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『第三種目、借り物競走の準備が整いました、参加者並びに生徒の皆さんは準備をお願いします』
『また、この競走は先ほどのパン食い競走のリベンジマッチとなっております』
「いやー、まじ楽勝だわ」
「勝ち確」
「優勝待ったなしだね」
『えー、3人とも優勝狙いらしいので応援のほどよろしくお願いします』
『それでは、いちについて…よーい、どん』
『まずは仲良く3人同時にお題の紙を取りましたさあどんなお題が書いてあるのでしょうか』
「トマト!?」
「え、俺ベレー帽!?」
「え、え、え、私田んぼの苗なんだけど」
『一体だれがこのお題を考えたのでしょうか、非常に無理難題です』
「だ、誰かー!トマト持ってませんかー!?」
「べ、ベレー帽持ってる人居ませんかぁぁ!!!?」
「田んぼまで走ってくる…?」
『おっと1人田んぼへ走っていきました、ゴール出来るんでしょうか…』
「え、ちょ、トマト持ってる人が居ない…!畑まで行ってくる!!」
「え!?お、俺…画家の家まで行ってくるわ!!」
『はい、えー、前代未聞です。グラウンドに、いや学校に選手が居ません。この場をどうすればいいんでしょうか』
『…しばらくお待ちください』
30分後…
「ぜぇ…はぁ…ぜぇ…、」
「…はぁ…はぁ…」
『帰ってきたみたいですね、さあ1番にゴールテープを掴むのは誰なのか!』
『ゴール、1位は…艿兎さん!!?』
「よ、よっしゃ…」
「な、なんでぇ…?」
「ふっ…農家のおじさんに車で送ってもらったのさ…」
「は…?ズルだろ…!」
『えー、艿兎さんは反則で最下位となります。よって順位が変動します』
「チッ…」
『同率1位、文翔、明莉さん、3位、艿兎さん』
「俺だけ呼び捨てじゃねーか!!」
「うるせー!黙ってろー!!」
「おい、放送使って喋れよ!!!!!」
チャンチャン
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第四種目 玉入れ