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💚「みこちゃん」
ひとつのスマホに顔を覗き込んでふたりで動画を見ていたとき、すちくんは電源を落として俺の肩に頭を乗せる。
💛「…な、に」
宥めるような柔らかい落ち着いた声、普段あまり甘えないすちくんが俺の肩に頭を乗せる仕草、やんわり漂う緊張した甘い雰囲気。
このチェックリストが全て揃うときは大抵、すちくんが今から俺を誘おうとしているときだ。
直ぐにそのことに気づいたけれど、俺から言うのは気恥しいので一旦わからないふりをしてみる。
💚「…わかってるでしょ」
💛「!…だって恥ずかし、い…し」
すちくんは俺の頬を人差し指でぷすっと突いて、その手をぐりぐりと回す。俺の気持ちがすちくんに全て透けて見えているような気がして、途端に恥ずかしくなって、頬が熱を帯びていくのを感じる。
💚「…寝室いこ?」
俺を引っ張って前を歩くすちくんの姿はなんだかすごく嬉しそうに見える。
すちくんと初めてやるわけではないし、もう何度もこのような言葉を言われてきたハズなのに俺はまだ一向に慣れていない。
だって、好きな人とそんな…..
💚「…イヤだった?」
💛「!?…..っ、え、ちがうよ!」
我ながら破廉恥なことを考えてしまった、と独りでに悶えているうちにどうやらもう寝室に着いていたらしい。
ずっと俯いて後ろを歩いていた俺の顔を覗き込むすちくんの丸い大きな瞳が二度ほどパチパチと動く。
💛「寧ろおれは…..っあ…な、なんでもない…っ、/」
💚「寧ろ…なに?」
💛「っも、もう…!はやくして…/」
悪戯っ子な顔をして、口の端をニタリと歪ますすちくんの肩を軽く叩く。気づいたらおれはまたすちくんのペースに呑まれている、と勝手に負けた気持ちになったから、勢いに任せてベッドにごろんと寝転がってそっぽを向いた。
💛「…..すちくん?」
いつもなら”顔隠さないでよ〜”とか言ってきたり俺の上に直ぐ来るのに、すちくんはベッドに腰掛けずにぼうっと立っている。
💚「…..あのね、」
すちくんは気恥しそうに口の前に手を持ってきて、もじもじとした感じでゆっくりと口を開ける。
💚「みこちゃん、今日はいつもとちがうことやってみたいんだけど…..いい?」
💛「!…..か、かわいい……じゃなくてっ!うん、いいよ」
縋るような甘えた声質がおれの鼓膜を揺らす。
まさか、あのすちくんが照れている?
思わず嬉しくて返事よりも先にかわいいと口走ってしまったお陰で、すちくんは言われ慣れないと言わんばかりに目を泳がせた。
💚「みこちゃん、駅弁ってわかる?」
💛「え、駅弁…..?」
おれの聞き間違いでなければ所謂、新幹線とかで食べるお弁当のことよね。
だけれど、それがどう今からやるものに関係しているのか全くも検討がつかない俺は、ゆっくりと首を傾げた。
💚「知らない?」
💛「えっ!いや…まぁ、なんとなくならわかってるよ…!」
滅多にお願いをしてこないすちくんが折角言ってくれたのに、よくわからないと言って無下にしたくない気持ちが込み上げてきて、思わず”なんとなくならわかる”という曖昧な言葉を紡いだ。
💚「そっか、ならいい?」
💛「も、もちろん…..!」
お弁当を食べるということ…なのかな?
にしても”してもいい”という動詞に違和感を覚えながらも、すちくんはにこにこと嬉しそうに笑みを浮かべているのであまり気にしないことにする。
💚「ほらみこちゃん、立って」
💛「…..え、べ、ベッドは…?」
💚「…?ベットがどうしたの?」
すちくんは俺の手首をグイッと掴んで、 半ば強制的に立たされた。あまり気にしないでおく、という言葉を前言撤回したい。
ただのお弁当がまずどう関係するのか全くもってわからないし、えっちをするのにベッドを使わないということもわからない。
💛「え、だって今から…?」
💚「?うん、今からするよ」
💛「な、…え…っ、/」
すちくんは当たり前でしょうという顔で俺を壁に追いやった。疑問を浮かべるおれを置き去りに、すちくんは俺の衣類を剥がしていく。
💚「いつもよりも慣らさなきゃね〜…」
💛「わっ、ぅちょ……/」
すちくんの手が俺の後ろにまわされて、俺はその手をいとも簡単に呑み込んだ。思わず身震いして足の力がカクンと抜け、重心が傾きそうになった俺をすちくんがやんわりと抱きしめて支えてくれる。いつもはおれが自分で慣らしているから特に、脱力するのがはやかった。
💛「おれ自分できるよ…っ、う…♡」
💚「いつもちゃんと解し切れて無いでしょ?痛いって感じてほしくないし…」
普段からおっとりとした眉を更に下げさせて、俺を不安そうに見つめる。 そんなまじまじと見詰めないでよ、その目に弱いんだってば俺。
💛「っ、…わかったから、あんま顔見ないで…/」
💚「え〜…なんでよぉ」
欲情が滲んだ赤い目が細くなった途端に、一気に異物感が込み上げた。勢いよく奥まで入ってくる指が壁に当たって、少し戻してから角度を変えてそのさらに奥を探している。
💚「ん〜…..どこだろうな…」
💛「っあ、゙…..う、♡」
指が俺の中で不規則に暴れて、思わず苦しそうな掠れた声が出る。決して女の人みたいに可愛げのない上擦った自身の声をきいて、舌を強く噛んだ。
