゛エゴイストが消えた ´´
その1文だけで世界は沸き立った
「どこへ行ったんだ」
「あいつのサッカーは俺が潰すと誓ったのに」
「あれだけ人の事を狂わせて逃げる気かエゴイストが」
「次あったら監禁して○○○で、〇〇〇〇〇して、○○○○○○」
……最後の一人は警察に突き出しておこう。
あぁ、愛しき我らのストライカー
早く帰ってきてくれ
エゴイストは消えた。
それは何故か?
エゴイストは、生命より最も熱いスポーツに命をかけたからだ
エゴイストはサッカーが大好きな少年だった
サッカーが好きで好きで、そのうち当時の世界一に最も近しいストライカーに憧れた
だが、高校に上がり、全国で負けた(全国だっけ)
そこからエゴイストの物語は始まる
最もフットボールの熱い場所、「ブルーロック」で、エゴイストは生まれた
いや、生まれたんじゃない。
開花したんだ
そこからエゴイストは知った。
サッカーをする本当の楽しさを
自由気ままなかいぶつを知った
サッカーが大好きなヒーローを知った
トラウマを超えた赤豹を知った
誰よりもストライカーでいようとする雷を知った
ずる賢い坊主を知った
初めて半年のトラップの天才を知った
器用大富豪なカメレオンを知った
ブルーロックランキングNO.1の天才を知った
世界一の天才MFを知った
サッカーがしんどいパスの天才美少年を知った
自分を信じ、ついてくれる惑星を知った
自分の完全なる上位互換を知った
クソ皇帝のおまけ玩具野郎を知った
憧れの実力というものを知った
そしてエゴイストは知った
「それを喰らい、世界一になるのは自分だ」
そんなエゴイストは今はもう居ないのだ。
皆が恋焦がれたあいつは
「いや〜久しぶりの日本だな〜」
俺はW杯を日本代表として優勝し、MVPももらった。いや〜嬉しいのなんの
でも俺の夢は終わらない。W杯に優勝したって、世界一と言えるかなんて分からない。だから、俺は世界一のストライカーと聞かれて「潔世一選手!」
と言われるくらい、世界に名を轟かせようと思ってる。ちなみになんで日本に来てるかと言うと、ブルーロック時代の仲間たちが
「W杯優勝したんだし、俺らの母国で思いっきりはしゃごうぜ!!勿論自費で!!」
と、行ってきたので今とりあえず実家に向かってます。
着いた〜なんか全然変わんねぇな〜相変わらずマイナスイオン発生させてる
ピンポーン
「は〜い」
とても懐かしい声と顔が見えた
「あらよっちゃん!久しぶりねぇ〜」
「おぉ!世一じゃないか〜!」
「久しぶり、父さん母さん」
俺はちょっと前までぴりぴりしたフィールドの上で罵詈雑言を吐いたり聞いてたりしたので両親の優しさにちょっとうるっときた
「よっちゃん、今日はお友達とお出かけでしょ?」
「うん?そうだけど…何かあった?」
「いいえ、なんだか少し寂しくなるわね〜」
「そうだな〜どんどん世一が遠くへ行ってしまう気がするな〜」
「あ…」
「でも、世一は一生俺たちの子だ」
「そうね〜遠くへ行ってしまっても、よっちゃんは私達の大切な子よ」
「うん」
「着いた〜ここかな?」
待ち合わせの渋谷のとある店の前に来たが、やはり人が多い。 でも大丈夫!!メタビジョンさえあれば人を探すのは簡単なんだ!!
あ、千切と國神!!
