ピピピッ
ピピピッ
ピピピッ
ガチャ
br「んん……」
朝。
セットした目覚ましとカーテンの隙間から覗く光で目を覚ます
br「まだ眠いよ〜……」
目を擦りながらそう呟くと、懐かしい声が聞こえた気がした
「もう!まだ寝てるの!?Broooock!」
「いい加減自分で起きれるようになれよ」
「そうだよ、もうご飯もできてるし」
またいつものセリフ
今起きたんだって。
それにみんなが言うから目覚ましで起きる努力してるんだよ。
ね、褒めて?
そう言おうとして頭をあげれば
確かに聞こえたはずの声の主はいなかった
……あれ
いないじゃん
ってことは、1人で起きれたってこと…?
わ、僕すごい!!
そう自分で褒めながら支度をする
1階に降りればみんないる
これは報告しなきゃな
みんな、どんな顔で反応するかな〜
にこにこした顔でルンルン降りれば自然と足の進みも早くなる
ガチャッ
みんなを驚かそうと勢いよくドアを開ける
br「おっは…よー……、」
シーンとした部屋
……みんな、いない
買い物にでも行ったのかな
でもそれだったらメモくらい置いてくれるはずだし、何かいつもと違う
なんでだろ、
そう思いながら冷蔵庫を開けた
br「……え」
いつもみんなが飲んでるジュースがない
いつもみんなでご飯食べてるのになんで残り物があるのかな
心做しか材料があんまなくない?
みんな専用のコップがないな
そういえば冷蔵庫に貼ってあったそれぞれのキャラのステッカーもないじゃん
ぼーっと立ちつくしながら冷蔵庫を見ていた
ハッと気づけば、いつものように涙を流す
br「あ……、そう、だった」
そう、だ
僕はもうBroooockじゃない
目覚ましの時点で気づくべきだったんだ
br「毎日これの繰り返しじゃん……w
…ッ、自分で決めたのに……! 」
「戻ってこいよBroooock」
ふと5人の声が聞こえた気がした
br「戻りたい……ッ」
戻れるわけが、ないのに。
僕はいつも自分の冷蔵庫の中身に期待しすぎてしまうようだ。
あの日々に戻れることを願って_________。
コメント
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え、えぇ、うぇ?(