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「」アヤメ 『』他の生徒、リョウ
次の日、ボクは教室に入る。
「おはよー」
『……。』
皆ボクを見て、怯えている様子で目を逸らしていて、挨拶も返されなかった。そのまま机に向かうと、
「っ! 」
机に、沢山の悪口が書かれていた。
男のフリしたヤバい奴
ふつーにウザい
自分大好き女
陰キャのくせにイキんな
など、沢山の悪口がペンの様な物で書かれていた。雑巾をもってこようと廊下にいくと
『あっ!!いたー!!』
アイツがボクを指差していた。アイツにバッタリ会ってしまった。顔も見たくなかったのに。
『あの机、よかったっしょ?お前に向けての悪口書かれた机!感動で泣きそうになったっしょ?』
感動なんてする訳ないだろ。目を逸らしてクラスに戻ろうとすると、
『おいおい、逃げてんじゃねぇよ!!』
「う、!」
アイツの周りの男子に両手を縛られ、口をガムテープで塞がれた。そして、水が入ったバケツを頭から被せられた。
『あっははははははは!!!』
アイツ等は笑い声と共に何処かへいった。周りには、「可哀想」という目をした同級生達がいた。両手を縛られ、身体もびしょびしょのまま、トイレに逃げるように走った。
両手の縄を解き、口のガムテープを外した時、ボクの体の中で、何かが渦巻くのを感じた。憎悪?憎しみ?の様な物がずっとお腹の中でぐるぐる渦巻いて、気持ち悪かった。授業や朝の学活も忘れて、身体が濡れたまま、保険室へ向かった。