「お〜い!!ち…」
「レッドパンサーとヒーロー!!!」
「なんだよその誤魔化し方」
「闇堕ちがつかなくて少しほっとした」
「仕方ねぇじゃん…お前ら有名人だもん」
「お前に言われたかねぇよ世界一のストライカーさん」
「からかうなよ〜」
「まぁ…事実だし」
國神、お前もか
さて、一人一人紹介するのはめんどいので着いた時の第一声をダイジェストで聞かせてやろうと思う
「スタバでめっちゃカスタムしたらめっちゃ甘い」
「凪が消えました」
「チッ…」
「来てやったぜぇ!」
「久しぶりやな。ははは、凡ジュール」
「育児疲れの烏だ!!危険危険」
「かぁかぁうるさい烏やなぁ」
「ちょっと可愛い女の子見つけたからナンパしてくる」
「帰ってこい変態忍者(*^^*)」
「スペインから飛んできた」
「ドイツから飛んできた」
「久しぶりだなぁ世一ぃ♡「帰れ」世一くんは本当に俺が大好きねぇ♡」「fuckoff!!!!」
「世一、カイザーに向かってその発言はレッドカードです!!」
「僕今無性に世界救いたくなってます」
「あ、み、みんな久しぶり…」
「ore!!華麗に参上」
「潔が居るらしいから飛んできた」
数名頭のネジがぶっ飛んでいるが気にしないでおこう。エゴイストだから仕方がない。
チームエゴイストで早速遊びに出かけた。
ゲームセンターだ!!!久しぶりに来たからワクワクする。
「あ!クレーンゲーム!」
「潔、ちい○わだ!かわいいかわいい」
「潔これ欲しい?」
クッションで可愛いしもふもふしそうだから抱き枕として欲しいが…いかんせん俺はクレーンゲームが下手だ。ここで1万とか使ったらシャレにならん
「大丈夫俺がとってあげるから」
「え?声に出てた?」
「潔、顔に書いてあった」ワカルワカル
「え?うそ…はず〜」
((馬鹿可愛い))
とても不本意で情けないとは思うが、戦略的撤退(?)というやつだ。ここは凪に任せよう
「悔しいけど…凪、取って」
「YESBOSS」
「シャークシャーク」
そこから凪は見事なまでのエイムを見せつけ俺が軽く絶望しかけ、一発で取って見せた
「はい潔取れたよ」
「なんか悔しい」
クレーンゲームなどのゲームセンターエリアから離れ、今はボーリングをしている。
現地で馬狼と会ったため、無理やり一緒にやることにした
「チィ!!!」
「舌打ちでっか」
「うるさいな〜メイドばろうは」
「黙れクサオ」
「クサオは辞めろ親が泣く」
「黙れ道化師どもが」
「「すいやせんした」」
少々口調が悪くなってしまったがいたしかた無い。俺は悪くないのだ。さて、早速ボーリングの時間だ。
馬狼は趣味と言うだけあって上手い。玲王はさすが器用大富豪と言う感じだ。凪は言わずもがな、問題はこいつらだ
エントリーナンバー1番!!
蜂楽 廻!!
こいつは投げたら他のレーンへすっ飛んでいく!!野球をやらせても良い人材だったのかもしれないレベルの魔球だ。お前サッカーやめて甲子園いってこい
エントリーナンバー2番!!
糸師 凛!!
お前はほんとにサッカー以外はポンコツなんだな…なんで全部ガターボールになるんだよ
チィ!!じゃねぇよ!!下手すぎなんだよ!!
エントリーナンバー3番!!
乙夜!!
論外!!
「潔くん、ぞうさん滑り台使う?」
「俺どんだけ腕力ないと思われてるの?」
「赤ちゃんくらい?♪」
「んぁ〜」
久しぶりの日本で、久しぶりの休み
堪能した〜!!カラオケでは冴が「お前への愛だけは億千万パワー」って歌い出して吹いた
凛が「おにぃたん!!」って言い出してさらに笑った。声優ネタを持ち込むな
ん?前から人が走ってきてる…今日夜なんかイベントあったか?まぁ…俺には関係ないや
「え?」グサッ
「お前が…お前のせいだ!!」
「お前がいなければ今頃そこには俺がいたんだ!!」
「返せ!!俺にサッカーを返すんだ!!!」
そこに居たのは忘れもしない、俺がエゴを呼び起こした時に居た…吉良くんだ
「はっ…こんなことしてもお前はどうせ世界一にはなれねぇよ」
「見せかけの実力掴んで自分に酔ってるやつはどんだけ練習しても上に行けねぇよ」
「お前は負けたんだ。もしもなんざ通用しない。お前はエゴで、気持ちで負けたんだ。」
「見せかけの実力と才能に酔いしれて今までの日本サッカーで燻ってろ」
「〜〜!!」
俺がそう言いうと吉良くんはどこかへ走っていった。
あ〜あ、俺ここで終わりか…
死ぬ前は高級和菓子屋のきんつばを糖尿病になるくらい食べたかったな〜…
「俺の夢は夢のまま終わるんだな」
「ごめん…ノア様…」
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そして、エゴイストは目を覚ました
「なんか俺生まれ変わってね?」
コメント
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烏の凡ジュール面白すぎます!あと、冴のお前への愛だけは億千万パワーと凛のおにぃたん!!を言ってるところ想像して吹きました。
烏の 凡ジュール 好きすぎる ww 続き 楽しみにしてます *:)
初めてのノベルだから文章下手ですまないですわぁ!!!