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!アテンション!
攻🐉×受🔝の捏造まみれのジヨタプ小説。
ご本人様たちとは全くの無関係。
ご都合主義の矛盾まみれ解釈違いもろもろですがたくさんの愛はある。
今回は両片想いの🐉🔝が見事にすれ違いコントをしてるちょっとアホな2人な話。
覚悟の上読んでくださる方はそのままお進みください…!
side.トップ
突然、だが。
実は俺はジヨンに想いを寄せている。
いつから好きになったかは正直覚えていないが、気付いたら彼を目で追い、彼のことばかり考えていた。もちろん仲間としても友としても人としても好きだが、そのもっと先の、恋愛対象としてジヨンが好きだった。
同じグループのメンバーで、しかも男同士。ハードルは高く超えなければならない壁はいくつもあるように感じる。ため、ジヨンとどうなりたいとか、告白しようと思ったことは一度もない。上手くいかなかったら最悪だし、というか上手くいく未来が見えないから。俺は今の距離や関係性が続けばそれでいいと思ってる。
「…………なんて」
優等生みたいな考えと建前。一つ訂正するとすれば、ジヨンとどうなりたいか考えたことないなんて、嘘。本当は恋人になれたらどんなにいいかと思ってる。叶うなら付き合いたい。手も繋ぎたいし抱きしめたい、キスもしたい。俺だけのジヨンにしたいし、ジヨンだけの俺になりたい。
我ながら女々しいとは思うが、恋心とは自制が効かないから困るものだ。いつかは彼と、を夢見続けてた。
こうなったらいっそ、ジヨンに俺を意識させるのはどうかと最近思い始めている。簡単な話ではないのは十分理解してるが、それでも少しでも彼の想いが、俺に向いてくれたら。
「……よし」
とまあこんな感じで。なんとも情けないことだが、少しずつでもいいから彼との関係に変化を持たせたかった。
と、決意したのはいいものの。じゃあ何をしたらいいかが分からない。片想い歴は長いが、恋愛経験はそれほどない。若い頃からこの仕事をガムシャラに続けてきて、恋愛より仕事、恋人よりファンを思って生きてきたから、経験値ははっきり言って高くない、と思う。しかも俺もジヨンも男だし。どう足掻いても俺は彼より背が高くて体格もいい、可愛らしい見た目でもないわけで。そんな俺が、ジヨンを意識させるなんて、できるのか?
「あ、ごめん」
トイレから出たところで、死角から現れたジヨンとぶつかった。その拍子に触れた肩が、なんだかそこから熱が帯びたようにじわじわ熱い。
「大丈夫?」
「あ、ああ。こっちこそボーッとしてて悪い」
ジヨンがホッとしたように微笑んで、俺の横をすり抜けてトイレに入っていった。狭い通路、今度は腕が微かに擦れるように触れた。
「っ、」
思わず心臓が跳ねる。ドクドクと波打つそれが恥ずかしくて、勝手に頬が熱くなった。好き、故に微かに触れただけでこんなにドキドキするなんて。中学生男子かと自分にツッコミたくなる、けど。
「………」
なんだかいい作戦な気がしなくもなくもない。物理的距離を徐々に縮めれば、ジヨンも少しは俺を見てくれないだろうか。
そんなこんなで、ちょっと意識してジヨンに触れてみることにした。いや、ちょっとというのは嘘かもしれない。だってわざと、明らかに俺は彼との距離をつめていた。
例えばライブのとき、そっと隣に立ってみたり、その場の勢いで抱きついたり。楽屋では偶然を装って手に触れたし、携帯を覗きながらぐっと顔を近づけてみたりした。
……結果。
「〜〜〜っだめだ…っ、」
どうしたって自分ばかり意識してしまう。自ら触れにいっておいて、毎度心臓が馬鹿みたいに跳ねた。顔が熱くなって、触れた箇所がいつまでも残っている気がした。
対するジヨンといえば、全くもって意識していない。いつも通りの彼の振る舞いに、なんだか自分ばかりどぎまぎして情けなくなった。HPが無駄に削られていく気がする。どうやらこれは失敗に終わったらしい。
