「看病するからには今日泊まるからね」
「そりゃーね」
さっきまでは全くなかった倦怠感に襲われ、少し寒気がする。でも、少し火照っているような気がしてよく分からない。
作業中は手の進みが良いほどアドレナリンが出るため、体調の悪さなど感じなかった。
少しアクセルを踏みすぎたか???
そんなことを考えているうちに、俺の家に到着した。
「元貴大丈夫??」
そう言うと、俺に手を差し伸べてくる若井。
紳士なやつ…。
俺は手を取り、強く握った。
「大丈夫じゃないって事ね」
「んー、分かんない」
「早く熱測ろ」
強く手を引かれ、暑くも寒くもある俺の体は操られるように家の中に連れていかれた。
「ぁあーー、ちょっとやばいかも」
「結構やばいかも」「でも言うてか…」
熱を測ると思ったよりも高く、驚きと焦りからか早口に言葉をつらつらと述べてしまう。
「何度??」
「教えられないこれは」
「意味わかんないし」
どう抵抗しても結果は変わらなそうなため、大人しく若井に体温計を差し出す。
「ギリ38度いってないから!!」
「いってないけど!38まであと0.1度じゃん!」
「いってないから!!」
37度と38度だと言葉の重みが違うため、強引に言い分を聞かせる。
「とりあえずなんか食べる??ゼリーとか買ってきたけど」
若井の持つ袋の中には、飲み物やゼリーなどが入っていた。
仕事が終わった後、俺のために買い出しに行ってくれたのだろう。ほんと良い奴…。
「優しい。ありがと食べる」
「急だなぁ…笑」
少し頬を赤くして笑う若井に、悪戯心が芽生える。
「顔赤いけど、熱うつった???笑」
「違うわ!!!!はい!!」
ゼリーを差し出され、受け取る。
「あーんしてくれてもいいんだけどね」
そう言ってももうゼリーは俺の手元にあるため、ただの悪戯心でしかない。
「もう…、いいから早く食べな…」
照れを隠すかのように頭をワシャワシャと掻く若井に頬が緩み、魔法の様に体調が楽になった気がした。
これより先に進んだら切るところ見失ったので、短いです…。
ごめんなさい!!!!!
コメント
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うんうん、タイトル通りスパダリ発揮✨しかもハイスペ!
きんきらきんだねはーとはーとぶちゅれろ