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第46章「神滅の女王、降臨」
地球上空。暗黒の雲が渦を巻くその中心に、禍々しき玉座が降り立った。
黒く輝く羽を広げたその者の名は――ルシフェル。
空を覆うほどの圧倒的な魔力。
地上にいるすべての生命が、無意識に震えた。
ルシフェル:「もう一度言いましょう。あなたたちは、選ばれなかった」
「だから、裁きを与える。それが私の使命」
ルシフェルがゆっくりと手をかざすと、空が割れ、黒き軍勢が現れる。
それはこれまでゲズたちが戦い抜いてきた、あらゆる敵たちの集合体。
⸻
一方、地上――
ゲズ、セレナ、ウカビルは荒廃した都市の屋上に立っていた。
ゲズ:「……あいつだ。あの時、俺たちを圧倒したあの悪夢が……また目の前にいる」
セレナ:「でも今回は、逃げない。私たちは、戦うためにここまで来た」
ウカビル:「そして、勝つためにな」
ゲズの目には、前回の敗北の記憶がフラッシュバックしていた。
仲間を守れず、ただ無力だったあの日。
でも今は違う。
この戦いに、全てを懸ける。
⸻
【地球防衛戦・最終局面】
ルシフェルの軍勢が襲来する。
• かつての敵たち――カティナの亡骸を模した兵、魔獣化した兵士、
そして異星の技術で武装された巨兵。
ゲズたちは懸命に立ち向かう。
⸻
【バトル描写】
ウカビルは雷槍を駆使し、空中で敵を薙ぎ払う。
セレナは癒しと結界で仲間を守りながら、支援魔法で軍勢の足を封じる。
ゲズは強化された剣技で前線を突き進み、仲間を鼓舞する。
だが――
それでも、足りない。
軍勢は際限なく現れる。
まるで「不死」の化身のように。
⸻
【空より降る災厄】
ルシフェル:「そろそろ、第一の裁きを始めましょうか――」
「神滅の波動・序式」
両腕を広げ、漆黒の光を空へ放つルシフェル。
その魔力が天を突き抜け、黒い衛星のような球体を生み出した。
そして、そこから無数の暗黒の柱が地表へと降り注ぐ。
都市部が次々と破壊され、人々の悲鳴が響き渡る。
⸻
【決意の瞬間】
セレナが膝をつく。
ウカビルの呼吸も荒い。
ゲズの剣は、何度も刃こぼれを起こしていた。
ゲズ:「やっぱり、俺たちだけじゃ……」
その言葉を、彼は途中で飲み込む。
ゲズ:「違う。……俺たちは、まだ負けてない」
彼は剣を地面に突き立て、全身を奮い立たせる。
ゲズ:「何度倒れても、立ち上がる。……あの日の俺とは違う!」
「――もう、逃げない!」
⸻
ルシフェルがゆっくりと玉座を降り、地上に降臨する。
神のように美しく、そして死神のように冷酷なその瞳が、ゲズたちを見下ろしていた。
ルシフェル:「立ち上がる意思は評価しましょう。ですがそれも――」
「終わりです」
その瞬間、ゲズが叫ぶ。
ゲズ:「誰か! 誰か、応えてくれ!! リオン――お前の力が、今…!」
彼の声は、空へと消えていった。
⸻
空にかすかな光が走る。
その意味はまだ、誰も知らなかった。