶっ倒れてもらったら困るからな。
明日から何かありそうだし。
「何突っ立ってるの?2人とも。」
「そうヨ?早く食べないと冷めちゃうからネ。 」
「……エマとオーロラか、珍しい組み合わせだな?」
「今日一緒に話したからネ、ご飯食べない?って誘って貰ったのヨ。」
「楽しんでね。」
「はーい!」
「ほら、言われてる、食べないと。」
「嫌だぁ……。」
「食えちゃんと。」
ただでさえ体力無いんだから、ちゃんとしてもらわないといつぶっ倒れるか分からんからな…… 。
「さっさと帰ろ……。」
「えぇーっ!全然食べてないじゃん!半分以上残ってるって!」
「今に始まったことじゃ無いだろ……。」
「そうだ1日目からだね。」
「ってことで帰る。」
「ちょっと!?」
俺は眠いし疲れてるし。
さっさと部屋に帰りたいのに……。
「全部一口は食べて!好きな物しか食べてないじゃん!」
「嫌だからな。」
「ちゃんと食べて!」
「はいはい……。」
全部食べたくねぇ……。
というか、好きなものが一つもねぇ、食べれるのがあるだけ。
沢山食べると吐くし嫌いなもの食べても吐くから食べれないんだよな……。
「部屋に帰ってから食べとく、またあしたな。」
「えっ、ちょっチーフー!? 」
部屋でなら後で捨てとけば良いし……。
チームの奴と一緒か1人かの部屋があったけど1人部屋にしてあるから問題ないし……。
「さっさと帰って寝よ……。」
一日中動き回る仕事、やっぱり向いてなかったな。
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