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こんにちはーー!!
前回♡500超えててめっちゃ嬉しかったです!!
押してくださった方、本当にありがとうございました‼️
では、前回の続きからです!
太宰は睡眠薬で中也を眠らせ、ベッドのある部屋に運び込んだ。
太宰は、傷をつけないよう、丁重に中也をベッドに置き、拘束具で手足を縛る。
それから少し経ち、中也が目を覚ました。
『ん…ここ…、なんで、…』
太宰は寝ている中也に覆い被さるようにして目を合わせた。
中也にはどうしてこんなことになっているのか何一つ分からない。
眠らされたことは覚えているが、その理由が。
『どうしたのでしょうか、?太宰様…』
「中也、私はね、君が好きだよ。この世界の誰よりも。」
『へっ、!?///』
中也は分かりやすく照れる。そんな中也に少し微笑み、太宰は続ける。
「あの日、奴隷市場で君を見た日、かわいいなって思ったんだ。あの時は汚れていたけれど、磨
けば光るダイヤの原石だって思った。他人に「かわいい」って感情を抱くなんて初めてだった。
それから中也と過ごして、本当に君の虜になっていった。その夕日のように綺麗なオレンジ色
の髪の毛も、青く美しい君の瞳も、天使のように優しくて親切な性格も…今ではすべて愛して
いるよ。」
太宰はいつになく、真剣な表情で中也を見つめる。
少しからかっているのかと中也は考えたが、その表情を見てそうではないと分かった。
顔を真っ赤にして照れる中也。
しかし、なぜ太宰が急にこんなことを言っているのか、分からない。
太宰が言う。
「今言ったように私は中也を愛している。だから教えてほしいのだよ。君を、こんなにしたのは
誰だい?」
中也は答えない。自分のことを思ってくれているのは嬉しかったが、言ってしまえば彼女らは殺される、
そう分かっていたからだ。沈黙を続ける中也に、太宰は言った。
「答えろ。答えぬなら、中也を軟禁してこの城にいる私と中也以外の全ての者を消すよ。芥川君
も、その他の召使いもメイドも全員…ね。それでいいかい?中也。私は別にそれでも構わない
のだよ?中也さえいれば良い。」
『メイドですっ!メイドたち全員!俺が太宰様と常に一緒にいて太宰様が俺だけを特別扱いする
からってッ!!』
中也は子どものように泣きながら太宰に訴えた。
すると太宰は突如、中也を抱きしめる。
「そうだったんだね、ごめんね。私のせいだ。ごめん中也…私のせいで、中也に傷を…」
『違います!あなたのせいじゃない、!俺が弱いからですッ!あなたのせいじゃない!!いやだ、
ごめんなさい!俺がっ、俺がー…』
中也は、いわゆるパニック状態に陥っていた。それは中也の過去のトラウマのせいだろう。
中也は昔、虐待をしていた主人に買われる前、同じ奴隷だった親友がいた。
奴隷市場にその親友と移動しようとしていた際、親友が管理人たちに反抗し、
管理人たちの気を損ね、その親友は殺害ー、つまり死刑判決となった。
それが嫌だった中也は、”自分が身代わりになるから親友には手を出すな”という取引を管理人たちと行った。
中也は顔は良かったため、管理人たち数人の要望通り動けば許してやる、
と言われ、複数人からレイプと暴力を受けた。
親友の元に帰った時には傷だらけで、その親友は中也にひたすら謝っていた。
そしてその数日後ー。その親友は
〈中也…ごめんなッッ!俺のせいだ。俺のせいで中也に傷をつけた。俺のせいで、本当ごめん〉
という言葉だけを残し、自殺した。
中也は太宰にあの時と同じような言葉を言われ、太宰が自殺してしまうのではないかという恐怖で頭がいっぱいだった。
そして、中也は過呼吸を起こし、倒れたー。
中也が倒れてから6時間後。中也はあれから目を覚ましていない。
太宰は、あの時同様中也につきっきりで看病していた。もう夜中の1時を回っていると言うのに。
そして太宰はなぜ中也が過呼吸を起こし倒れたのかー、分かっていなかった。そして悩んでいた。
それからまた2時間後。
中也は目を覚ました。太宰は心配そうな顔で中也を見つめる。
「…どうしたんだい?中也。何があったか教えてほしい。中也のことを知りたい。」
中也は泣きそうになりながらも、答えた。
『すみません…ッ、、迷惑をッッ』
「迷惑なんかじゃない。私は中也のことをもっと知りたい。大好きだから、」
中也は昔あったトラウマを太宰に全て告げた。
それを聞いた太宰は怒りに震えた。
その奴隷市場の店員たちをどうやって殺そうか、そんなことを考えていた。案の定中也に止められたが。
その後、中也は、太宰から今、最も考えたくない問いを受けた。
「さぁ、中也。中也をいじめたメイドたち、全員殺していいよね?」
中也は少しの間黙った。そしてゆっくりと太宰に話し始めた。
『…正直、俺のせいじゃないのに、俺をあんなふうに扱う彼女らは、俺からしたら、死んで欲し
いと思うほど憎いです。……けど、俺のせいで人を殺めたくない。この日本という国は、基本
的に、1人の被害者の未来より、10人の加害者の未来の方を大切にするんです。俺もまた、被害
者の1人ですから、彼女らの未来を、命を太宰様は大切にすべきなんです。」
太宰は息を呑んだ。
ああ、彼は、今目の前にいる中也という人間は、今までどんなに苦しい世界で生きてきたのだろうか。
太宰は横に首を振り、答える。
「そんなことないよ。いや、そうかもしれないけれど、それが中也なら私は中也を選ぶ。君は、大切に
されるべき存在なんだ。私は私の心に従って彼女らを殺すよ。中也があやめたわけじゃない。いいね?」
『…いやです。』
中也は今初めて、太宰の言ったことを否定した。
太宰はそれに対し少し驚いたが、中也の初めての頼みを、聞き入れることにした。
ただ、一つだけ条件を出して。その条件とはー、
太宰は無我夢中になっていた。中也を誰かに傷つけられたくなくて。
自分が中也を傷つけることになるとも知らずに。
太宰の歪んだ愛の話はそこから始まった。
はい!!切ります!!
…何やってんだよ!太宰さん!!!!!
(自分が書いてるんですけどね)
次回で完結の予定です。次回めっちゃ中也が可哀想なんですけど、、、😢
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