(暗殺ギルドを仕切っているのが、この国の宰相だと皇女殿下に伝えるべきだろうか?)
ギイはまだこのことを告げるべきかどうかを決めあぐねていた。
宰相を捕まえれば、もちろん暗殺ギルドを壊滅させることが出来る。
しかし、今のアンジェリカには宰相が真犯人だと訴え出るほどの証拠はない。
宰相の周りを闇雲に探ることがどれだけ危険なのか、ギイはよく知っていた。
だからこそ、彼女の問いにすぐ答えることが出来ず、じっと考え込んでいた――。
(いや……やめたほうがいいな)
ギイは俯いたまま地面を見つめていた。
夕日に照らされた木の影が、アンジェリカの細長い影を不気味に囲んでいる。
(宰相が暗殺ギルドを仕切っているというはっきりとした証拠がないと、皇女殿下も何もできない)
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