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入学式。名前を呼ばれて、返事をして椅子から立つ。当たり前だ。だけど、人生の中で、中一の入学式の返事は、一回しかできない。それを知っているボク。きっと周りはそれを思っていないから、恥ずかしがって声が小さくなる。先生の耳に届く訳ないだろ、そんなちっさい声で。って心の中で思う。そして、そいつらの小さな声を聞いたら、大きな声を出すなんて簡単だ。


坂口、アヤメ

「はいっ!」


入学式が終わり、教室に入る。まずは担任が、黒板に名前を書き、自己紹介する。

「あなた達の担当になりました。秋原優月(あきはら ゆづき)です。よろしくおねがいします。」

『よろしくおねがいしまーす。』


担当を見習い、出席番号順に前に行くクラスメイト。そして、ボクの番になった。

「次は、アヤメさんですね。どうぞ。前に。」

前に行き、大きな声を意識して。

「ボクの名前は坂口アヤメです。好きな物は男物の服。嫌いな物はスカート。甘い物も嫌い。よろしくおねがいします。」話し終わったとき。

「ぷっ、はははははははは!!!」

特定の男子が大きな声で笑いだした。その笑い声で、クラスの全員が震えた。あー。あいつがクラスの中心なんだ。あいつが、このクラスを操る人なんだ。って思った。

「何言ってんのお前!お前は女子だろ?男物の服が好き?スカートが嫌い??一人称ボク?気持ち悪いんだけどコイツーwなぁなぁお前ら!コイツの事全員で無視しよーぜ!しなかったら殺すからなー!あっははははは!」


担任は呆れた様子で、止める様子もなく、私も周りも喋れず、その男子、中村リョウ達の笑い声だけが教室に響いた。

「変」で何が悪い。

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