いつもより早く歯磨きとお風呂を済ませ、ベットに横になったのは良いが、こんな早い時間に寝ようとしたことはないので、案の定眠りにつけない。
若井は食べた物のゴミの片付けや、買ってきた物を冷蔵庫に入れに部屋にはいない。
「こんな早い時間に寝たことないよ…」
若井が居ると立つことも、体を起こすことも許してくれないので、部屋を出て行ったのをいいことに少し軽くなった体を作業椅子に沈める。
なんとなく椅子を回転させ、グルグルしながらボッーとする。
明日までに治さないとな。明日の仕事は何だろな。明日は何時に起きるんだろう。
熱が長引き、仕事に支障が出たら元も子も無いのでこれを気に生活を改めよう。厳しい気もするが…。
「はぁぁあ……」
机に突っ伏し、ため息をつくと同時に若井が片付けから帰ってきた。
「水持ってきたから薬飲んで」
「ありがと」
持ってきてくれた水を手に取り、解熱剤飲む。
「てか、早く寝なって」
俺の座っている椅子を回転させて、強制的にベットと対面させられる。
「寝れないって」
「じゃあせめて横にはなろ??」
顔を顰めて抵抗すると、若井も顔を顰めて対抗してきたので思わず吹き出してしまった。
そして気が緩み流れでベットに横になってしまった。
布団をしっかりとかけられ、天井をボッーと見つめていると、若井の手が伸びてきて俺のおでこに優しく触れる。
「熱上がってるんじゃない…??」
怖いこと言いやがって。もう少し早く薬を飲んでおくべきだった。
「元々の体温分かんないでしょうが」
「いや、この若井滉斗に任せて」
袋をガサゴソと漁りながら若井がそう放つ。
何を取り出したのかと思ったら、俺のおでこにひんやりとしたものが貼られた。
「冷えピタまで買ったの???笑」
失笑して問いかける。
「うん。だって心配だし」
急すぎる言葉に顔が一気に熱くなる。思わず若井に背を向けてしまった。
「照れたの??笑」
「うるさい!!!寝るし!!」
「そうだよ、寝てよ!!」
騒がしかった部屋が急にシーンとなり、少し眠くなってきた。
「若井ありがとね。大好き」
ツンツンばっかりだと嫌だから、恥ずかしながらも口にする。
「俺も大好きだから…、早く寝て…」
きっと若井の顔は今真っ赤何だろうな…と思いながら、俺は眠りについた。
あと何話でしょうか!?
次か次の次ぐらいで終わるかな…??
コメント
11件
いつもコメントしてる梗渚です‼️‼️‼️🙌認知してくれてますか❓😖今回のもとっても面白かったです︎💕︎😻
もうそろそろ終わっちゃうのが残念なくらいいい作品です! 若井さん紳士すぎる
早く良くなって欲しい想いが強くて、色々世話を焼く…さすがスパダリ✨