ある日、すれ違ったときにふとジヨンの香りが鼻腔をくすぐった。それは香水などの人工的なものではなく、きっと彼の体臭なのだろう。昔テレビで匂いは記憶に残りやすいと聞いたことがあった。好きな人の匂いというのはどうやら分かるらしい。たしかに、ジヨンの香りは分かる気がする。
………我ながら変態だが。
「あれ?タプヒョン香水つけてます?」
鼻をくんくんとさせながらテソンが聞いてきた。
「いや?特につけてないが…」
「でもなんかいい匂いします。しかもいつもと違うような…」
「わ、ほんとですね。何か変えました?」
隣にいたスンリも会話に入ってきてなんだか恥ずかしくなった。今の俺、なんかそんなに匂うのか?腕を鼻に近づけてみたが自分ではよく分からない。なんならダンスの練習で若干汗をかいているくらいだ。
「なんだろうな…洗剤や柔軟剤も特に変えてないし…………あ、」
思い当たることがあるとすれば、昨夜いつもと違うシャンプーを使った。そのことを話すと、2人は納得したように声を上げる。
「あ、多分それですね!だから嗅ぎなれない匂いがしたんだ」
「それすごいいい香りです。どのメーカーですか?」
もうすぐでなくなりそうだったから買いに行ったのだが、いつも使ってるシャンプーが丁度売り切れてた。から、適当に買ったものだ。どのメーカーだったかなど正直覚えていない。
「……家帰ったら見てみる」
「ぜひお願いします!」
「なんの話?」
トイレから戻ってきたジヨンが現れ会話に参加してくる。なぜかスンリが説明していた。
「タプヒョン、シャンプー変えたらしいんですけど、それがすごいいい香りで!」
「ふーん?」
「ほら、ジヨンヒョンもわかりません?」
「んー」
彼がぐっと近づいてきて鼻を吸う。思わず仰け反ってしまった。言いようのない羞恥心が俺を支配する。
「……」
「………ジヨンヒョン?」
「あー…うん、まあ…言われてみれば、たしかに、?」
ジヨンはそんな曖昧な返事をしたあと、スタスタと離れていってしまった。
思わず気分が落ちていく。別に彼にいい匂いだって思われたかったわけでも、変化に気づいてほしかったわけでもないけど。それにしても、あまりにも興味の無さそうな反応だった。
(……なんか、地味に…ショックだな、これ)
またもや勝手にHPが削られていった。
相変わらずシャンプーは同じものを使ってる。スンリとテソンにやたら褒められたから、いつかジヨンにもいいと思ってもらえたらいいなんて。そんなことを考えてるけど、現実は思い通りにはいかないものだった。
そんな中、知り合いのツテでいいワインを手に入れた。ベリーのような香りが強くて、それほど重すぎず苦味も少ないピノ・ノワール。
(……たしか)
ジヨン、ピノ・ノワールが好きだって前言ってたっけ。ならこれを使って、せっかくなら彼と飲みたい。
願わくば、2人で。
「なあ、ジヨン」
「ん?」
「今夜時間あるか?いいワインが手に入って…。たしかジヨン、ピノ・ノワール好きだったよな?一緒にどうかなって…その…」
思わず尻つぼみになってしまって慌てた。ここで変に意識したら怪しまれる。別に今までだってジヨンと飲んだことなんて何回もあるじゃないか。だからもっとスマートに、簡潔に…。
「え?いいの?じゃあせっかくならいただこうかな」
内心騒がしい俺をよそに、彼はぱっと顔を明るくさせ嬉しそうに言った。どうやら自然に誘えていたようでホッとする。
「あ、みんなにも声かけてみる?」
「ぇっ」
「タプヒョンの持ってるワインなら絶対美味しいし、それを俺にだけっていうのも勿体ないじゃん。みんな空いてるかな…」
そう言いながら携帯を取り出しメンバーに連絡をとろうとする姿に慌てた。いや、いいんだけど、いいんだけど…でもっ!
気付いたらパシッとその手首を掴んでいた。
「え、タプヒョン…?」
「……そ、その…1本しかないし…仕事のことで、ジ、ジヨンに話したいことも、あるっていうか……だから……、」
触れた部分が熱くて、なんだか顔まで熱くなってくる。
「ふっ…2人、で、飲みたいんだけど…………だめ、か?」
ジヨンの目が驚いたように見開かれる。その瞳を見ながら、俺は既に後悔し始めていた。なんだその誘い文句、声も震えてたし、絶対引かれてる…っ!
