【 わんくゥ!! 】
※烏氷。うわあああリクエスト!!!!!!
※ただのてぇてぇ回です。いつものドロドロ?そんなのないです^^
※とりあえず二人とも可愛い。鼻血出しながら書いてました
※U-20戦が終わったあと
「可愛いじゃんwww 」
「か、烏っち似合ってるゥ!!w」
「うるさいわお前らァ!!!!!にゃん!!」
「フグッッッ…w(声にならない笑い)」
……こんなことになってしまった経緯は、数時間前に遡る(白目)
「なあ、烏はん。”ゲーム”、せぇへん?」
水色髪の艶やかな髪を揺らしながら、中性的な見た目をしている男____氷織羊は言った。静まり返っているモニタールームだからか、いつもより響いて聞こえた。試合を見ている最中だと言うのに、ゲーム?と、烏旅人は首を傾げる。だがまあ、面白そうだったのでノることにした。”ええよ、やってやるわ!”自信満々に言うと、氷織は満足そうに微笑んだ。
「___じゃんけんしようや。三回勝負の。
それで負けた方は罰ゲーム。刺激があってええやろ?」
まあ、それもそうだ。サッカー以外にあまり刺激を感じることができないこの施設。男子高校生なんだから、何らかの刺激は少しでも欲すだろう。ニィッ、と口角をあげると右手を氷織に差し出した。氷織は首を縦に振ると、深呼吸をした。烏と目を合わせて、”これは本気の勝負や。冗談は許しまへんで”と言う。ゾク、と寒気がする。本気の勝負と言われて少々嫌な予感がしたが、気づかないふりをした。
「「ッ、最初はグー!!!!!」」
「「じゃんけーんッ!!!!!!!!!」」
「「ポンッ!!!!!!!!」」
二人とも、同時に右手を振りかざした。
______勝敗は?
「___ふは、僕の勝ちやね!」
ニコニコと、嬉々して微笑んで烏を煽る氷織。
…そう、勝ったのは氷織だった。まさかの3-1。心理戦もクソもないこのゲームにまさかの運で勝ったのか。烏はまるで苦虫を噛み潰したような苦い表情をした。”絶対勝てると思っとったんに”と呟くと、氷織はまたもや愉快そうに笑った。
「いやいや、阿呆な烏はんは最初グーを出して、その次にパーを出すんや。その次はチョキの確率が高いけど、たまにパーを出す。わかりやすいんやで、案外あんさんは。やっぱ阿呆やからかな」
…前例撤回。まさかの心理ゲーである。”わかりやすい”と言われるのは初めてだ。というか、じゃんけんに”わかりやすい”というものがあるのか???と思ってたくらいだからそりゃあそうだろう。
無性にむしゃくしゃして、勢いよく座っていた床から勢いよく立つ。ワックスで頑張って整えた綺麗な自身の黒髪をわざとぐしゃぐしゃに掻き立てると、氷織の方向へ人差し指を座した。負けた以上は罰ゲームを受けるしかない為、癪だが、それをとっとと終わらせてしまおう。
“罰ゲームはなんやねん、さっさと教えろや”と、不服気味に言う。そう言うと、穏やかに笑って”ああ!そうやったね。阿呆な烏にピッタリなものがあるんよ!”と、楽しそうに声色を嬉々として言う。
俺相手にこんな嬉しそうなこいつ見たことないわ。と思いながらも、ウキウキと話し出す氷織を静かに見つめていた。
………こんな感じで、罰ゲームも可愛ければよかったのに。
切実に、数分後の烏はこう思うことになる。
「…………にゃん………………(白目)」
「アッハハァ!!!ww最高!!!!!w」
「せっ…せやろ??ww名案やと僕も思うわw」
「名案もクソもないわ!!!!!!にゃん!!」
序盤からこんなカオスになってしまったのには、わけがある。
あの後、氷織から発せられた罰ゲームの内容が”語尾に「にゃん」で1日過ごす”だったのだ。それに抗ってやろうと思ったが、ちゃんと氷織が烏を見張っているのでどうも抗えない。仕方なく、同じ監獄生の乙夜の前で言ってみると、案の定笑われてしまった。手をパンパン、と何度も叩く仕草はどうも烏をイライラさせる原因になる。
