『そう,なのかな…』
私は恋なんてした事がないから,この気持ちがなんなのか分からない
セラフ「ふーん,そっかぁ
じゃあ,俺がこんなに近づいた時とリトが近付いた時,違わなくない?」
ぐいっ,とセラフさんは私に近付いて抱き締めた
アイ「ちょお,兄貴!?」
奏斗「何してるの!?」
慌てて2人はセラフさんを引き離す
やっぱり,リト君の方がドキドキする
『セラフさんは,別にドキドキとかはしないし,なんとも思わない』
アイ「いやそれはそれでアレやないか…?」
セラフ「うえーんうえーん」
奏斗「ちょっと女子ぃ!セラフ泣いちゃったでしょ!」
うわめんどくせぇ…
美咲「じゃあ好きじゃん
リト君の事,心の底から」
『そういうものなの?
そもそも恋心を自覚した事ってなかったし…』
アイ「じゃ,答えはめっちゃシンプルでええんやない?」
アイは私の目を真っ直ぐと見た
アイ「リトと一緒に生きてたいと思うとかやな
どうなん?結は」
それを聞いて,私は考えた
『私は…リト君と生きてたい』
奏斗「じゃあ,行って来なよ!」
アイ「住所なら知っとるし,案内するよ」
『ありがとう,アイ』
私はアイと一緒に外に出て,走った
走って走って走りまくって,よくやくついた
アイ「リト〜居るか〜」
チャイムを鳴らしてアイが言った
マナ「あれアイやん!どないしたん」
アイ「あれぇマナ!?なんでおるん!?」
しかし出て来たのは緋八君で,リト君ではなかった
マナ「黛さん居るって事は…リトに用?
アイツ今マ◯カで最下位になって罰ゲームとしてミニスカ履かされとるから出られんのよ」
罰ゲームで……ミニスカ???
ロウ「アイじゃね〜か
アイも見に入れよ,アイツのミニスカ姿めちゃくちゃ面白いぞ
そこのお前も見とけ」
小柳さんも出て来て私達を家にあげた
緋八君は「勝手にええんか…?」と言っていたが,面白そうと思ったのか,止めなかった
リビングに向かうと,何人か人が居た
厳つそうな人「《あれ,人呼んだのか?》」
可愛らしい人「《アイじゃーん!》」
大人っぽい人「《久しぶりだね,アイ
ええっと,そちらの子は?見た事あるような気がするんだけど…》」
大人っぽい人がアイに抱き着いたかと思えば,私を見て言った
アイ「《めっずらしい!Krisisも居たんやな!
あとザリ,抱き着くのやめてや〜勘違いされてまう
あ,この子は黛結!そこにミニスカ着せられてるやつの恋人やで》」
可愛らしい人「《恋人ぉ?》」
厳つそうな人「《前話してたような…》」
ザリ?「初めまして〜」
あれ,あの3人もしかして……
『ヴェザリウス・バンデージさんとユウ・Q・ウィルソンさんとベンタクロウ・ブリンガーさんですか?』
ザリ「うん,そうだよ
何処かで会ったことあるっけ?」
やっぱり!どうりで見たことあると…
『私,同じ学校ですよ
まぁ,私は日本棟ですしヴェザリウスさん達は海外棟なので存じてなくても当たり前なんですが』
ザリ「君の話はリトとか色んな人とかからよく聞くよ 」
『話?リト君以外から?』
ザリ「私の友人に君のファンクラブの子がいてね
かなり君の事を話すものだから…」
私のファンクラブあったんかーい
『あ,そうだリト君』
リト「あの,今の姿あんまり見ないでくれると……」
『私,リト君と本当の恋人になりたい』
言いかけている言葉を遮り,何故か正座していたリト君を見下ろしながら言った
イッテツ・ウェン「(言ったー!?!?)」
何故この2人はお互いの手を握ってるんだ…?
リト「は,はい…!これからもよろしくお願いします…!」
リト君は嬉しそうに言った
ショウ「いや,逆〜!!!!!!」
耐えきれない,といった様子で星導さんが突っ込んだ
ライ「それにリトはミニスカだし…w
もう駄目wwww俺耐えきれないwwww
姉さん本当に最高wwwwwwwww」
ライ君は笑いながら膝から崩れ落ちた
アイ「僕ももう無理やwwwwwwwww」
ディティカ・ザリ・他のオリエンス
「wwwwwwwwwwwww」
ベンタ・ウィルソン「?????」
カゲツ「はーおかし……う…」
笑っていたカゲツ君はくしゃっとした顔になった
カゲツ「ゔぁ〜…う……」
ポロポロと涙を流し始めた
カゲツ「僕,僕……グスッ」
アイ「うん,うんカゲツ
好きやったんやろ,みゆゆの事…」
アイは泣き崩れたカゲツ君に寄り添って背中をさすった
それを聞いて私は罪悪感のようなものが走る
カゲツ「でも,もう大丈夫…グスッ
祭りの時に見て,こうなるのは覚悟,出来とったから…」
アイ「あー,みゆゆ…
カゲツは僕らで宥めるから,時間も遅いし帰ったほうがええで
リト,送ったってや。スカートは着替えてけよ〜?」
リト「やかましいわ!!!!!!」
リト君はスカートからズボンに着替えて私を家に送る
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