💛「ふー…っ、ん…゙、/」
💚「…ここらへんかな?」
くぷ、と嫌な音を立ててまたひとつ、すちくんの手が俺に快楽を与えた。けどそれはおれの頭を白色でいっぱいにして、強く噛んでいた舌への痛みが鈍るほどの先程とは比べ物にならないくらいの代物だった。
💛「っあ、゙!?…っ、…♡」
💚「…ここが好きなのね、♡」
すちくんが小さく俺の耳元で”見つけた”と、嬉々として呟く。刹那、お腹が苦しくなって嫌な異物感が倍増した。体内に突っ込まれる指の本数が増えた感触がする。
💛「!?も、やっ…すちく、っ…♡」
💚「うんうん、そうだねえ」
小さい子を宥めるかのように優しい口調で喋る言動と、それでも尚止めずに刺激を与え続ける行動が見合っていない。
💛「っい、ぁ…〜〜〜っ、゙…?♡♡」
💚「ぅおっと、みこちゃ…..」
すちくんに優しく抱き締められながら、とうとう我慢できずに達する。本格的に足から力が抜け落ちてすちくんの腕の中へと倒れ込み、余韻を感じながら頭を撫でられる。
💚「…もうだいぶいいかな、」
すちくんは俺から指を抜いて、嬉しそうに独りでに頷いている。すちくんは俺を改めて立たせて先程よりも強く密着する。そっか、頭が真っ白になってつい忘れてしまいそうだったけれどまだ始まってすらいない。
💚「…みこちゃん、足上げれる?」
💛「ぇあ、うん…?」
やはり、ベッドは使わないみたいだ。ここから先はちっとも分からないので、言われるがまますちくんの指示に従い、片足を上にあげる。
ありがとうと感謝を伝えられぽかんとしていると、すちくんは自身の腕に俺の足を乗せた。
💛「っ!?//…ま、ってまって…!」
気付いたら既に、すちくんの昂ったソレの先端が丁度おれの入口に当たっている感覚がする。まさかすちくんはこの体制で挿れようとしているのか。今すぐにでもやめようと抵抗する間もなく、おれとすちくんは安易に繋がった。
💛「っかは、…♡、ぁ、あ…っ、゙?♡♡」
💚「…っふー、…」
俺は体力がないから、普段ベッドの上でやる正常位だけでも結構体力を消耗していた というのに、立ってするなんて、ましてや片足が宙に浮いた状態でなんて死んでしまう。
…..と早くもへばっている俺にすちくんは優しい声で耳打ちした。
💚「こっちの足も上げれる?」
💛「…..っ?、…..え、と…?」
みこちゃんは何を言っているのかわからない、と言いたげに首を傾げた。 ぎゅっと瞑っていた目をゆっくりと開いて、何度かぱちぱちさせて俺をじっと見つめる。
💚「…..やらないの?」
💛「え?どういう…っ?…っ、…?」
みこちゃんは壁、俺の顔、床、棚、時計、天井…..と色んなものを転々として目線を泳がせる。大きな黒目がぐるぐるとまわって、みこちゃんは「え… 」だの「あ…」だの、母音しか発さなくなった。
💚「…みこちゃん?」
💛「足あげ、たら…できなく…?」
掠れた声が俺に疑問をぶつける。聴き取れたであろう言葉は、足をあげたらできなくなるのではないか、と。俺の肩に添えたみこちゃんの温かな大きな手が小さく震えている。
あぁ、やっぱり。
💚「…あれ、みこちゃん駅弁知ってるって言わなかったっけ?」
💛「えき、べん………っ、わかんない、」
みこちゃんは俺の肩に顔を埋めて涙ぐんだ声でごめんなさい、と謝った。なんとなくどうだろうとは思っていたけれど、やっぱり知らなかったんだ、駅弁のこと。
💚「うんうん、そっかぁ〜…」
💛「ごめんなさい…..」
💚「…なんで謝るのさ」
べそべそしながら俺の肩に頭をぐりぐり押し付けるみこちゃんを犬みたく撫で回す。
💛「だって、やり方わからない…から」
💚「知らないなら、俺が今から教えてあげればいいよね」
💛「すちく、っ落ちちゃ、っあ゙…♡♡」
自分の両足が地面についておらず、今まで感じたことの無い浮遊感に襲われる。
💚「落ちない落ちない…っふ、」
💛「っぅ゙、っ〜〜〜…..♡♡」
身体は重力に従順で、自身の体重の重みもあって奥まで到達するのは呆気なかった。
すちくんの首に腕を回してこれでもかというくらいしがみつく。すちくんは苦しいと苦笑いを浮かべているけれど、それ以上を感じないほどの背徳感が勝っているらしい。
💛「っおろ、して…〜〜、゙っ…♡♡」
💚「や〜だ…ねっ、♡」
💛「ッ、っ…あ、゙っ…♡♡」
どれだけ降ろしてと縋っても頷いてくれる気配はなし。それどころか、すちくんはいつもより激しく腰をぶつけてくる。
💛「…っ、ふー、゙…♡(泣)」
💚「…いいの?みこちゃん顎疲れちゃうよ?」
精一杯の抵抗で、すちくんの肩に噛み付く。
けれど当の本人は俺の心配をしている素振りを見せてくる。
💚「…まだ夜は長いんだからさ、はやめに疲れるようなことしたら辛いのみこちゃんだよ」
💛「っ、…..」
やめるという選択肢はすちくんには存在していないと悟って、咥えていたすちくんのシャツを口から離した。
吐息混じりの甘い声ですちくんから吐かれたえらいえらいという言葉が、おれの鼓膜を揺らした。
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🍵👑大好きなのでてぇてぇすぎました..🥲︎🥲︎ 書き方めちゃめちゃどタイプです...🫠ᩚ 🍵が落ち着いてて余裕ありげなの好きすぎます😭💕 これからも応援してます!