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半信半疑で翔太のインスタを見た。

時間通りに、ゲリラ的なライブ配信が始まった。まず驚いたのは、背景が翔太の部屋だったことだ。絶対に問題になるに決まってるのになんでそんなリスキーなことを…。


翔太は画面に向かって言った。



💙『えー、いきなりすみません。何分できるかわかんないんで、さっさと本題に入ります』



何を言うつもりだ?

俺は息を呑んで見守る。



💙『俺、仕事中に、ちょっとスタッフに乱暴されそうになりまして。阿部ちゃんが助けてくれたんですけど、あいつバカだからその人に怪我をさせちゃったんです』


💙『したら告訴?っていうのされました。だから阿部ちゃん、今謹慎中なんです。で、俺が暴行…もういいや、レイプされそうになったのを世間に公表することができないから、そのレイプ犯に今、一方的に詰められてるんです』


💚「バカ!」



そんなこと言ったら、翔太まで好奇の目に晒されるぞ。俺は画面に向かって思わず叫んだ。



💙『これ、見てください』



そう言うと、翔太は、左手の薬指に嵌めた一周年記念のリングを見せた。結婚発表の時によく見るあのポーズだ。



💙『ファンの方には、本当に迷惑かけちゃうかもしれないけど、俺と阿部ちゃん、愛し合ってます。だから俺がレイプされそうになって、阿部ちゃんはどうしても許せなかったんです』


俺は涙が止まらなかった。


あんなに、照れ屋で、誰よりも人目を気にする翔太が、胸を張って堂々と俺たちの仲を世間に向けて公表している。

翔太が、画面内で、やばっ、と言った。



💙『俺の携帯鳴ってます。たぶん、もうこれ切られる』



照が一瞬映った。翔太の代わりに会社からの電話に出ている。



💙『阿部!!!もう大丈夫だ!!!俺の影響力舐めんな。俺のファンは、絶対に俺たちの味方だ』



そして、最後に翔太は言った。



💙『亮平、愛してる。今からここに来い』



俺は、弾かれたように自分の部屋を飛び出した。

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