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※妄想捏造過多。
※アイドルパロ。スペ5人全員出てきます。
※マネージャー出できます。
ステージのライトが煌びやかに瞬く中、Specialeの5人は揃ってステージに立っていた。渚は爽やかな笑顔を浮かべ、颯馬は無表情ながらも視線を渚に寄せている。
「今日のライブも最高だったね!」
メンバー全員が控室に戻ると、渚はカメラの前で配信を開始した。颯馬は少し離れた場所でスマホを触りながらも、渚の声に耳を傾けている。
「みんな、ライブどうだった?俺たち、楽しんでもらえた?」
「最高だった!」
「渚くん笑顔神ってた!」
「颯馬くん、今日も良かった!」
コメント欄には沢山のライブ感想が書き込まれており、渚はそれを読み満面の笑みになる。
そんな中、渚がふと颯馬の方を振り返った。
「颯馬もこっち来れば?みんな颯馬の声も聞きたがってるよ」
颯馬は少し戸惑ったような表情を見せたが、渚に促されてカメラの前に座る。勿論、渚の隣である。
「……こんばんは」
控えめに挨拶をする颯馬にふふ。と笑ってから渚は颯馬の方を向いてから話し出す。
「颯馬、今日のステージもかっこよかったよ。俺も惚れ直しちゃった」
冗談めかして言う渚に、颯馬は少しだけ視線を逸らした。
「……そんなこと言うな」
「あれ?照れてる?」
渚が颯馬の肩に手を置き、さらに距離を縮める。颯馬の耳元に唇を寄せるようにして、小声で囁いた。
「ねえ、さっきのステージで俺のこと、見てたでしょ?」
颯馬の顔がほんのり赤くなるのを見た渚は、満足げに笑みを浮かべる。
──しかし、そんな二人のやり取りは配信が切れたと思っていたにも関わらず、まだオンエアされていた。
「渚、あんまり……そういうこと言うなよ……」
「だって颯馬、可愛いんだもん」
だが今は配信中。案の定、コメント欄は混乱の声が上がっている。
「え?」
「今のって……」
「配信してるよ!?」
「嘘でしょ!?」
渚は思い出したかのように慌てて配信画面を確認し、目を見開いた。
「……颯馬、これ……配信、切れてなかった……」
颯馬は一瞬呆然とし、次の瞬間、耳まで真っ赤に染めて渚を睨む。
「……渚のせいでしょ……」
颯馬がそう口にすると渚は苦笑しながら颯馬の肩をポンと叩き、
「まあまあ、事故ってことにしとけば大丈夫だって」
と軽く流そうとするが、コメント欄には
「事故じゃないよね?」
「2人ってそういう関係?」
とさらなる疑念が溢れていくのだった。
「渚!颯馬!今すぐ控室に来い!」
Specialeのマネージャーの怒鳴り声が響き渡る。渚と颯馬は顔を見合わせ、二人して硬直した。
控室に駆け込むと、他のメンバー──ベリー、すず菜、たまこ──が既に集まっていた。全員の視線が二人に注がれる。
「トラ、颯馬、大丈夫?」
ベリーが心配そうに問いかける。
「いやー、颯馬が『可愛い』なんて言われるの、配信で初めて聞いたかも〜!」
たまこがニヤリと笑う。
颯馬は渚の方を睨む。
「……渚、余計なこと言うな」
渚は苦笑いしながら頭を掻く。
「ごめんごめん。でも颯馬が可愛いのは本当だし?」
「トラ、今はそんなこと言ってる場合じゃない!」
すず菜が眉を寄せて渚を叱る。続けてマネージャーが口を出す。
「今回の配信事故で、ファンの間では二人の関係が噂されてる。これ、どう釈明するつもり?」
渚は一瞬口ごもるが、颯馬の方を見る。颯馬は唇を噛みしめ、俯いている。
「僕が全部引き受けるよ。颯馬には関係ないってことにすれば……」
「それじゃ逆効果だよ」
颯馬が突然口を開く。
「……俺も渚も、どっちも悪かった。だから、俺たち二人で説明する」
渚は驚いたように颯馬を見つめる。
「颯馬……」
颯馬は渚の瞳をしっかりと見据える。
「渚だけに背負わせるわけにはいかない。俺も……渚の隣に立つ」
渚の胸が高鳴る。颯馬の強い言葉と決意に、渚は思わず笑みを浮かべた。
「……そっか。じゃあ、2人で行こう」
2人はまた配信をすると言い、控え室を出ていくのであった。
───恋人繋ぎをして。
END