テラーノベル
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エリスの目的は書いてみましょう。
目的達成のため、彼女がロンドンの有名な駅を降りた場面から話を始めましょうか。
だいぶ良くなりましたけど、フワッとした描写は気になるので、
イーターの容姿はもう少ししっかり決めてほしいですね。
画像生成でつくってみてください。
トワ「すげえ!」
トワ「うわー良いなこれ。楽しいなこれ」
トワ「小説なんか書かないまま永遠に設定資料集作ってもらって遊ぶ方が楽しいまである。
思考時間: 1m 8s
エリス・ルーヴェルがキングス・クロス駅に降り立ったのは、夕暮れがロンドンの空を煤色に染めはじめた頃だった。
蒸気機関車の白煙が、鉄と油の匂いを含んで天井に溜まっている。靴音。馬車の車輪。新聞売りの声。すべてが田舎町とは比べものにならないほど大きく、速く、冷たい。
エリスは旅行鞄を抱き、外套の内ポケットに入れた封書を指先で確かめた。
差出人は、兄のエドウィン。
半年前、ロンドンへ出たきり戻らなくなった兄から、三日前に届いた最後の手紙だった。
『僕の記憶を、誰かが食べている』
警察は取り合わなかった。親戚たちは、都会で身を持ち崩したのだろうと言った。けれどエリスは信じなかった。兄は、妹を不安にさせる冗談を書く人ではない。
だから彼女は来た。
霧とガス灯の都、ロンドンへ。
兄が最後に目撃されたというイーストエンドの下宿を訪ねるために。
「号外、号外! ホワイトチャペルでまた変死! 死体は灰も残らず消滅!」
駅前で新聞売りの声が飛び込んできた。
灰も残らず、消滅。
その言葉が、兄の手紙と不気味に重なる。
駅馬車を拾おうと通りへ出たとき、人波の中で一人の男がふらりと立ち止まった。
軍服姿の若い男だった。胸には勲章。背筋は伸びていたが、顔色だけが死人のように白い。
「おい、大丈夫か?」
そばにいた御者が声をかけた。
軍人は答えない。両手で頭を抱え、うわ言のように呻いた。
「違う……俺は……戦場は、もう……」
次の瞬間、彼の皮膚に黒い亀裂が走った。
亀裂は顔へ、首へ、胸へ広がっていく。割れ目の奥から滲み出したのは血ではない。煙のような黒い靄だ。靄は腕となり、爪となり、軍服の袖を内側から裂いた。
「逃げろ!」
誰かが叫ぶ。
軍人だったものが顔を上げた。
そこにはもう目がなかった。眼窩は底のない穴になり、口は耳元まで裂け、記憶の奥底から絶叫だけを引きずり出すように開いていた。
奪魂鬼《イーター》。
エリスはその名を知らないはずなのに、群衆の悲鳴が答えを教えてくれた。
怪物が跳んだ。
ただの獣の動きではない。銃弾を避ける兵士のように低く身を沈め、石畳を蹴り、最短距離で御者の懐へ潜り込む。軍人だった男の訓練された動きが、そのまま怪物のものになっていた。
黒い指が御者の顔に触れる。
御者の身体が崩れた。
肉が裂けたのではない。骨が砕けたのでもない。人間の輪郭そのものがほどけ、灰色の砂となって夜風に散った。
怪物の肩が震える。
そして、さっきより滑らかに首を巡らせた。
御者の道を読む目。馬を操る手つき。人の流れを予測する勘。それらを飲み込んだように、イーターの動きが変わった。
次の獲物を選ぶ。
その空洞が、エリスを向いた。
足が動かない。旅行鞄が手から滑り落ちる。
黒い爪が伸びた。
その寸前、夜が裂けた。
銀の軌跡が、イーターの腕を断ち落とす。
黒い外套の青年が、エリスの前に立っていた。
淡い金髪。整いすぎた横顔。血の気の薄い唇。貴族の肖像画から抜け出したような美しさなのに、握る剣だけがひどく現実的だった。
「動くな」
低い声だった。
イーターは腕を失っても怯まない。軍人の突撃の記憶をなぞるように踏み込む。
青年は半歩だけ身を引いた。
刃が、怪物の胸を貫く。
その瞬間、剣から黒い影が噴き出した。影はイーターの身体へ絡みつき、顔の穴へ、裂けた口へ、亀裂だらけの胸へ流れ込む。
喰っている。
エリスには、そう見えた。
怪物の中に溜め込まれた何かを、青年の影が奪い返している。
イーターは声にならない悲鳴を上げた。軍人の構えも、御者の勘も、さっきまで人間だった名残も、すべて剥がれ落ちていく。
やがて怪物は灰になった。
今度こそ、ただの灰に。
通りは静まり返っていた。
助かったはずなのに、誰も歓声を上げなかった。
青年が剣を下ろす。
その瞬間、周囲の人々が一斉に後ずさった。
「……王子だ」
誰かが囁く。
「アルバート・ヴェイン……」
「あまり近づくな。食われるぞ」
エリスは青年を見る。
彼は怪物を倒した英雄のはずだった。
けれど人々の目は、イーターを見るときとほとんど変わらない。
恐怖。嫌悪。忌避。
アルバート・ヴェインは、それを当然のように受け止めていた。怒りもせず、傷ついた顔もせず、ただ冷たい横顔のまま剣を収める。
エリスは唇を噛んだ。
兄の手紙。人の記憶を食べる怪物。怪物を食べる王子。
ロンドンに来て最初に見たものは、どれも彼女の知る世界にはなかった。
けれど、ひとつだけ分かった。
兄が怯えていたものは、妄想ではない。
この街には本当に、人の記憶を食うものがいる。
そして、それを狩る者もまた、人々に恐れられている。
トワ「無からお兄ちゃんが生じた。まあいいか」
トワ「すごいけど、書いてもらってよくわかった」
トワ「2000字は短い」
トワ「王子による討伐まで書けるだろうという私の読みが間違ってたな。ちょっと指示を変えてみよう」
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