(うぅ〜〜〜っ、俺のバカっ!もっと違う言い方あっただろ…っ!)
「いや、あの……ジヨンが嫌なら、全然、いいんだけど…」
黙ってしまった彼に、急に怖くなって急いで言葉を探す。やっぱり気持ち悪いって思われただろうか。心の中のネガティブお化けかじわじわと顔を出して俺をあざけ笑っているように感じた。いっそ殴ってくれ誰か。
「………別に、いいけど」
「っ、」
ぽつり、と呟くように言われた言葉に胸がギューッと痛くなる。別にいいって、全然良さそうな声じゃない。ああ恥ずかしい。情けない。苦しくて、しんどい。
未だに掴んでいた手を離す。今更ながらなんてことを言ってしまったんだと思った。
「……うん、じゃあせっかくだし2人で飲もうか」
そう言って笑うジヨンにますます胸が痛んだ。変に気を使わせてしまったみたいで本当に情けない。
じゃあまた夜ね、と言いながら楽屋を出ていく背中を見ながら、1人大きなため息をつきながらソファに倒れるように腰かけた。
「はぁ〜〜……もう、」
なんだか全て上手くいかない。削れに削られHPはほぼ0だ。
しばらく項垂れていたが、両頬を叩いて自分を奮い立たせた。片想いなんて今更、色んな障害がある中上手くいくほうが奇跡なんだから、約束をとりつけただけ良しとしなければ。そう思うことにして、俺はなんとかネガティブお化けを退治した。
side.ジヨン
突然、だけど。
実は俺はトップが好きだったりする。
いつから好きになったかは正直覚えていないが、気付いたら彼を目で追い、彼のことばかり考えていた。もちろん仲間としても友としても人としても好きだが、そのもっと先の、恋愛対象としてトップが好きだった。
同じグループのメンバーで、しかも男同士。ハードルは高く超えなければならない壁はいくつもあるように感じる。ため、トップとどうなりたいとか、告白しようと思ったことは一度もない。上手くいかなかったら最悪だし、というか上手くいく未来が見えないから。俺は今の距離や関係性が続けばそれでいいと思ってる。
そんなこんなで臆病者の俺は今日も、密かに彼を見ながら片想いをこじらせている。優等生みたいな建前を述べるなら、トップには誰よりも幸せになってほしい。し、そのためなら隣に立つのが俺じゃなくてもいいと思っていた。彼が幸せなら、それで…。
「……なーんて」
本当は、俺が君を幸せにしたい。君を俺のものにしたい。恋人になれたらどんなにいいかと思ってる。叶うなら付き合いたい。手も繋ぎたいし抱きしめたい、キスもしたい。俺だけのトップにしたいし、トップだけの俺になりたい。
そんな勇気、これっぽっちもないけどね。
最近、トップの動きがおかしい、気がする。
いや、おかしいというのは語弊があるかもしれない。むしろ俺的にはとてもラッキーというか、喜ばしいというか、とにかく「俺にとっては」いいこと。
そう、トップとの距離が近くなった気がするのだ。
それは精神的なことではなく、物理的な方で。やたらと彼が近い。ライブ中も、普段の楽屋でも。今までこんなに触れたことあったっけ?というほど。最初は俺の勘違いというか、好きな気持ちが暴走して都合よく解釈してしまっているのかと思っていたが、それにしてはあまりにも多い。
「あれ、この靴…」
とあるファッションサイトをなんとなく見ていたときに、ふと見た事のあるスニーカーが目に止まった。記憶のページを捲ると、そういえば少し前にトップが履いていたなと思い出した。
「どうした?」
「!」
思ったよりも近くで声がして思わず肩が跳ねそうになる。振り返ると、トップが不思議そうな顔でこちらを見ていた。
「あ、いや…これこの前タプヒョンが履いてたスニーカーと同じデザインだなって」
「どれどれ」
「っ、」
グイッと顔を近づけ携帯を覗き込んできた彼に心臓が跳ねた。
(ち、近い)
顔の筋肉に力を込め必死に平然を装う。彼が画面に夢中になってるのをいいことに、瞳だけ動かしてチラッと真横の顔を見つめた。キメの細かい肌、でもよく見ると頬に小さなニキビがある。キリッとした大きな目、羨ましいほどの長いまつ毛と、高い鼻。薄い唇はほんのわずかにあいていた。思わず見惚れる横顔に、鼓動がどんどん速くなっていって慌てた。彼にも聞こえてしまうんじゃないかって心配になるほどドキドキうるさい。なんだか顔まで熱くなってきた。
(〜〜〜っやばいやばい…っ)
只えさえ、この前のライブでその場の勢いでテンションの上がった彼が抱きついてきたことにより、より彼のことを意識してしまっているのに。身体に巻きついた腕の感触とか、触れた部分の熱とか、微かに香る匂いとか。なにもかも思い出されて顔から火が出そう。まずいぞ、落ち着け俺…っ!
