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「そろそろ幕府がなくなる気配がしてきたんだけど」
「あ、朋菜もか?」
「朋菜も?」
その時、松前が話に割り込んできた。
「2人で何を話されてるのですか?」
「あ、松前。なんか最近、幕府の制度が緩くなってきてる気がして」
すると颯松前、意外にもすんなりと答えた。
「朋菜様のおっしゃる通り、もうすぐ幕府は倒壊します」
「言い切れる証拠はあるのかよ?」
「先程、幕府の様子を見に行ってきたのですが、天皇家では五か条の誓文を誓っていました」
松前は荷物をまとめ始めた。
「引っ越し?」
朋菜が尋ねると、松前と友樹が同時に頷いた。
朋菜も松前につられ、荷物をまとめ始める。
「もうここには戻れませんので、忘れ物は無いように」
皆の準備が終わった頃。
「松前、引っ越すって言っても、どこから行くの?」
「それなら、良いものがございます」
すると松前は、腕時計らしき物を留め直した。すぐに、何かポータルのような物が出てきた。
「何、これ…」
「これは『時空の扉』でございます」
「時空の、扉…?」
「これで、次の時代に行くことができるんです。早速出発されますか?」
「うん!」
そして朋菜達はポータルを渡り、次の時代へと向かった。