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その後リョーコによって担当する車両が決められ、
──は3両目と4両目に割り当てられた。
ちなみに同じ車両を担当するのは
あの目つき最悪な黒髪と金髪のサイボーグ2人。
ちなみに奴らはトイレに行っている。
『なんでもいいから早く終わらせよ…』
とりあえず床をホウキではいて、雑巾がけして
窓と座席を拭けば…まあいいだろう。
すっごいダルいし、すっごいめんどくさいけど
真面目にやればさっさと家に帰れるから頑張ろ…
───────────────︎︎────────
マックス、カート「ん?」
床をはきおわった頃にようやく2人が戻ってきたが、
何やら電車の様子がおかしい。
勝手にドアが閉まるし、電車のヘッドライトが付くし…
今にも発射しそうな勢いで音が鳴っている。
…………というかもう動いてるし。
『……嘘でしょ』
──がそう呟くと奥の車両から
チハル「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?」
マキナ「うそぉぉぉぉぉぉぉ!!!!?」
と、ギャル2人の叫び声が聞こえる。
あの2人一体何したんだ、と呆れていると
電車がカーブを曲がったせいでバランスを崩し、
カート「あぶな…」
…とカートに腕を引っ張られる形で助けて貰った。
絶対コケると思ったから少しびっくり。
『カートさん、でしたっけ…ありがとうございます』
カート「……は?いや…別に…」
そう言ってカートはマックスと座り、
ゲームをしだす。
何やらマックスとコソコソ話しているが、
──の耳に入ることはない。
こんなぶっきらぼうな奴といなきゃいけないのか、と
──は不満を持ったからだ。
しかし面白い人だな、と思われているのを
カートはまだ知らないのだった。