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キャラ崩壊注意
・
談話室。警護の合間、珍しく全員が揃っていた。
ビスケはソファに座り、
キルアは背もたれに寄りかかり、
レオリオは机に肘をついている。
センリツは少し控えめに椅子に座り、
クラピカは自然に、その隣に立っていた。
ビスケ 「ねえ」
甘ったるい声。
ビスケ 「あんたたちってさぁ……」
キルア 「あ、来た」
ビスケ 「夫婦?それとも恋人?」
一瞬で、空気が止まる。
レオリオ 「ちょっ、ビスケ!」
キルア 「でも正直、もうその辺だよね」
クラピカ 「……違う」
即答。
だが、声がやや裏返る。
センリツ 「……あの」
申し訳なさそうに、
小さく手を上げる。
センリツ 「私のせい、よね……」
全員の視線が集まる。
センリツ 「私がそばにいるから、
誤解されるし……クラピカの立場も、
難しくなる…」
俯きながら続ける。
センリツ 「だから、
距離を取った方が——」
クラピカ 「それ以上言うな」
低い声。
センリツが驚いて顔を上げる。
クラピカは、
はっきりと頬を赤らめていた。
視線は逸らしたまま、
拳を軽く握りしめている。
クラピカ 「……誤解ではない」
一瞬、沈黙。
キルア 「……え?」
ビスケ 「あら?」
レオリオ 「は?」
クラピカ 「私が……」
一度、言葉を切る。
耳まで赤い。
クラピカ 「君を、
可愛いと思っているのは事実だ」
完全に、
言ってしまった。
センリツ 「……え、?」
心音が、大きく跳ねる。
クラピカ 「だから君のせいではない」
視線を逸らしたまま、
早口になる。
クラピカ 「私の判断だ。
私が選んで、私がそう思っている」
沈黙のあと。
キルア 「……うわ」
レオリオ 「マジかよ……」
ビスケは、
ゆっくりと手を叩いた。
ビスケ 「はい、完全アウト〜」
センリツは、
顔を真っ赤にして慌てる。
センリツ 「あ、あの……
そ、そういう意味じゃ——」
クラピカ 「否定はしない」
即答。
今度は、
全員が固まる。
クラピカ 「ただし……
今すぐ、関係を定義するつもりはない」
キルア 「でも否定もしないんだ」
クラピカ 「……そうだ」
ビスケ 「ふふ」
ビスケ 「じゃあ結論ね」
満足そうに。
ビスケ 「“そのうち”でしょ?」
クラピカ 「……」
答えない。
だが、否定もしない。
センリツは、
そっと胸に手を当てた。
——自己否定の音が、
——確かに、少し弱まっている。
センリツ 「……困った人ね、クラピカ」
クラピカ 「今に始まったことじゃない」
キルア 「いや〜
今日のは伝説だわ」
レオリオ 「ああ……
ついに言いやがった」
クラピカは、
まだ赤いまま、視線を逸らす。
——言ってしまった。
——だが、後悔はない。
可愛いと思っている。
大切だと思っている。
・
終わり。