「ああ、たしかにそうかもな」
そう言って離れた隙に、バレない程度に距離を取る。このままそばに居たら思わず君にキスしてしまいそう、なんて。そんな勇気もないくせに。
「……やっぱり。このデザインかっこいいよね」
「だろ?」
そう言ってサッと携帯をポケットにしまった。離れた距離にホッとする。
ちゃんと俺、普通に振る舞えてたかな。
ダンスの練習中、ふわりと香った匂いに思わず顔を上げた。なんだか柔らかくてとてもいい匂い。さりげなく嗅いでみる。ヨンベとなにやら話してる少し離れた場所にいる彼。の、方から香る気がするが、気のせい?いつものトップの匂いじゃない。彼の匂いなら散々嗅いできたから分かる。
………って、変態かよ俺。
「ぜひお願いします!」
トイレから戻ると、スンリの楽しそうな声が聞こえた。何やら困った顔のトップと、顔を綻ばせている弟2人。
「なんの話?」
つい気になって会話に参加するとスンリが説明してくれた。
「タプヒョン、シャンプー変えたらしいんですけど、それがすごいいい香りで!」
「ふーん?」
(……だからか)
と心の中で1人納得する。この香りはやっぱり君だったのか。シャンプーを変えたから嗅ぎ慣れない匂いがしたんだ。
「ほら、ジヨンヒョンもわかりません?」
そう言われ、チャンスとばかりに彼に顔を近づけて鼻を吸う。鼻腔を擽ったのは先程感じた、柔らかくて、ちょっと甘くて、心地よくていい匂い。その奥にほんのわずかに彼の汗も混ざってなんだか興奮した。
「……」
「………ジヨンヒョン?」
俺を呼ぶテソンの声にハッとした。やばい、俺今夢中になって彼の匂い嗅いでた!恥ずかしすぎる…!
「あー…うん、まあ…言われてみれば、たしかに、?」
嘘。本当はすごいわかる。なんならわかってた。むしろ興奮してた。けど、そんなこと言えるわけがない。言ったら最後、絶対引かれる。引かれたらめちゃくちゃ落ち込む。俺のHPがなくなってしまう。だから、わざとなんでもないような顔と声で答えた。これで心の内はバレてない、はず。
このままいたらなんだか良くないことになりそうな気がして、俺は返事もそこそこにそそくさと彼から離れた。
相も変わらずトップからはいい匂いがする。いや、前から好きな匂いなんだけど、シャンプーを変えてからもっと好きになった。願わくば彼のそのしなやかな髪に鼻を埋めて思いきり吸ってみたい。シャンプーの香りと君の匂いが混ざって絶対興奮するんだろうな。と、あまりにも変態な妄想に1人悶々とした。
そんな中、ある日彼に声をかけられた。
「なあ、ジヨン」
「ん?」
「今夜時間あるか?いいワインが手に入って…。たしかジヨン、ピノ・ノワール好きだったよな?一緒にどうかなって…その…」
最初俺の聞き間違いかと思った。夢かどうか確かめたくなるほど。珍しいトップからの飲みのお誘いだけでも嬉しいのに、俺がピノ・ノワール好きだってことも覚えてくれてたなんて、思わず舞い上がってしまいそう。にまにまとだらしなくなってしまいそうな頬を懸命に抑えた。
「え?いいの?じゃあせっかくならいただこうかな」
もちろん純粋にワインも飲みたい。ワインに詳しいお酒好きの彼がオススメするということは、絶対に美味しいということだから。それに加えて彼と2人で飲めるなんて、これって所謂デートというやつでは…。
(………ん?待てよ。タプヒョン別に”2人で”とは言ってないじゃん…)
