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霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
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スーホの白い馬
五
そのころ、家で怪我の手当てをしていたスーホは、奪われた白い馬のことを思って、毎日悲しんでいました。
するとある夜、家の外で、聞き覚えのある蹄の音が聞こえました。
「まさか……!」
スーホが急いで外へ飛び出すと、そこには、体中に何本もの矢が刺さり、血まみれになった白い馬が立っていました。
「ああっ、お前、よく戻ってきてくれたね!」
スーホは泣きながら矢を抜き、傷口を洗って必死に看病しました。
おばあさんも一生懸命に手伝いましたが、白い馬の傷はあまりにも深く、次の日の夜、白い馬はスーホの腕の中で、静かに息を引き取りました。
スーホは白い馬の亡骸を抱きしめ、幾日も幾日も泣き続けました。
五段落 終わり
コメント
1件
ああ、読み終わりました……。モンゴルの民話「スーホの白い馬」の第70話なんですね。五段落だけの短いエピソードながら、白い馬が傷つきながらも主人のもとへ戻ってくる場面、本当に胸が締め付けられました。 「体中に何本もの矢が刺さり、血まみれになった白い馬」という描写が痛々しくて、読みながら思わず息を呑みました。スーホが泣きながら矢を抜くところと、おばあさんも一緒に看病するところ、人の優しさと無力さが同時に伝わってきます。 それでも馬は助からなくて、静かに息を引き取るラストはとても切なかったです。民話の持つ「語り継がれる悲しみ」が、この短い段落にぎゅっと詰まっていました。続きがあるなら、この悲しみがどう昇華されるのか気になります。