テラーノベル
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私とぶつかった社長は会社ではファンクラブが出来るほどの人気を誇っていた。
朝9:00
「おはようございます!」
{おはよう!}
『おはようございます、鈴菜さん』
「おはようございます、社長!」
{社長、おはようございます!}
『おはよう』
{社長カッコ良すぎ}
〔鈴菜ちゃんって社長とぶつかったの?〕
「はい。たまたま急いでたらぶつかりました。」
この私に話しかけてきたのは上司で係長の佐々木柚葉(ささき ゆずは)さん
〔えー!いいなぁ〕
〔社長って見ての通り、めっちゃカッコいいのに好きな人がいるのか分からないけどボディータッチ嫌うのよね。だからぶつかったのめっちゃ羨ましい!〕
「誰でもボディータッチは嫌だと思いますよ。」
〔そうかな?私は嬉しいよ!〕
「そうですか。私もぶつかりたくてぶつかった訳じゃないですからね?」
〔え?そうなの?〕
「当たり前じゃないですか!私もぶつかったのが会社の社長だなんて思いませんよ!」
「私、ぶつかった時学生かと思いましたもん」
〔えー!マジで?〕
〔まぁ確かに若々しいよね〕
「社長は若くないんですか?」
〔若いわよ〕
「何歳なんですか?」
〔まだ28とかだった気がする〕
「若っ!?」
〔いや、貴方も言えないからね〕
「え?」
〔そりゃそうでしょ。貴方はまだ22とかでしょ〕
「そうでした。社長が若すぎて自分の年齢忘れてました。」
〔大丈夫?病院行く?〕
「全然大丈夫です!」
〔そう?そろそろ仕事するね〕
「はい!お互い頑張りましょう!」
〔えぇ、頑張ろうね〕
午後の休憩
『鈴菜さん、少しいいかな?』
「はい?大丈夫ですよ」
『社長室に来て欲しい』
「分かりました!」
私が社長室に入ると、社長たった1人だけだった。
社長には秘書もいるため、普段は秘書が隣についている。
「社長どうされましたか?」
『少し、鈴菜さんに伝えたいことがあってね…』
「なんですか?」
『も…いいかな?』
「え?なんて言いました?」
丁度、社長が言ったタイミングで窓から風が入ってきて聞こえなかった。
『じゃあもう一回言うね』
「はい」
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