氷織は乙夜を指差しながら、ニコニコと笑った。…否、嘲笑ったの方が正しいのかもしれない。こういう目的があったから俺に勝負を仕掛けてきたんかお前……と、今頃知ったのである。
「~~!!……あれっ、氷織と乙夜に烏……お前ら何やってんだ?」
「え~!なんだか面白そうだね♪」
食堂の玄関前で口論をしていると、潔と蜂楽が入ってきた。U-20の時に共に戦った戦友でありライバルの二人。烏は頭痛がした。凡(潔)と蜂楽にこんな無様な姿みられるなんて最悪である。食事もまだろくに取っていなくてお腹もペコペコだったが、ハングリー感情はプライドには負けた。ばれないように逃げ出そうとするも、氷織から首根っこを捕まれてしまった。
「逃げたらあかんでぇ?烏くん♡な、挨拶せなあかんやろ?なぁなぁ!」
「烏くぅん。挨拶、皆待ってるよ?」
「え、何何……」
「ふむふむ!これは良からぬことをしている感じがするねっ!」
蜂楽正解。今回だけ凡から非凡に上げてやるわ。
と、言いたくなった。切実に。
挨拶………と、言っているが要するに喋れということ。しゃべらないと何も始まりませんよォ?と煽られている気分だ。
ため息を溢すと、あからさまに烏は大きく口を開けた。もうこれはやるしかない。腹をくくった瞬間である。
「凡達助けてくれ…………にゃん…………」
「「にゃん!?!?!?」」
「消え去りそうな位の大きさwwww」
「ちょっとまって潔くんの顔傑作やwwwさいっこうやなほんとwwww」
目を大きく見開いて、相棒コンビは動きを止めた。烏を不思議そうに見つめて、大丈夫か?なんて心配してくる。そうすると、だんだんと人が増えてきた。夜の食堂だからか、お腹をペコペコにすかした奴らがゾンビのようにぞろぞろと。
その光景を見た非凡である千切豹馬がゲラゲラと笑いながら、烏を指差す。だんだんと泣きたくなってきたと烏は口を覆った。
「烏……ッwwまじか……w」
「え~?変なの~。もしかしてアンタ、前世猫だったりした?」
「凪それはないだろwwwww」
「生意気クソ非凡(凪)!!!うっさいねん失せろ!!!!…にゃん゛!!!!!!!」
「烏っちかわいいじゃんwww」
「きゃわいい~。まじきゃわ~(棒)」
「ががまるはんやめて笑うwww」
ちなみに今笑っていて発言したのは、玲王に凪に千切に、珍しく来た野生児臥牙丸、そして氷織である。潔は笑いすぎで腹が痛いらしく、静かに悶絶していた。
「ちゅーっす!!キミかわいいぬっこ☆だね??
乙夜おにーさんと遊ばない??」
「おまやめろwww」
「しぬwwwww」
「あっはっはっはっは!!!!w」
「……(絶命)」
「潔生きて……ww烏っちの顔ほんと傑作だから見てwww」
蜂楽が再び烏を指差す。烏は、感情が抜け落ちたかのように無表情だった。”は?”と声を出すと、眉毛を意味がわからなそうに曲げる。
「…………お断りしますにゃん。お前みたいな凡とは遊ぶほど男に困ってないにゃん。」
「振られたwwwww」
「感情どこ行ったんだよwwwww」
「うんwww烏最高wwwおもしれーにゃんこじゃんwww」
「お前(乙夜)だけにはおもしれーにゃんこって言われたくあらへんにゃん!!!!」
「烏wはんwwwかわええなwww」
「お前だけは絶対許さんぞ氷織…………」
むす、と顔を歪ませ、監獄生達を睨んだ。睨んだとしても、まだ目の前の野郎共は笑い続ける。
烏は深い深いため息をついた。
この日はほんとに死にたくなった一日だと、烏は後日語った。
更新が遅かった&最後雑な終わり方だったのでちょっとおまけ
「なあ、なんで氷織は烏にあんな罰ゲーム受けさせたんだ?」
「お!潔くんええ事聞くね!いつも気持ち悪い烏がにゃん付けしたら、どん位キモさが半減するかなって思ってやったんやけど……キモさよりもおもろさが勝ってしもたわw」
「絶句、絶句。なんて悪質なことをするんだ氷織(ドン引き)」
コメント
11件
え可愛い(( ナンパする乙夜ちゃんに爆笑した()
え?好き