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第5話:それぞれの力
ボロい家の朝。
床に光が差し込んでいる。
⬜️「能力、使ってみようよ。僕、君たちの能力、もっと知りたいな。」
⬛️「しゃーねー。」
⬛️⬜️「必要だ」
⬜️「まず、僕からね」
しらたまは割れた皿を持ち上げる。
⬜️「“再考式”」
手がやさしく光る。
破片が浮いて――
ゆっくり、元に戻る。
カチ、カチ、と静かな音。
元通り?
⬛️「便利すぎだろ」
⬛️⬜️「だが、完璧ではない」
⬜️「うん……」
皿を見せる。
少しだけ歪んでいる。
⬜️「直しすぎると、変な形になっちゃうね。」
⬛️「余計なお世話タイプか」
⬜️「でも……壊れたままよりいいでしょ?」
少しだけ笑う。
⬛️「……次、俺」
コゲは壁を軽く蹴る。
⬛️「“ERROR”」
指を鳴らす。
その瞬間――
壁の一部が、ノイズみたいに崩れる。
“消える”というより、“バグる”。
⬜️「っ……」
⬛️⬜️「お前にしてはなかなか」
⬛️「あ?まあ、すげえだろ?」
⬛️「なんか“こう、なんかすれば”壊れる”ってのが分かるみたいな…」
⬜️「どういうこと?」
⬛️「説明できねぇな」
ニヤニヤしながら床を戻す。
⬛️「直すより楽だぜ。こりゃ。それに、消すとか以外に役に立ちそうだ。」
⬜️「……そうだね。」
しらたまは曖昧な顔を見せた。
⬛️⬜️「最後、自分」
ごマしオはポケットから何かを取り出す。
小さな石?
⬜️「石?」
⬛️⬜️「条件の一つだ」
パクッ。
——その瞬間。
空気が変わる。
⬛️⬜️「……っはは!」
声が明るくなる。
体が少し大きくなる。
目に光が入る。
⬛️「うわ、誰だお前」
⬛️⬜️「テンション上がってきたぁ!」
急に元気。
やたら元気。
⬜️「ど、どうしたの?!」
指先から火がポンッと出る。
⬛️⬜️「見ろよこれ!すげぇだろ!」
⬛️「うるせぇな」
⬛️⬜️「今なら誰でも軽々と殺せそうだぜ。」
⬜️「コンプライアンス。」
⬛️⬜️「気をつけまーす(棒)」
テンション爆上がり。
さっきまでの冷静さが嘘みたい。
⬛️「ッケ。主人公気取りの次は二重人格者だなんて…」
⬛️⬜️「細けぇこと気にすんなって!」
肩をバンバン叩く。
⬛️「いてぇよ!」
少しして、
ごマしオが戻っていった。
⬛️⬜️「……あー、ちょっとダルいかも」
体が戻っていく。
⬜️「大丈夫?」
⬛️⬜️「問題ない」
元の落ち着いた声に戻る。
でも、ほんの少しだけ息が荒い。
⬛️「あのままでも、面白いしいいと思ったんだけどな〜」
⬛️⬜️「使いすぎなければ問題ないだろう」
一瞬の間。
⬛️⬜️「……多分な」
⬜️「多分!?」
3人、座る。
⬜️「みんな、全然違うね」
⬛️「そりゃな」
⬛️⬜️「役割は分かれる」
⬜️「いいことだよ」
⬛️「なんでだよ」
⬜️「1人じゃできないことも、3人ならできる」
静かに微笑んで言う。
⬜️「壊れたら僕が直す」
⬜️「危なかったらごマしオが守る」
⬜️「どうしようもなかったらコゲが――」
⬛️「最後が物騒なんだよ!アンタだけが主人公じゃないことは忘れるなよ?」
⬜️「えへへ。はーい」
⬜️「ね、約束しよ?」
頬付けをつく。
⬛️「次はなんだよ。主人公気取り。」
⬛️⬜️「内容による」
⬜️「どんな力使っても」
⬜️「ちゃんと戻ってくるって」
⬛️「……」
⬛️⬜️「……」
少しの沈黙。
⬛️「……まぁいい」
手を重ねる。
⬛️⬜️「合理性は低いが……許容範囲だ」
重ねる。
⬜️「やった!」
3人の手。
⬜️「絶対ね」
⬛️「はいはーい笑」
⬛️⬜️「……」
朝の光。
少しだけ、あたたかい。
コメント
1件
おお、3人の能力開示回か!どれも個性的でめっちゃ面白かった🔥 しらたまの「再考式」は歪むけど直せるってところが便利そうで優しい感じがするし、コゲの“ERROR”はバグらせるって発想がかっこよすぎる…。で、ごマしオの石を使った変貌にはマジでビビったわ。あのテンション急変と火、戦闘めっちゃ強そう。でも戻ったあとの「多分な」の不安感とか、「絶対戻ってくるって約束」にはグッときた。3人の関係性がじわじわ良くなってて続きが気になる!