後から気づいて恥ずかしくなった。俺ばかり意識して情けない。勝手に2人でと思い込んで、彼がそんなつもりじゃなかったら馬鹿みたいだ。急いで訂正を…。
「あ、みんなにも声かけてみる?」
我ながら自然と誤魔化せた、と思う。
「タプヒョンの持ってるワインなら絶対美味しいし、それを俺にだけっていうのも勿体ないじゃん。みんな空いてるかな…」
本当は2人きりで楽しみたいけど、そこまでのワガママは言ってられない。君に変に思われるくらいなら自分の気持ちを隠す方がマシだ。
そう気持ちを切り替え携帯を取り出す。
(たしかテソンは今日休みだったな。ヨンベとスンリはどうだろう)
そんなことを考えながら画面をスクロールしていると、不意にパシッと手首を掴まれた。
「え、タプヒョン…?」
「……そ、その…1本しかないし…仕事のことで、ジ、ジヨンに話したいことも、あるっていうか……だから……、」
触れた部分が熱くて、なんだか顔まで熱くなってくる。
「ふっ…2人、で、飲みたいんだけど…………だめ、か?」
…………え、これ夢じゃないよね?俺にとって都合のいい、夢じゃないよね?だって掴まれた手首の熱は未だに感じてる。じゃあ現実?やばい、嬉しすぎる。顔がニヤける。だめだめ、抑えろ俺。トップは仕事の話がしたいって言ってたじゃないか。だからそういう流れになっただけで、俺のこと好きとかそんなんじゃないから。期待しちゃ後でしんどいのは自分だ。
「いや、あの……ジヨンが嫌なら、全然、いいんだけど…」
黙ってしまった俺にトップがそう言った。嫌なわけない。むしろいいに決まってる。でも平然を装って答えないと怪しまれる。
「………別に、いいけど」
(うぅ〜〜〜っ、俺のバカっ!もっと違う言い方あっただろ…っ!)
なんだよ別にいいけどって。そんな言い方ないだろ。せっかく俺が好きな品種のワインがあるからって声かけてくれたのに、いくら平然を装おうとしたからってこれじゃ冷たく聞こえてしまう。離れていく手に、胸がぎゅっと痛んだ。
なんだかトップが微かに悲しそうな顔をした気がして、俺は慌てて微笑んだ。
「……うん、じゃあせっかくだし2人で飲もうか」
努めて明るい声を出したつもり。だが、彼の表情はあまり晴れない。ますます胸が痛んで、俺はどうしていいかわからずとりあえずトイレに逃げた。なんとも情けない。
「はぁ〜〜……もう、」
個室に逃げ込んで、鍵をかけてからしゃがみこむ。膝に顔を埋めて大きなため息をついた。完全にやらかした。君を傷つけたかったわけじゃないのに。
「……上手くいかないな、ちくしょう」
しばらく項垂れていたが、両頬を叩いて自分を奮い立たせた。ぐだぐだ落ち込んでても仕方ない。せっかく2人で飲む約束をとりつけたのだから、ここは楽しまないと。
そう思うことにして、俺はトイレを後にした。
コメント
9件

やばいです、両片思いのすれ違いが1番好きなんです。本当に。しかも大好きな方の作品なんて…続き楽しみです…!
うじうじしてる2人もいいですね✨💗はよくっつけって思っちゃいました😚でも結ばれるまでの行程もいいから読んでて楽しいです🫶🫶🫶続き楽しみ💞
んんー、yummy...!!! 最初ジヨンさん冷たいな、!とか思ったけどニヤけるの我慢するためにちょっと無愛想に振舞ってるのめっちゃ可愛いんですけど!!😭😭2人ともおばかさんでちょっと変態で好きです笑笑😇